昨今は、求人難が慢性化しており、人手不足による倒産といったことまでが当たり前のように報道される状況になっています。
そのため、事業継続やサービス品質維持のために採用の占めるウェイトは非常に高くなっています。
個人が一生懸命汗を流しても、サービス向上を目指して研修を行っても、そもそも人手が不足していては利用者の満足度が上がるはずもありません。
そうなると今度は、採用や定着率の向上をはかるため、従業員の満足度を高めることが肝心となり、利用者のみならず従業員の幸せを高めることで企業価値をあげることがトレンド化しています。
従業者にとっての満足度を高めるためにはと整理すると…単純に給与面の待遇から、働く環境の整備、福利厚生の充実、モチベーションを維持する目標があるなど企業側が取り組みやすいものも数多くあります。
(一方で離職理由にあげられがちな人間関係は、いろいろ組織形態の改善など取り組んでみてはいますが、個人的な事情もそれぞれあってなかなか目に見えての改善は難しいですね^^;)
これらの従業者向けの対応を一気にはできないので少しづつ何年もかけて取り組んできました。雑誌記事にあるような内容です。読んでみてください。
取り組みを進めることによって、他法人とは差別化された点が貞徳会の特徴となって増えて行くのですが、これで終わりではありません。
次にやることは、これらをちゃんとわかりやすく伝えることです。
意外とこれがおろそかになることが多い気がします。わかってくれているだろうと思い込んでしまい、蓋を開けてみると全然理解されてなかった…こんな会社では風通しが悪そうですね。
しかし、キチンとわかりやすく説明することは、意外と難しいのです。
例えば、実際、退職金制度が入社以前からありましたが、私も正確に中身については知りませんでした。1つではなく2つ退職金制度に加入していること、そのうち一つは会社が全額負担していること、何年かけるといくらくらいになるのか、などについてぼんやりとしかわかっていませんでした。現在はこれらを表にして整理していますし、他社にはない手厚いインセンティブであることは表を見てもらえば明白です。
ですが、職員にこの情報が伝わっていない場合…知らないことはないことと一緒です(^_^;)
制度を正確に知らなければ…もう少し働き続ければ、退職金の掛け率が上がるから頑張ろうなどと思うはずもありませんね。
せっかくの制度があっても、知られていなければ従業者にとっては何のメリットも感じません。
そういったわけで、特に現在は新規求職者向けに貞徳会で働くことのメリットをわかりやすく一覧で表現することに注力しています。
コロナ禍で求職の状況も激変していますが、そんな中でも良い職場であると選んでいただけるように、工夫を凝らしていきたいと思います。