7月4日に愛知大学の名古屋キャンパスで、令和になって初めての福祉体験学習事前ガイダンスの講師をさせていただきました。
愛知県内の高齢者施設、障がい者施設、児童施設に体験学習に行く、学生のみんなが、その体験で「人として大きな学び」になるように、ほんの少しだけお手伝いしてきました。
認知症を発症する要因、認知症高齢者の行動の実例や、認知症高齢者の「置かれている状況」や「その想い」などを伝えながら、認知症のある方、障がいのある方、訳あって児童施設を利用している子供たちはみんな、私たちと同じ「人」であることを伝えてきました。
施設に勉強に来られた方に、「どのように話しかければいいですか?」と質問されることがあります。その問いに対し、私は「普段、あなたが人とかかわるときと同じように接してください」と答えるようにしています。
ともすると人は、障害のある方や認知症の方などを「色眼鏡」で見てしまいがちですが、それは違います。
病気や境遇などで、施設にご入居されたりしていますが、基本的には私たちと何も変わらない「人」なのです。病気のために言葉や表情で感情がうまく表に出せなくても、また認知症のためにその方の想いとは裏腹な行動を起こしてしまってのも、その方に対する「想いやり」を持って接することで、いつか相手は心を開いてくれて、自然と交流は図れるようになります。
なにもこれは、福祉業界だけの話ではないと私は思います。
一般生活においても、「自分とは違う」と区別や差別をせずに、「相手に対する思いやり」を持って接することで関係がうまくいったりしませんか?
今回の研修に参加してくれた学生さんたちは、学校の先生を目指す未来の教職者です。学生さんが子供たちの手本となって、人を思いやることの大切さを体現し、未来に繋げてくれることを願って講義をさせていただきました。
「キーワードはホスピタリティ」
学校の先生になるための倍率は4倍から高い教科になると20倍と愛大の先生方から聞きました。学校の先生になるまでには、まだまだ困難があると思いますが、君たちなら乗り越えられるはずです。がんばれ!愛大生!