科学的な介護の実現にむけて… | 明範荘 川名山荘 今伊勢ブログ 日々徒然のこと

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愛知県愛西市・名古屋市昭和区、愛知県一宮市の老人福祉施設。

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平成24年から明範荘では国際医療福祉大学の竹内孝仁先生の提唱される科学的介護の実践に取り組んでおります。

本日は介護職員を中心とした研修会を開催いたしました。今年度の第1回目です。

今年で早6年目、当初は特養施設内で40%ほどのオムツ着用率でしたが、取り組みが実を結び現在は10%程度で推移しています。

それはそれで十分に誇れる成果ではありますが、愛知県の他施設ではオムツ着用ゼロという施設も増えてきております。

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入居者様の意思や心身の状態など個別に尊重すべきことはもちろんあれど、当法人としては極力自立を促し、トイレで排泄をする自分でご飯を食べるといった当たり前のことが当たり前にできるように支援することを目指しています。

自宅でふらふら歩いている人をみたら、危ないので歩くのを辞めさせて車いすをすすめることが優しさでしょうか?食事を食べていてむせることがあったらあぶないので食べ物をミキサーにかけることが優しさでしょうか?

確かに歩かなければ転倒⇒骨折することはありません。事故を回避するという目的は達成するでしょうが、そこにはQOL(人生の質)の視点が欠けているように思います。

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しかし、どうやって歩行や摂食の機能を維持・回復させていくのか…

高齢者の心身機能低下に抗っていくためには、やみくもにやってもうまくいきません。そこで、科学的なエビデンス(根拠)を持った介護が必ず必要になります。

個別のアセスメントを積み重ね、それをもとに不足している要素があれば、それを補てんしていく作業が我々に求められています。

(施設における典型的な例としては、おしっこが近くなることを気にして水分を取らず、結果脱水症状を呈し、意識混濁・認知機能低下を招くという事が往々にしてあります)

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これから、1年かけて担当の職員に通年参加していただき、さまざまな実際の症例を検証していきます。
入居者さまのQOL向上に資するよう職員ともども頑張ります。