皆さん、こんにちは!
『東岡崎 居酒屋明月』の藤原です!
久しぶりに胸が熱くなりました。
仕事の関係で先ほどまで、ある方とお会いしていました。
お会いするのはこれで数回目です。
今日の約束を決めるのに一悶着ありました。
ここのところかなりの過密スケジュールだったので、僕としては次週、四月以降を希望していたんですが、
何とか今週中にしてほしいと。
何度かお会いした時は実に真摯な方でした。
かなり年長者にも拘らず、僕みたいな人間にも物腰が柔らかく、丁寧。
でも電話口での、時に鬼気迫る口ぶりに、僕は頷きました。
解りました。24日の火曜日にしましょう。
実のところ変わった方だなぁ。面倒な人なのか?そん風に思ったりもしました。
今日お会いした時も笑顔で礼儀正しく僕を迎えてくれました。
一通りの話を終え、この件も大方一区切りと云う段に、その方は云いました。
「おそらくもうこれで、藤原さんとはお会いしないと思います。今日が最後です。」
僕は驚いてその方を観ました。
「退職です。もう今週いっぱいです。」
それで今週いっぱいに拘っていたのか。僕は小さくごちていました。
「それで…」
「実は本来私は違う担当なんです。でもどうしてもこの件だけはやらせてくださいとお願いしたんです。だから今年に入って私がした仕事はこれだけです。で、これが最後です。」
僕は言葉にできず。しばらく呆然とし、やっと頭を下げました。
「藤原さんが頑張ってらっしゃるのはよく解ります。可笑しな事につまずかず、これからも頑張ってください。どうしても藤原さんの件だけは私がやっておきたかった。」
胸がカッと熱くなりました。
その方から見ても間違いなく若輩者です。
実際に痛いところを突かれたり、見抜かれたりもしました。
僕が正直に話したりすると、目を細めて何度もニッコリ笑われました。
でも最後の仕事に僕の案件を選んでくれたことが単純に嬉しかった。
これからも頑張ってくださいという言葉に確りと重みを感じました。
こういう気持ちにも必ず答えなくてはいけない。
話を聞きながら涙が出そうになりました。
僕は間違いなく無能な人間ですが、ご縁に支えながら何とか立つことができている。
素直さも生意気さも忘れず、確り御恩を返すことの出来る人間になる。
またその方のように、若い人にもさりげなく道を作ってあげられるような、格好良い紳士にならなくては。
何年か前に親父にも送ったことのある言葉です。
『老驥伏櫪 志在千里
烈士暮年 壮心不巳』
老きれきに伏すとも 志は千里に在り
烈士暮年にして 壮心やまず
三国志の英雄、曹操の言葉です。
老いたる名馬は厩に臥せっていても、思いは千里の彼方を駆けている。
意気盛んな人は、晩年になっても壮んな心はやまない。
名古屋の自宅に戻るそうですが、時々は岡崎にも遊びに来てください。
ちらっと明月にも寄ってくれると尚嬉しいです!
僕が確りと頑張っているのかを、ちゃんと確認しに来てください!
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