ネットニュースで見つけた野依博士のインタビューから思うこと | 名古屋市西区の高校生&中学生向け進学個別指導塾 『名学館庄内通校』

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Yahooニュースに取り上げられていた、ノーベル化学賞を受賞した野依博士のインタビュー記事を読みました。


現代の学校教育に関する鋭いご意見が溢れています。


これは我々を含め教育に携わる者、学生、その保護者の多くが読むべきものではないかな?

野依博士の言葉を引用しながら、僕なりの考えを述べてみたいと思います。

【記事のサイト】
ノーベル賞・野依博士「本気で怒っている」日本の教育に危機感

 

いい頭ではなく「強い地頭」

創造性のある科学者に必要なのは、いい頭ではなく「強い地頭」。自問自答、自学自習ができないといけない。

  
博士は科学者という立場から「科学教育」の視点でお話をされています。しかし、自問自答や自学自習といった自立の重要性は、科学に限らずあらゆる分野に共通すると思います。


また、日本の若者たち学力が国際調査結果でまずまずの好成績であることを踏まえたうえで、こう述べられています。
 

ただ問題は、学びが消極的な点。積極的に定説に対して疑問を投げかけたりすることがない。

 

教科書に書いてあることや先生から教わったことをそのまま受け入れてしまう「疑わない姿勢」に疑問を投げかけています。

これは僕も生徒たちを見ていて酷く気になるところ。

テストの成績は確かにそこそこ良いという子たちでも、どうも「素直」すぎるのです。

 ・習った通りにやってできた。

 ・鉄則に従ってできた。

 ・公式に当てはめて解けた。
これらは果たして創造力を生み出す学力と言えるのでしょうか?

学習塾的にはOKなのかもしれない?
いや、もしそうだとしたら、我々は最大の主犯者ということじゃないかい?

自分から働きかけて自学自習ができる創造性。

科学的視点から言えば、この学びの姿勢なくして科学の発展はあり得ない。科学は文化・文明の要素であるから、科学が発展しないということは文化もまた衰退する定め・・・。

ということは、この「自発的に主体的に学ぶの環境」を保証する環境が社会に広く存在しないといけない。


ところが現実は異なるわけで。

 

画一化される教育最貧国の若者たち

今の小学校から大学の教育を見ても分かる通り、教育が学校に偏重している。そして皆、自分の義務を果たすことなく「学校が悪い、先生が悪い」と言っていて、先生たちが気の毒です。

 

現代の日本の公教育のシステムは、科学的な創造力を持つ若者を育てにくい環境にあるんだな。
なぜなら、日本の教育は「先生に言われたことを言われた通りに解答する足並み」を重視するから。

そんな教育がベースにあるのに、アクティブラーニングなどという体裁だけ整えようとしているのが現実。
 

世界が多様性の尊重に向かう中で、日本はなぜ画一性にこだわるのか。

 

画一性…すなわち全体が一様にそろった状態。
個性を尊重すると言いながらも、良くも悪くも「規格外」の子どもたちは母集団から弾き出されてしまうのが教育現場の現実。

ところが科学の発展、すなわち文化の発展には「ゼロから考えて答えを生み出す」という、まったくの規格外な思考回路を必要とするのです。

 

考える力、答える力が落ちていると言いますが、最も心配なのは「問う力」がないこと。誰かに作ってもらった問題に答える習慣が染みついている。


僕が最も心を打ちぬかれた部分がこれ。

まさに今の若者たちの状態をそのまま物語っている言葉じゃないかな。

 
なぜ問えないのか?


これは”なぜ質問できないのか?”にもつながりますね。


博士はこうおっしゃっています。

幼い子供は好奇心を持つが、学校教育が疑いを持つことを許さないのではないか。


なるほど、振り返ってみると、ここ数年の生徒たちを見ていて

「学校でこう教わったから・・・」

という疑念の欠片もない従順な姿勢が目立つようになってきた気がします。

ちょっと前までは「自分はこう思う!」という血気盛んな生徒によく出会ったのですが。

要するに先生と対立できないんじゃないかな?
というか先生が生徒との対立関係を避けているのでは?

これは親子関係にも言える気がしてならない。

 

うちの塾が自立にこだわる理由


うちの教室は「自立」をテーマに指導しています。

これが背骨なのです。

依存してくるようでは、僕には通用しないですよ!

先日体験に来た方にもそう強く告げました。

言われたことを受動的に素直に受け入れて、うまくいかなければ先生のせいにする。

そんな姿勢で学力なんて上がるわけがない。


塾もまた安易に甘えを生み出してしまう。

・オイシイところだけをむさぼりとって、点数を上げる。

・得点に関連する部分をパターン化したドーピング学習。

・体系的な学習よりも、その場しのぎのテスト対策。


これが「学習塾」だとしたら、もう我々はおしまいですよね。

かの科学者ニュートンはこう言ったそうです。

「私がかなた遠くを見渡せるのだとしたら、それはひとえに巨人の肩に乗ったからです。」


つまり、ニュートンの成功は”巨人の肩”すなわちガリレオやケプラーなどが築き上げた礎の上に作られたということ。

彼らがいなければ、自分の発見や業績はあり得なかったということ。

なんて謙虚な科学者なんでしょうね!
 

学びとは本来、こういう謙虚な姿勢で取り組むものです。

「受験勉強」などというものは、その大きな学びの世界のひとつの断片に過ぎない。

しかし重要な断片であることは間違いない。

だからこそ、受験にすべてを捧げることなく、むしろ、受験の先を見据えて広い視野で学習に取り組んでほしい。
見守る親御さんたちも、目先の成績などではなく、もっと高い視点に立って教育を考えてほしい。

関わる人たちがみな「自立」して自分の夢を叶えてほしい。


・・・と、街の小さな塾のおじさんは一途に思っているのであります。

 

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