うちの大学生スタッフが謎のメッセージをホワイトボードに残したまま帰宅しました(笑)
化学的→科学的??
…いや、そんな細かいことはさておき、この話から。
人の血液型と性格に関連性がないという科学的根拠を示す研究論文は、おそらくこれのことでしょう。
「(縄田健悟 2014 年「血液型と性格の無関連性―日本と米子区の大規模社会調査を用いた実証的論拠―」心理学研究)」
これは日本とアメリカでそれぞれ無作為に抽出した20~69歳の男女に対し、血液型とともに、正確に関わる一般的な生活態度の質問に回答してもらい、その関連性を分析した研究のようです。
この論文の考察から引用させていただくと
分析の結果,どのデータセットにおいても,血液型 と性格との間に意味のある関連性は見られていない。 合計 68 項目のうち,65 項目で有意な平均値差は得られなかった。わずかな差でも検出できるはずの大規模 なデータセットでもほとんどの項目で有意差が得られ ないことは,血液型と性格の無関連性を強く示すもの である。
さらに
本来この調査は経済学の調査として行われたもの であり,主に生活やお金に関連する質問項目が多いこ とが特徴である。したがって,質問項目が標準化され た性格特性を検討する項目でないという点には留意する必要があるかもしれない。ただし,生活に関する態度は性格特性に影響されることを考えると,血液型が 性格に影響を及ぼしているならば,これほどの大規模 標本の調査であれば拾い出すことは可能だっただろ う。それにもかかわらず,本研究では関連性を見出すことはできなかった。本論文の結果が性格と血液型に 関連が無いことを示す根拠となることに違いはないだ ろう。
とあります。
つまり、血液型と性格は無関連であるということ。
血液型性格診断なるものが一般的に信じられているのは、日本および過去に日本文化の影響を受けた韓国・台湾などのごく一部だそうです。
A型は几帳面
B型はマイペース
O型は大雑把
AB型は理想家
こういった区別は、良く考えれば「誰にでも当てはまる」行動パターンをちょっと言い換えたにすぎませんね。
例えば几帳面な人だって何もかもがそうではなく大雑把に済ますことだってあります。
几帳面に片付ける人は、見方を変えればマイペースに事を行うようにも見えるし、自分の目的を満たす理想追究人間とも捉えられます。
要するに「A型は几帳面だ!」と思い込んでるから、そう見えてくるのです。
人間なんて表裏あるのに、表が正しいような錯覚をしてしまうのです。
「〇〇さん、いま何か日常のことで悩んでることない?」
こう聞かれて「何も悩みがありません」という人は滅多にいません。
たいてい何か小さな悩みが思いつくはずです。
誰にでも当てはまることなんです。
しかし、「〇〇さん…」と言われてしまうことで、広く一般的な質問なのに、さも自分だけのことのように捉えてしまう錯覚。
これは「バーナム効果」と呼ばれています。
血液型診断などの占いを信じてしまうのも、この心理が作用しています。
・・・というと何だかマイナスイメージですが、実はこれは相手から悩み事を聞き出し解決策に至る過程で、非常に有効な誘導方法です。
勉強において質問を出させるときもこの誘導は役に立ちます。
「分からないことは質問しなさい!」
では、なかなか自分から聞いてくれません。
だから
「〇〇くん、いま何か疑問に思ってるよね?」
「〇〇さん、絶対わかんなくてイライラしてるでしょ?」
こう問いかけるだけで、
「なんでわかったの?」
と驚いた顔とともに
「ここなんだけどさー」
と質問が飛び出します。
問いかけ方って大切なんですよ。
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