当院に通院される患者さんには、うつ病や不安障害、強迫性障害、不眠症など、さまざまな疾患でお悩みの方がいらっしゃいます。
急性期の症状が改善したのちに内服薬を減薬しながら、
どのように再発予防に努めるか、
メンタルヘルスの安定した生活をどのように送っていくか、、
しばしば話し合います。
薬物治療に頼らないメンタルヘルスの習慣として大事なことは、
規則正しい生活・睡眠がまずはもっとも重要ですが、
他に、習慣的な運動やマインドフルネス・瞑想があります。
しかし、
マインドフルネスについて、自宅等でトライされる方は多いのですが、継続が難しいとよく伺います。
・目に見えた効果が分からないので続けにくい
・瞑想に集中できない
・行うことを忘れてしまう
などです。
僕自身は仕事の昼休みに5~10分行うことが多いのですが、
マインドフルネスの継続のヒントとしては、生活の決まったパターンに組み込むことをお勧めします。
例えば、
・朝ごはんのパンを食べるとき
駅の階段を降りるとき
電車の中の決まった区間にて
など、ささいな時間で構わないので、習慣的にその時間のみマインドフルネスを行うと決めることはどうでしょうか?
「行動を細分化して身体感覚をじっくりと観察すること、
その時の心の動きを観察すること」
がマインドフルネスのエクササイズとなります。
他には、以前勤めていたの病院の心理士の先生から、
「お米を研ぐ時」のマインドフルネスのエクササイズの実践を伺ったことがあります。
お米や水の指先の感覚や匂い、聞こえる音を意識するそうです。
マインドフルネスの最中には、集中しにくく、途中で気が散り別のことを考えてしまうときがあると思います。
「他事に気が散っていることに自身が気がついて、現在の身体感覚に意識をもどすこと」
を認識することが重要になります。
エクササイズを継続的におこなう中で、現在の身体的感覚や感情に気が付くことが徐々になれていきます。
良かったらぜひ、生活の一部にマインドフルネスを取りいれることをお勧めします。
先日、京都の東寺に行きました。
東寺は平安京に建立され、弘法大使空海により真言宗密教の寺院として発展した由来があります。
密教では、悟りを開くための精神的訓練の修行の一つとして瞑想が行われました。
現在のマインドフルネスを目的とする瞑想と、深い自己理解をもたらし、自己と他者への洞察を深める効果がある点で共通しています。
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
当院ホームページはこちらより
https://meiekisakomentalclinic.com
名駅さこうメンタルクリニック
〒451-0052
愛知県名古屋市西区栄生2-7-5 キョーワ調剤薬局2F
電話 : 052-551-7717
FAX : 052-551-7727