以前にもポケモンカードゲームについて記載したことがありましたが、改めて。
児童患者さんの診察にて、
ゲーム依存傾向やスマホ依存傾向を認める患者さんと、
「どうしたらゲームやスマートフォンの時間を減らせるか」
という話を本人やご家族と話合うことがあります。
その際、
ゲームやスマートフォンを使用する時間をそれ以外の事（デジタル機器でないもの）で埋められないか？
が焦点になるのですが、ゲームやYOUTUBEに代替できる、満足感や刺激のあるものはなかなかありません。
（例えば、読書、漫画、トランプなどのアナログの遊び、外遊び、スポーツ、散歩など、です。）
その中で、「ポケモンカードゲーム」を希望されるお子さんが時折いらっしゃいます。
ポケモンゲームは認知機能向上（視覚認識、計算力、短期記憶など）、手指機能を使うこと、
対人交流の向上、など繰り返し行うと、広範に非常に良い効果が得られると予想できます。
また、そのうえで、楽しく取り組めることができる素晴らしい遊びだと思います。
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過去のブログ記載
先日診察内で、小学生の患者さんから放課後デイサービスにてポケモンカードで遊んでいると同日に３人から言われたことがありました。
あまりポケモンカードゲームについては知らなかったのですが、とても人気のあるものらしく診察後に調べてみました。
トランプやウノなどカードゲームは概して脳トレ（脳機能の向上）によいものが多いです。
・ヒトと対面しコミュニケーションをとりながらも楽しむこと
・カードの情報を瞬時に視覚的に判断し、もっとも適切と判断される行動を遂行しつづけること
・ゲームにより、記憶や数学的な要素（足し算・引き算）、相手を騙すような演技をすること、など様々な要素が必要である
・指先を使うこと
こういったことを楽しく繰り返しトレーニングできる良さがあります。
ポケモンカードゲームについては簡単に内容を把握しただけですが、上記以外にも、以下の点が挙げられます。
・ゲームのデザイン性の良さ、ゲームの面白さ （ワクワク感に繋がる→脳内ドパミン系の活性化→脳内の神経成長因子活性化 が予想されます）
・カードに記載されているエネルギーなどの数値の計算（足し算）や、特技などの文章を瞬時に読むことが必要（→学習障害のお子さんのよいトレーニングでは）。
・カード種類の豊富さやゲームルールから、戦術を練る必要（計画の論理的な組み立てなど）がある。
放課後デイでしばしば行われる遊びのようですが、たしかに脳トレに最適なゲームだと感じました。
ただし、行きすぎたカード購入だけはご注意ください。
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平
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