自閉症スペクトラムの中核症状とは定義(DSM−5)の上で、
- 社会的コミュニケーションや社会的相互作用におけるの持続的な障害
- 限定された、反復的行動、興味、または活動の様式の障害
自閉症スペクトラム(発達障害)の中核障害へのアプローチは、
『薬物療法などの治療としての対応は難しく、基本的にそれぞれの特性に対応した環境を調節し、適切な支援にて健やかな成長を促していく。』
ということが一般的理解であり、児童患者さん、成人の患者さんに対して以下のような提案を行っています。
・環境調節の具体的なアイディア(診療や心理療法にて。ペアレントトレーニングも含まれます。)
・必要によりSST(ソーシャルスキルトレーニング)。
そのため、診療の肝として、薬物療法が奏功するADHDを自閉症スペクトラムと区別する重要性があります。
学習障害(LD)とADHDの併発された患者さんがコンサータ等中枢神経刺激薬を使うことで、注意力の持続障害に基づく学習面の困難さも改善することが多いです。
そして、
周辺症状への対応が、治療上のメインになることが多いです。
・特性に合った環境調節
・ペアトレ
・リハビリ(作業療法、言語療法、理学療法)
・過敏性や不安、不眠に対して薬物療法
周辺症状:易刺激性、攻撃性、かんしゃく、気分と感情の不安定性、感覚過敏など
しかし、①身体的な負荷があること。薬の副作用など。②治療の継続が難しいこと。通院の負担や家庭での実践の難しさ。
により、治療を断念されることがあるのが実際です。
食わず嫌いをせずに様々なアプローチの本を手にとるようにしています。
書籍によって必ずしも内容全てを同意できないこともありますが、なにかしら新しい知見が得られると思っています。
より良い治療を常に模索しています!
*メモ*
・「自閉症は漢方でよくなる!」 自閉症の患者さんは『脳の緊張感』の強い人が多く、臨床的に、緊張感を和らげる漢方が2次障害に効果があった。大柴胡湯〜四逆散〜抑肝散
・「感覚過敏はなおりますか?」理学療法的アプローチ。実践的な比較的易しい内容。
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名駅さこうメンタルクリニック
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