かつて先祖が
勝手に、船でヨーロッパからアメリカ大陸に入植し、
勝手に、そこにいた先住民を、「フロンティア」と正当化してホロコースト(大虐殺)し、
勝手に、仲間割れをし、
勝手に、かつてやって来た場所から独立をしたつもりの
要はカネで揉めた
アメリカ独立記念日。
そして今、
独立記念日
＝迷惑をかけて花火をする日
と解釈し、
クリスマス以上に騒ぐ。
ちなみにアメリカのクリスマスは静かです。
７月４日、ハンガリー君に
「今夜は花火するんだ。」と言っただけで、
「メイはアメリカ人だからね😘」と言われた。
そんなに
７月４日＝アメリカの独立記念日って、
ハンガリーでピンとくるもの？
「ハンガリーで花火はある？」
「一年に一度、花火大会があるが、僕はそれを税金の無駄遣いと解釈する。
ハンガリーには病院が足りないので、花火ではなく病院建設をするべきだ。」
たかだか一年に一度の花火大会をキャンセルしたところで、定員ひとり当たり2440万円もかかる天文学的に高額な病院建設費に影響はあるのだろうか、と思ったが、算数すら苦手な私が、会計士のハンガリー君に意義は唱えられない
そもそもスーパーイケメンに意義なんてありません
アメリカの独立記念日は７月４日なので、
本来なら７月４日(火)の夜に花火をするところ、
７月３日(月)深夜、12時になった瞬間から、街中で花火が始まる。
アメリカ君に、7月４日になったばかりの深夜に
「何してるのー？」
「今、眠っている。
メイが何を言ってるのすら読めない。」
「あ、ごめん！良い夢見ろよー！」
「今、眠っている。
メイが何を言ってるのすら読めない。」
↑…これ、アメリカ君、
私に遊んでほしいんだね。
「起きろーーー！！」
「今、眠っている。
メイが何を言ってるのすら読めない。」
「私の今日の日記を読み上げます。
6:30 起床
6:40 シャワー
7:00 朝食作り
7:10 朝食
7:20 スーツにコロコロ
7:25 猫を抱っこ
7:30 スーツにコロコロ、第２弾」
「今、眠っている。
メイが何を言ってるのすら読めない。」
「あ！
日記をやり直す！
時間を戻すね。
6:35 猫の餌やり
まだまだ一日は長いな。」
「７月４日になったばかりの深夜１時というのに、もう迷惑な奴らの花火が聞こえる。」
「それ花火じゃなくて、私じゃね？」
「メイは大変、不親切な隣人です。」
だから、ギター君にクレームを言った。
「おい、
おまえの花火の音がうるさいぞ！」
「あはは！
メイ、見てよ。
僕の親友が、今夜の花火のお誘いの招待状を送ってきた。」
招待状の写真には明らかに酔っ払ったギター君と同系列の友達が、
笑顔で花火を抱えている。
「ところでコイツ、何で手にトンカチ持ってんの？」
「知らねー。コイツ、僕の20年来の親友だけど、昔からいつもバカなことを一緒にやる本当にアホなんだよ。」
「まあ君の親友ならな。
認めたくないが、
明らかに私も、コイツとは気が合いそうだ。」
それからギター君から、
花火の動画が送られてきた。
美しい打ち上げ花火。
「これ、ギター君の州で合法なの？」
「テキサス州では合法、
カリフォルニア州では拘置所行き。」
「これ、証拠動画として押収しとくわ。」
「あ、もっとおもしろいの見る？
大学の時、寮の廊下で、打ち上げ花火をした動画と、
高校の時、友達の家の郵便受けを花火で破壊した動画！」
「今、君が刑務所ではなく、こうやって私と会話をしていることに驚きだ。」
「僕はメイに何でも話したから、メイは、僕のすべてを知ってるよ。
そろそろメイの弱みも教えて。僕の動画より、もっとひどいやつね！」
「そう、もう君は私から逃げられないね。
ちなみに私のイタズラ史のエピソードはいくつか教えよう。」
日本のテレビ番組の
「おバカ映像スペシャル」で、だいたい８割はアメリカ人だが、
まさにギター君はアレに出演するレベル。
よく捕まらなかったよな。
翌日、アメリカ君からも素敵な花火動画が届いた。
ギター君よりずっと落ち着いているアメリカ君。
自宅のバルコニーに座り、犬と落ち着いて静かに花火を見ていた。
その動画は、騒がしい独立記念日から少し離れ、夜の渓谷もうっすら映り、
どことなくノスタルジーなものだった。
動画ではなぜか、日本のマーケットで買ったラムネを持ち、
カタコトの日本語で、「花火はラムネです」と言って、かわいかった。
ちなみにアメリカ君は、日本語版の少年ジャンプ系の漫画を沢山持っていて、(ドラゴンボールやスラムダンク)
日本語で読めるほど理解しているらしいが、私との会話は100％英語。
だからたまに聞くアメリカ君の日本語はかわいい。
ちなみにギター君も日本語で日記を書いていて、結構書けているが、(字がかわいい。)
私との会話は100％英語。
会話となると、やっぱり日本語は難しいらしい。
その後、アメリカ君と電話で話した。
アメリカ君は去年色々あり、今年の独立記念日は辛そうだが、楽しかった子供の頃の花火の思い出をのんびり話した。
しかし。
そのあと、アメリカ君はベッドに行き、
「花火がうるさくて眠れない、
明日は仕事なのに、
犬が花火を怖がっている。」
と泣きついてきた。
「ひでぇ話だな！
私はいっつもアメリカ君を眠らせてあげるのに！」
↑どの口が言うか。
「心配するな、私が奴らに日本の花火をぶち込んでやる。」
「日本の花火は強いの？」
「すげー強いぞ！」
だからこの花火の動画を送ってやった。
↓
「安心しろ、奴らはビビっていた。」
「超こえー」
ギター君のおバカ動画はおもしろいので、
真面目なハンガリー君に送ってみたら、
「これは拘置所に入った方がいい😔」
さすが真面目なハンガリー君、全く笑ってくれなかった
ハンガリー君はイタズラをしない、優等生だったと言ってたもんな。
もっと真面目なアメリカ君は、もっと怒るだろうな。
アメリカ君に動画を送ってみたら、
同じアメリカ人で、この差。
ちなみにアメリカ君とハンガリー君は同い年で、
ギター君は彼らの２歳下、
30代前半だが、
ギター君は２年後、
少しは落ち着いているのだろうか？
いや、
変わらないね
ギター君は、
永遠のティーンエイジャーだ。
ギター君は相当、アホに見えるけど、ギター君の大学、世界大学ランキングで、
東大より上なんだよね。
(むしろ東大が低すぎる。
一時期、世界大学ランキングで東大は80位代だったこともあるんだよ。
お隣の中国や韓国の首位大学より、東大は負けていた。
正直、日本の暗記教育と、
英文法を無駄に読解させて、ひたすら苦しめる遠回りな英語の授業、
夜遅くまでの塾通いが足かせなのでは。
アメリカには塾すらないもんね。
絶対アメリカ人より、日本人の方が頭良い気がするのに、不思議だよね。)
ちなみにさんざん周りに迷惑をかけまくって花火で遊んだギター君も、
明け方、私に
「外の花火がうるさくて、僕の大事な犬が怖がっているんだよ、困った
」
と泣きついてきた。
今更
どの口が言うか
アメリカの独立記念日。
何となく、
これから始まる
楽しくて、短い夏が
今日からスタートです…
という、
短い夏の始まりを感じさせてくれるんだよね。
