少し古い事例ですが2015年12月25日の電通社員・高橋まつりさん(24)の過労自殺について調べてみました。過労自殺は有史以来の人間社会の常態であり、現在の日本でも毎年2000人が仕事が原因で自殺しているという数字もあります。

 

高橋まつりさんは、1991年11月28日出生

 

2015年12月25日死去

 

N太陽は射手座、月は正午時点で「28獅子座43」ですから、おそらく生まれは午後、乙女座の月と思われます。太陽の射手座は私生活では「のんびり」したイメージがありますが目的を見出すと射手のように「真っすぐ走る特性」があり、案外と真面目なサインなのです。

 

正午の星の配置を見てもそれほどハードには見えません。けれど90度円に変換してみると、天王星/海王星(13山羊座24)に月や火星が=していることがわかります。月が乙女座とすれば月の=は成立しませんが、このNでは、太陽/冥王星(28蠍座08)=天王星/海王星という複合ハーフサムが成立しています。

 

まつりさんが1ヵ月の時間外労働130時間という過労死ライン80時間を大幅に超える残業に対して責任感から頑張っていたという状況はとても山羊座的で、天王星と海王星の「山羊座における合」がやはり問題になるように感じました。

 

ただ、時刻不明のP(プログレス)とR(リターン)では自死が簡明に表示されていません。そこでT(トランジット)をチェックしてみました。私が重視する「外惑星の複数回形成」です。

 

2015年12月25日のT冥王星は14山羊座48。Nの天王星と海王星の中間点「13山羊座24」を超しています。しかし過去をチェックしてみると

 

2014年3月

2015年1月

2015年11月

 

と、3回ものT冥王星の順行による「=」が作られていたのです。この=は「2014年春から2015年末までの、約2年間の一貫した強いハード」になります。

 

まつりさんが電通に入社したのは2015年4月。もちろん志望はその前に決めたわけですから、まつりさんの志望から入社、自死に至るまでの流れがこの=と時期的にリンクしていることがわかります。なんというタイミングでしょう。このタイミングは、まつりさんにとって電通が山羊座であることと同じことです。

 

鬱(うつ)は常に土星が関与します。山羊座は鬱とストレートに結びつきませんが「気性的に傾斜しやすい傾向」を持っています。

 

山羊座は真面目で一生懸命努力する星座ですが、一生懸命努力すれば誰でもストレスに襲われます。また、責任感という言葉は山羊座のフレーズですが、これを意識するとまず良い結果になりません。私の弟はこれで鬱になりました。

 

職場が厳しいとき「自分の努力が足りないんだ」などと考えないようにしましょう。「自分に合わない職場の方が悪いんだ」と考えましょう。職場を去ることは「逃げ」ではありません。不適当な場所から去ることは「適切な決断」です。

 

まつりさんのような出来事が少しでも少なくなりますように願わずにいられません。24才なんてあまりにも若すぎます。