4日(月)、ARI・占星学総合研究所から今度出す予定の本の最終チェック要請が来ました。また、代々木レッスン動画の有料配信の準備もあり、鑑定ご依頼もタイトに入っていて、今とても忙しい状態です。

 

で、T(トランジット)木星を見ると、4日正午時点で、11牡牛座51 。なんと、自分の3ハウスにあるN火星(11牡牛座53)に誤差00度02のコンジャンクション(0度)ではありませんか!

 

私のMCは蠍座ですからN火星は3H、10Hルーラーです。これは「書くこと、発信すること(3H)」、そして「職業上(MC)の幸運」の表示になっているようで、正確な「合」がそのピークとしての時期を表示しているように見えます。これほどT木星のタイミングが一致していることはこれまでの人生であまり記憶がありません。

 

私はブログでもレッスンでも一貫して「トランジットは参照にすぎない」と言い続けてきました。これはやはり変わりません。今回のタイミングはおそらくP(プログレス)と関連していますが、別な角度として「複数回形成」の問題があるように思います。前回のT木星「合」N火星であった2012年3月ころ、私には何ら特別なことはなかったのです。そしてその合は「単発(1回の形成で去ってしまう)」でした。しかし、今回の「合」は複数回形成です。2023年7月と2024年3月(今月)の2回、T木星は私のN火星に合したのです。この2つの期間は約10か月間に及ぶT木星 合 N火星の期間を作ります。そう見れば、代々木レッスンを始めたのが昨年の5月ですから時期的にもほぼピッタリの感です。

 

これでわかりますね。

 

単発のトランジットは弱く、複数回形成のトランジットこそが期間も長く、力も強い、ということが。

 

複数回形成がなぜ生じるのか。それは当然「トランジットが逆行するから」です。トランジットの逆行は「もう1度前に戻ろうとする動き」です。なぜ戻ろうとするのか? それは、「ある経験をまだ続けさせるため」です。それが、惑星の意思なのです。

 

ネイタル(N・出生)での逆行はトランジットとは違いますが、トランジットの逆行にはこうした意味があるのですからNにおける逆行を悪いとかマイナスなどと評価するのは間違いであると私は考えています。おそらく、Nにおける逆行にも「前に戻ろうとする惑星の”含み”」があると思われます。そう考えればNに始まるプログレスの方向と速度が重要な示唆になるでしょう。さっと去っていくPもあれば、生涯長く続くP形成もあり、それは全て「意味」があると思うのです。

 

来月、日本時間21日11時27分、T木星「合」T天王星が「21牡牛座49」で作られます。この合は単発形成ですが弱いものではなく、マンディーンでは革新的意味を含んだ注目すべき幸運の表示です。

 

この合と個人の関係は、まず「21牡牛座49」に合するN感受点を持つ人に幸運として表れます(もちろん原理的に、です)。次に、お住まいの場所でこの時刻でチャートを作り、それと自分のNチャートをコンポジット(合成)します。そのコンポジットチャーに「明らかな幸運」が示されていれば、これから当分「良い時期」になります。ただし保証はしませんが(笑)。

 

トランジットを考える上ではぜひ「複数回形成の有無」を確認してください。

 

トランジットは「参照」ですが、外惑星の複数回形成は効くようです。