最近、ハーフサムについて「どのハーフサムが重要か?」というご質問をよく受けます。

 

基本的に、ASC、MC,、太陽、月、に関わるハーフサム(=)が最重要であることは当然ですが「順位」をつけることはほとんど困難です。

 

まずハーフサムについては、①、直接・準直接の=か、間接の=か、②、真正(誤差0度10未満)か、どれほど正確か、という視点があります。①については私の使用しているソフトでは直接・準直接の=には「D(ダイレクト)」と付記されます。

 

2つめの視点は「天体位置の重要度」です。アングルカスプ(ASC、MC、DSC、IC)に合する天体が最重要で、アングルハウスにある天体も大切になります。

 

3つめの視点は「アスペクトの有無」です。たとえば、太陽/天王星=ASCであっても、

 

A、太陽と天王星にアスペクトがない。

B、太陽と天王星がイージーアスペクト。

C、太陽と天王星がハードアスペクト。

 

ABCで微妙に意味が違ってきます。ハーフサムはアスペクトと共に評価する必要があります。ハーフサムとアスペクトは兄弟なのです。このことに難しさを感じる方も少なくないと思いますが、人も人生も単純ではないのですから、その複雑な複合性を「そのまま表示」している星は秀逸な表現者なのです。

 

実は、上の太陽/天王星=ASCは、私、工藤と元妻のスナストリーにおける=です。

 

私のN・MCは22蠍座41、彼女のN太陽が22蠍座18。この合が私たちの「社会的関係(結婚)」を示していました。しかし、彼女の太陽と7Hにある天王星とのハーフサムが「13変通24」で私のASCに誤差0度48の=でした。

 

当時ハーフサムは勉強中の身で、私のASC「合」彼女の木星という圧倒的表示もあり、太陽/天王星=ASCをほとんど見もしなかったのですが、今は理解しています。彼女のN太陽は「工藤と結婚し、工藤と別れる」ことを表示していたのです。

 

ハーフサムはゆっくりと学んでいってください。まずは自身の経験によって学びます。

 

ハーフサムには「複合ハーフサム」というものがあります。ASC/MC=月/金星といったケースです。これはソフトの表記を見ることですぐにわかることですが、90度円を見て、目でASCとMCの中間あたりを見ることでも発見できます(その後正確に計算して確認します)。複合ハーフサムは見落としても大過はありませんが、ASC/MCと、太陽/月の複合ハーフサムはできれば認識したいものです。

 

ASC/MCの直接点が牡牛座8度、月と金星の直接点も牡牛座8度、といった「ハーフサムの合」はとても強い表示になります。ASC/MC「合」月/金星ならASCがどの星座であっても「優しさを豊かに持っている人」になります。