今日21日、東京・原宿にある有名な占いの館「塔里木(タリム)」に初めて行ってきました。かねてから一度行ってみようと考えていたのですが生来の出不精で今日やっと実現しました。

 

有名な原宿の竹下通りを歩いて数分でしたが、竹下通りは人種のバライティに富んでいますね。黒人の方もいて、白人のグループもいて、赤ん坊連れの家族、メイド姿の若い女性たち等々でけっこう混雑。平日の午前中でこれでは土日にはどうなるの?(笑)

 

さて、到着したタリムで私は「ダイ」という男の先生を指名しました。タリムのホームページでは髪を赤くした異色の風貌で、優秀な先生であるということでした。9種類の占いを示していることに多少の違和感がありましたが西洋占星術を一番先に示しているので、この方に自分の星を見てもらおうとかねてから決めていたのです。30分5500円コース。顧客カードに出生データと占いの目的(自分はどういう人間か。長所と短所を知りたい)を記入し、数分待ちました。

 

初めて見るダイ先生はホームページのイメージとは全然違い、剃髪され、年令も30代後半から40代前半に見えました。パソコンで私のネイタルチャートを出していました。占いの主旨を尋ねられたので私は自分がどういう人間なのか知りたいと伝え、ゆっくりと質問と応答が進んでいきました。

 

ダイ先生は、私が自分の信念に基づいて生きていくタイプであること、それでも年齢を重ねるにしたがって客観性を身に着けていくこと、などを的確に当てました。

 

とても繊細に神経を働かせいてることがその様子から感じられ、男性的というより女性的な優しさ、誠実さを感じさせる方でした。私のちょっとしたいたずら心で発した質問「私の女性に対する態度はどうでしょうか。自分では誠実なつもりですが、誠実であることと心が暖かいということは別だと思うのですが」に対しては上手に明言を避けられました。この質問は限られた時間では”意地悪質問”でした(笑)。

 

全体的に適切な先生でした、ただ、最後の質問「職業の在り方は?」に対する答えはちょっと問題でした。「専門的な仕事」は当たっていましたが、金融や不動産を挙げた点がミスでした。前者は私の太陽(2H)を、後者は私の「IC 合 木星」を見ての指摘だったようですが、10Hルーラー火星の3Hと、太陽と月が7Hルーラーであることから「人とのコミュニケーション」を指摘するのが占星術としての視点であるべきなのです。

 

限られた時間、すぐに返答する必要がある状況でしたから私のこの指摘は少し厳しすぎるかもしれません。ましてダイ先生は「占星術だけのプロ」ではないのですから。

 

最初、出されているチャートが自分が知っているチャートとここ(ASC)がわずかに違うと指摘したためでしょう。最後に「こういうことを勉強しているのですか?」と尋ねられたので、告白しました。

 

「私は占星術のプロなんです。ハーフサムは知っていますか?」との問いに「はい」と。「ハーフサム事典という本があり、工藤が書きました」と言うと、ダイ先生の目が顧客カードに。次の瞬間、ダイ先生の顔が驚きと苦笑(?)に崩れました。最後は笑顔となりながら何度も頭を下げられ、先人に対する敬意を示してくれました。

 

ダイ先生、驚かせてしまって申し訳ありません。「どの程度の占い師としての力量か見てみよう」という気持ち、多少はありましたが(笑)、ダイ先生の誠実さを感じることができたのは今日の収穫でした。