今日は冥王星のコンビネーションについてお話しします。
皆さんは、たとえば「最も”冷たい”天体のコンビネーションは何でしょう?」と問われたらどのコンビネーションを思い起こすでしょうか。 この「冷たい」という言葉の意味によって答えは違ってくるでしょう。愛(金星)にとって最大の冷たさはおそらく土星です。それは金星にとって「冷たく、頑なな拒否」の形であり、「あなたとは仲良くなれない」という意思表示です。
ただ、一般的に「最も冷たいコンビネーション」といった場合、私の頭に浮かぶのは「天王星/冥王星」です。このコンビは非常に無機質なイメージで、冷たい金属を連想させるコンビです。このコンビの特質は「人の情が入る余地がない」ということです。つまり「無慈悲な強制力」なのです。たとえば、重大な疾患の告知、逮捕と裁判、債務の請求、等々、「私だって一生懸命がんばっているのよ」という叫び、言い分がほとんど意味をなさない状況を指します。
他方、金星と土星のハードには「愛の苦悩」という極めて人間的な色調があります。金星が土星から悩まされている形です。しかし天王星/冥王星はどちらも悩んでいません。天王星、冥王星には悩みを感じる「情」がないからです。たんに厳しい状況を示しているだけなのです。ここに冷たさのエッセンスがあります。
天王星/冥王星の次に冷たいのはおそらく「土星/冥王星」です。これは死と喪失のコンビネーションです。「細胞の死」を連想させる消滅のイメージです。土星/天王星もハードとしては厳しいコンビですが冥王星の強制力ではないぶんだけ幾分マシといったところでしょうか。
冥王星が他の天体と関係をつくるとき、それが60度や120度といった「穏やかなアスペクト」なら何ら弊害はありません。5度差のスクエアやオポジションでも両者のハーフサム(中間点)に=がなければ実害はほとんどないでしょう。問題になるのは「ハーフサムの形成」と「3度未満の合、スクエア、オポジション」です。
冥王星は関係する感受点の意味を極限化します。
海王星なら空想と迷妄を。天王星では機械的に突発的に、あるいは異常に。土星なら困難と貧困、疾病と死。木星では記録的達成。火星は暴力と事故・負傷。金星は性的魅力あるいはエロティシズム、酒と宴。水星では英知か神経過敏。月は情緒の問題と母の事情。太陽では権力の問題と父の事情、等々。
極限化という言葉は木星の「膨張、拡大、表面化」という概念に似ています。けれど木星の膨張には穏やかな色調があり「常識の範囲内で」というニュアンスがあります。それに対して冥王星の極限は「最後まで、徹底して」というイメージです。
ハーフサム事典の言葉を厳密に受け取る必要はありません。大切なのはコンビネーションの質的な色調なのです。
今日は冥王星という基本的にハードな色調の強い天体を取り上げましたが、私はいつも星のコンビネーションをまずはイメージで受け取ります。皆さんも日常生活で無意識に「人相占い」をしています。「おや? 今日は機嫌がいいね、何かいいことあった?」。私もチャートを見てまずはチャートの印象を受け取ります。
了