今、テレビで自民総裁選候補者9名の出馬演説が放映されています。30日の配信でとりあげなかった2名の短評を補足します。

 

林 芳正 1961年1月19日生

 

9月27日の投開票日のP(プログレス)では、P太陽=P木星/P冥王星(00接近54)が強い=。ただし同時に、P太陽=P土星/P冥王星(00分離46)。このへんの誤差は正午の太陽が基準ですから微妙です。P土星=P太陽/P天王星(00接近32)の長期形成がマイナス。

 

R(リターン)2024の太陽/火星=土星が「勝てない」表示。2024年春分との比較では、春分太陽/MC=N火星で有力に見えますが、この火星はNで=太陽/冥王星を持つ天体。春分の土星、Nの土星の位置も微妙です。

 

加藤勝信 1955年11月22日生

 

Nの蠍座の太陽、土星、水星。そこに□の水瓶座の月がハードの感。しかし、太陽=木星/冥王星が成立していてこれが氏の出世の力になっているようです。Pでは、P火星45N火星。これ自体はそれほど悪い形成ではありませんが、R(リターン)2023の、太陽=火星/土星がハード。これでは勝てません。

 

結局、私の予想「茂木氏◎」は変わりません。時刻なしの判断ですから正式の見立てではありませんが、そうなるような気がします。

 

各候補者ともいろいろなことを言っていましたが、私は音を消してテレビ映像のみときどき見ながらこの記事を書いていました。私は政治家の「言葉」というものはあまり信用していないのです。状況が変われば撤回されますし、正しく感じる施策えも運用の在り方しだいで弊害が起こるものです。

 

私は「人」を重視します。政治家でいえば、どんな発言をし、何をし、どんな態度であったか。言葉ではなく、「姿」を見ます。

 

若いとき、私たちは異性から「愛している」といわれると幸福感につつまれますが、その多くが誤謬であることを人は歳をとってから理解します。男性を判断するとき言葉に耳を傾けることは危険な行為です。言葉ではなく、その男性の生き方をしっかり見つめてみましょう。そこに真相があるのです。

 

 





百条委員会に喚問された斎藤元彦兵庫県知事の動画がYouTubeに氾濫しています。パワハラを告発した職員が自殺し「殺人だろ」という厳しい意見もあるようです。

 

記者会見の様子を観ましたが、多くの方々がそうであったと思われますが私も知事の「歯切れの悪さ」を感じました。それにしても顔のことは言いたくないのですが全然貫禄のないお顔ですね。

 

1977年11月15日生 46才。

 

Nを見ると、太陽が蠍座、月が山羊座で内向的で真面目というイメージ。しかし、当選前から権力志向が強かったようですから「それなりのASC」なのでしょう。

 

山羊座の月が冥王星とスクエア。さらに、月/冥王星=土星の可能性。もしそうだとしたらパワハラも納得。

 

全体として「面白みのないチャート」です。上の=も成立していたとしたら「他人と上手にやっていく能力」に問題が出てきます。おそらく、斎藤知事にはその能力がないように思われます。利害関係のある上の人物にはおべっかも使う。そんな感じでしょか。

 

R2023を見ると、太陽「合」火星 衝 天王星で、火星/天王星=太陽。R土星135度N冥王星が真正。「やめろやめろの大合唱」の中で頑張って知事に留まり続けていますが、R2024スタート(11月15日)までは「もたない」でしょう。

 

 

自民総裁選だけではなく立憲民主党の党首選挙も近づいていますが野田佳彦氏が出馬すると知り、少しゲンナリしました。かつての民主党党首で首相を歴任した氏ですが、在任中、原発抑制から推進へと舵を切りました。もちろん氏なりの理由はあったのですが私の目には「裏切った」と映りました。原発反対を唱えるからにはそれなりの覚悟が必要です。「経済に大きな悪影響が出る」という説得に屈するようでは初めから反対を唱えないほうが誠実というものです。野田氏は「説得されちゃった」のですね。その野田氏が立憲民主の党首になろうとしています。また顔のことをいって申し訳ないのですが、野田市の顔には権力欲が滲み出ているように感じました。

 

二人も嫌な感じの顔を見てしまいました。

 

これから気分転換します(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

9月27日の議員・党員開票に向けて総裁選挙が動き出しています。想定される主な立候補者7人の星を見てみました。出生時刻のない評価ですから「遊び」ですが、「正午の星位」の評価をしてみました。

 

なお、私の個人的意見も加えています。この部分の苦情はご遠慮ください。この場は個人的意見を書いていい場ですので。

 

チェックしたのは

 

1、N・ネイタル(出生日)

2、P(2024年9月27日)の、P:P、P:N

3、R(リターン)

4、Nと2024年日本春分図のMCとの比較

 

の4項目。

 

以下、8月24,25日に行われたFNN世論調査「総理になってほしい人物」の結果順に評価します(数字が人気順位です。7位は青山繁晴氏)。

 

①、小泉進次郎 1981年4月14日生

 

太陽牡羊座、月獅子座で△。明るい個性で、清潔感もあります。ただ、Nの太陽/火星=冥王星(準直接)はマイナス。Rで、太陽/火星=木星があり有力です。しかし、P太陽135P冥王星、Rで火星45冥王星では「ちょっと届かない」感じです。

 

小泉氏はまだ若い。なんでも勝てばいいというものではありません。今はならないほうが結果として良い。そう感じます。将来の布石のための出馬なら十分戦略的な意味があります。

 

②、石破 茂 1957年2月4日生

 

党員人気が常に上位の石破氏。誠実なお人柄が顔に出ています。ただ、Nの火星~天王星~海王星のT角は氏の弱点の表示です。P火星135P海王星、Rで太陽=火星/土星(直接)では勝ち目は全くないのです。

 

③、高市早苗 1961年3月7日生

 

私の目にはバリバリの右翼に見えます。というよりは「権力にすり寄って権力を手にしようとする野心家」といったほうがいいでしょうか。Nには太陽/木星=天王星など強い=もありますが、太陽/冥王星=土星、太陽/火星=海王星(準直接)など”感心しない=”があります。

 

P太陽=P火星/P冥王星、P太陽=P土星/P冥王星(準直接)。これでは勝てません。Rでは太陽45冥王星。

 

④、河野太郎 1963年1月10日生

 

YouTube では「マジ切れする河野大臣!」などといった動画があり笑ってしまうのですが、そうした動画を見ると総理としてふさわしい人物には映りません。太陽山羊座、月蟹座も、リーダーとしてはどうでしょうか。Rの太陽△天王星は選挙には強い形。しかしこの太陽は同時に45土星。善戦で良しとしなくてはならないでしょう。

 

⑤、上川陽子 1953年3月1日生

 

太陽魚座、月乙女座で、太陽=土星/海王星。弱さを感じます。Pでは、P太陽90P冥王星、P火星135P土星。これは選挙どころかご自身の健康に注意しなくてはならない運です。Rでは、太陽60木星があり幸運に見えますが、実は、水星・太陽・土星が「合」し、そこに木星が60度です。これは「療養に良い年」の意味です。どなたかに煽られたのでしょうか。上川氏は優しい女性ではあってもトップには向かないのです。

 

⑥、小林鷹之 1974年11月29生

 

太陽射手座、月双子座で、太陽「合」海王星ではトップの素養には映りません。P木星/P冥王星=P火星は強い形成ですが、Rで太陽/土星=火星では不完全燃焼で終わることになるでしょう。

 

⑧、茂木敏充 1955年10月7日生

 

​​Nでは、太陽45冥王星、太陽/土星=天王星、太陽/火星=土星などのハードはありますが、金星・水星・海王星の天秤座の合に対する木星の60度は案外と優しい側面があることを示すものです。P太陽/P天王星=P土星が強いハード。しかし同時に、P太陽/P火星=P木星で、P太陽60N金星。Rでは、太陽/木星=冥王星。

 

2024年日本春分図(3月20日、12時07分)のMC(5牡羊座04)との比較ではただひとり茂木氏が有力な形成を持っています。

 

N太陽/N火星(4天秤座30)=MC(5牡羊座04)

 

誤差0度34の準直接の=です。

 

おまけに、春分図のASCルーラー月(3獅子座49)は茂木氏のN太陽/N木星(18変通40)に=

 

茂木氏しか考えられません。

 

競馬予想ばりに印をつけてみると、

 

◎(本命) 茂木氏

〇(対抗) 該当者なし

▲(単穴) 小泉氏

 

といったところになるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

8月6日、ウクライナ軍がロシア西部のクルスク州に侵攻しました。ロシアが自国領土を侵攻されたのは1941年の独ソ戦以来です。

今回の侵攻でウクライナ戦争が泥沼化するのではないかと懸念する声もありますが、ウクライナは侵攻された側なのですから今回の侵攻は当然の反撃であると思うのです。

 

ゼレンスキー大統領のP(プログレス)2024年8月6日を見てみました。

 

N

1978年1月25日、14時00分、47N55 033E21 ―3:00 ASC=21双子座47

 

まず、Pチャート内では次の形成があります。

 

①、P太陽/P月=P冥王星(00接近01)

 

形成の厳正さからこの冥王星(強制力)が侵攻の表示です。

 

②、P・MC/P火星=P冥王星(00分離11)

 

これが①の直前に行われた「軍事召集」の意味です。

 

①と②だけを見れば「ウクライナの暴力」という形ですが、PとN(出生図)の比較では次の形成があります。

 

③、P太陽△P火星(00接近54)

 

④、P・ASC 合 N火星

 

この③④が簡明な強い戦闘力の表示です。この形成があったのですね。ゼレンスキーのR(リターン)2024はそれほど強いものではありませんが、③④は第一級の戦闘力の表示です。もちろん生涯1度っきりの形成です。マスコミの論調には「今回の侵攻はウクライナにとって賭けである。失敗すればゼレンスキーの失脚になりかねない」というものもありますが、私がゼレンスキーの顧問占星術師であったならやはり今の時期を指摘したことでしょう。

 

クルクス州から避難したロシア国民は気の毒ですが、ロシア大統領プーチンがそもそもの元凶なのです。ロシアは国家として進化するためにこの独裁者を拒否しなくてはならいのです。

 

 





8日、16時43分ころ、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。宮崎県日南市で「震度6弱」が観測されました。幸い被害は少なかったようですが「南海トラフ地震」を心配する方も少なくないようですのでこの地震をチェックしてみました。

 

2024年8月8日、16時43分、日南市(31N36 131E23)  ASC=08山羊座26

 

地震は原則として、定着サイン(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)のハードによって表示されます

 

このチャートでの定着は、太陽、天王星、冥王星の3つ。そして、

 

T月=T天王星/T冥王星(準直接、00分離21)

 

が形としての表示です。ただ、全体ではハードが強いチャートとはいえません。1つや2つの強いハードがある程度は「普通のチャート」なのです。

 

少し面白いのは

 

T月 29乙女座06

Tジュノー 29乙女座32

T海王星 29魚座34 

 

T月がジュノーと正確に合しながら海王星に正確に衝(180度)しています。

 

T月はこの形成を持ちながら=天王星/冥王星していたわけです。地震なのですから当たり前ですが、T月の「29度」におけるこの形成は「地盤の端(29度)が崩れた(海王星、天王星/冥王星)」と解釈することもできるでしょう。

 

日南市の新月図(8月4日、20時13分、ASC=05魚座24)もハードなチャートとはいえません。しかし、次の表示がありました。

 

ASC=新月/ジュノー(準直接、0度01差)

 

これはASCの厳正な=ですから「場所の特定」の表示になります。それにしても「ジュノー」がよく出てきますね。

 

日本始原図(1946年10月7日、15時20分、東京。ASC=29水瓶座24)のP(プログレス)をチェックしてみました。

 

深刻な形成は確認できませんが、P太陽/Pジュノー=P天王星(準直接、00接近12)は近い将来の地震の暗示にはなるようです。その他、P月はPチャートの8Hカスプに正確に乗りながら同時にP土星に接近00度19の150度(クインカンクス)を作ろうとしています。これらが「南海トラフ地震」にどれほど関与しているかは不明ですが、P太陽/Pジュノー=P天王星・準直接が「表示」であるとすれば、00接近12ですからいつ起きても不思議ではないことになります。

 

今年の日本春分図(3月20日、12時07分、ASC=19蟹座52)ではIC(4Hカスプ)周辺に天体がなく、形としては地震を思わせるような印象はありませんが、MC 45 天王星 が誤差0度11ですから「揺れる」のでしょう。

 

日本は常に揺れている国です。大きな地震が来ることも避けられません。自分が住んでいる地域の新月図をチェックすることも無意味ではありませんが、ハードを見て「心配」する性格の方にはお勧めしません。チャートに強いハードがあること自体は「普通のこと」です。それを見るたびに心配するのでは、見ない方がいいのかも(笑)。

 

※ 

 

岸田首相が9月の総裁選に不出馬の意向を表明しました。私は4月19日の配信「岸田首相のカウントダウン」の中で「辞任」を予想しています。時期的にもピッタリのようです。自慢しようというのではありません。「その程度のこと」は占星術の基本に即して手順を踏めば「誰でも推測できること」です。

 

これからも楽しみながら、ゆっくりと勉強していきましょう。

 

 





パリオリンピックのフィナーレが近づいています。日本はここまで金12、銀7、銅13。体操の岡慎太郎選手、スケートボードの吉沢恋選手、水泳の鈴木聡美選手、フェンシングの女性チームなど、印象的な選手たちが大勢います。ただ、記事にしたいと感じる事例がなく困っていました。たんに表示を示すだけなら簡単なのですが記事にするためには「記事にしたい」と感じる何かがなくてはならないのです。

 

そこで今週は「天体のコンビネーションの力の差」について書いておこうと考えました。

 

ハーフサム事典ではコンビネーションを2ページづつ一律に記しています。けれどそこには「力の差」というものがあります。2ページづつ書いてあるからといって同じではないのです。

 

スクエア(90度)やオポジション(180度)といったハードアスペクトは事典のマイナス(-)の部分に意味が記されていますが、記述は悪く出た場合の典型例として書かれていますからそれをそのまま受け取る必要はありません。私は1度差の太陽□天王星を持っていて、事典の-のところには「身勝手、気まぐれ、短気、せっかち、頑固、謝らない、矛盾した振る舞い、トラブルメーカー」などと書かれています。たしかにそれらは私の中にある要素ですが、私にも皆さんと同じように長所もあり、その長所が欠点を「大きな問題にならない程度にまで緩和している」のです。つまり、「全体判断」なのです。

 

さて、次の□(90度)の中で「悪い」といえるものはどれでしょうか?

 

①、太陽 □ 月

②、太陽 □ 火星

③、太陽 □ 天王星

④、太陽 □ 海王星

⑤、太陽 □ 冥王星

 

答え

 

どれも「悪い」とまではいえません。

 

もちろん良いとはいえませんが、どれも単独では悪いとまではいえないのです。本当に厳しいコンビネーションは、海王星を除く外側の3惑星のコンビネーションです。

 

土星/天王星

土星/冥王星

天王星/冥王星

 

です。海王星はこの3星ほどハードな色調を持っていません。海王星は犯罪に例えれば、違法薬物、詐欺、ですが、土星ー天王星ー冥王星は粗暴犯、殺人者なのです。その色調は暗く、冷たく、回避を許さない厳しい色調を持っているのです。

 

もちろん古来からマレフィック(凶星)とされる火星と土星の組み合わせ、火星/土星も強いハードに属しますが、順位としては上の3つの次くらいのクラスです。火星でいえば、火星/土星、火星/冥王星は厳しく、火星/天王星は2つに比べればハードさは落ちます。

 

内惑星(太陽、月、水星、金星、火星)と木星の間で作られるアスペクトはどのようなものであれ「悪い」といえるほどのものはありません。太陽□火星はたんに過熱を意味するものでしかありません。ただここに土星や冥王星の=が来ると全体として悪いコンビネーションになります。=天王星は土星、冥王星に比べると少しマシ。=海王星は=天王星と同じくらいのハードさ。太陽□火星に=するという意味では天王星と海王星は同水準。上記の本当に厳しいコンビネーションに登場していなかった海王星がここでは天王星とほぼ同列なのです。ここで皆さんはコンビネーションによって惑星の力差が微妙に変化していることに気がつかれたと思います。そうです。惑星の力というものはコンビネーションによって微妙に変わるのです。

 

コンビネーションは惑星の性質によって意味はもちろんですが「力の差」が微妙に変化するのです。これは「惑星の性質」をイメージすればわかりやすくなると思います。太陽□火星=天王星では過激な人物、=海王星では泥酔者が生まれるかもしれません。しかし、=土星では「厳しい試練」、=冥王星では「暴力的な体験」をつくるのです。

 

ハーフサムは「連想ゲーム」です。私はいつも「組み合わせ」から来るイメージを感じます。その上で、それがどのハウスによるものか、正確性はどの程度か、直接・準直接ではないかをチェックします。

 

なお、ASC/MC=〇は強い=ですが、ASC/〇=MC、MC/〇=ASCなどは力が落ちます。ASCとMCはボディ(体)を持たない計算値ですので、3つのうち2つが計算値となると具体化の力が弱くなるのです。ただしASC/MC=は例外です。

 

難しいですか? でもこのへんが面白いんですよ。

 

私は「コンビネーションのイメージ」が感じられることがとても楽しいのです。だってそれは、人と人生にイメージが重なるのですから。

 

 





パリ時間7月24日から17日間に及ぶ「2024年パリ・オリンピック」が始まります。開会式はパリ26日19時30分(夏時間)、日本時間27日02時30分。

 

パリの2024年春分図を見てみました。

 

2024年3月20日、04時07分、48N52 002E20 ―1:00 ASC=17山羊座48

 

簡明な表示があります。

 

月(03獅子座49)7H=ASC/MC(真正)

 

月は「祭典」ですからこの=が「オリンピックの表示」です。月は7Hルーラーにして7Hにありますからオリンピックはフランスにとって「大きな外交」であることを示しています。

 

IC「合」天王星で、天王星と3H木星との中間点(17牡牛座34)がASCと△ですから2024年オリンピックはフランスの人々に良い思い出として残ることになるでしょう。

 

ただし、1Hに火星と冥王星があり、火星/冥王星=太陽は「戦争の影」です。太陽は=水星/土星(直接)を持ち、人々は「この問題」を考えることになります。5Hルーラー水星はASCとスクエアし、水星とASCは=太陽/月。これは5Hの表示といえますが、水星が同時に持つ=土星/天王星の直接は「苦悩」の表示であるといえます。ASCルーラー土星の=火星/海王星(直接)も同様の意味です。

 

それでも、パリ・、オリンピックは成功する祭典になると思われます。月/DSC=金星、MC/太陽=金星などもあります。戦争の影という問題を含みながら「意義ある大会」になるのではないでしょうか。私も大いに楽しもうと思います。8月28日からはパラリンピックも始まります。

 

暗いニュースがありました。日本女子体操のエース、宮田笙子(しょうこ)選手の飲酒・喫煙による出場辞退です。

 

2004年9月21日生まれ。

 

Nの乙女座に火星、太陽。木星の合があり、太陽/火星=海王星が成立しています。そして、オリンピック開始時のT(トランジット)海王星(27魚座27)がここに=します。

 

T海王星=(オポジション)N太陽/N火星

T海王星 45 N海王星

 

とても簡明な「海王星の表示」です。彼女には類まれな天賦の才能があるのですが同時に弱さもあり、それがT海王星によって引き出された形です。

 

私は単発のTは軽視しますが、この=は複数回形成です。

 

2023年6月、2024年3月、2025年1月の3回形成。危うい状況は昨年から始まっていたのです。ルールですから仕方ありませんが人間というものは強い生き物ではありません。少し可哀想な気もします。

 

なお、各選手の活躍度は上記、パリの春分図との相性で見ることが基本になると思います。獅子座の月との関係が重要になりそうですね。それが「2024年のパリの思い出」となるのですから。もちろん新月図と比較することもああっていいことです。

 

私も気になる選手を調べてみましょうか。柔道の阿部兄妹、金を取れるのでしょうか。取ってほしいですね。

 

 





今朝、バイデン大統領の大統領選撤退報道が飛び込んできました。バイデン氏は副大統領のハリス氏を支持するとのこと。まだ正式な民主党の候補者に決定していない段階ですが、ハリス氏の可能性についてチェックしてみました。

 

カマラ・ハリス

 

1964年10月20日、21時28分、カルフォルニア州オークランド 37N48′16″ 122W16′11″ +7:00(夏時間) ASC=24双子座25

 

ASC=双子座、太陽=天秤座、月=牡羊座。全て男性サインで、現代的で活力のある性質。調和アスペクトが優勢な良いチャートです。月の27牡羊座39は何と私のN金星(27牡羊座38)と0度01差! 私がハリス氏をどう感じているか、わかるでしょう(笑)。

 

ともあれ個人的な思いは排除して公平に評価しなくてはなりません。ハリス氏が大統領になる可能性はどの程度なのか調べてみました。チェックしたのは以下です。

 

(1) ハリス氏のネイタルチャート

(2) ハリス氏の P2024年11月5日

(3) ハリス氏の R2024

(4) ワシントンDCの 2024年春分図

(5) ワシントンDCの 2024年11月1日の新月図

(6) 5とハリス氏のNとのコンポジット

 

けっこうハードな作業でした。そして判断は極めて難解でした。今日の記事は「なぜ難解なのか」についてできるだけ簡潔に書こうと思います。

 

まずネイタル(出生図)、(1)

 

太陽と月が正確にオポジションで、ASC/MC.=太陽/月=天王星。抜群の個性。土星がMCに接近し、ASC/土星=太陽・月。この=をどう評価するかが問題ですが、大統領になっても不思議はない形成と感じます。

 

(2) 2024年11月5日のP(プログレス)

 

P・ASC/P天王星・冥王星=P土星(準直接)が致命傷に見えます。そして、P月がここに=(P月 135 P土星)。しかしこのP月は留(ステーション)しているP天王星にセクスタイル。さらに、P太陽△N月、P太陽セクスタイルN土星があり、この太陽は強い。

 

(3) R(リターン)2024

 

出生地オークランドで作成。太陽135月が誤差0度01。太陽135土星、月90土星で、土星=太陽/冥王星。これは「勝てる形成」ではありません。ただ、オークランドで作ると、7Hに月と木星があり、月/木星=MCが成立します。しかも月は=木星/DSC(直接)です。

 

(4) ワシントンDCの2024年春分(ASC=16蠍座18)

 

ASCルーラー火星が27水瓶座46でハリス氏のN太陽に真正のトライン(120度)、N月に真正のセクスタイル(60度)。木星はハリス氏のN・MC/N太陽に=(0度13差)。春分図との相性は良いのです。

 

(5) ワシントンDCの11月1日新月(ASC=22蠍座47)

 

ASC/MC(13運動27)がハリス氏のN土星(28水瓶座27)に誤差0度00の=! これをどう評価するか。しかも土星(12魚座51)はハリス氏のN太陽に135度(真正)、N月に45度。この土星はハリス氏の落選を思わせます。一方、天王星がDSC(7Hカスプ)に接近していてその中間点がハリス氏のN木星の位置です。

 

(6) Nと新月図のコンポ(ASC=08魚座36)

 

ASC/MC=土星、火星/土星=冥王星(準直接)。MCスクエア土星で、MC/土星=天王星(準直接)などハードが優勢。

 

以上のように

 

(1) ネイタルは良好。

(2) Pは土星がハードで、太陽が良好。

(3) Rは土星がハード。オークランド作成では7Hが優勢。

(4) 春分図との相性は良好。火星が強い。

(5) 新月図との相性は土星が心配。

(6) Nと新月のコンポはハードが優勢。

 

全体として土星のハードが心配です。それに比べ木星の応援がやや弱い。したがって落選しても不思議はありません。ただ、P太陽が強く、P天王星が「留」していることは可能性の表示ですから当選してもこれまた不思議ではないのです。

 

この判断の難しさは何を意味しているのでしょうか。結局はハリス氏のMCに接近しているN土星の中に「大統領になる意味」が含まれているのかどうかが焦点になるようです。ただ、ハリス氏のネイタルの強さ、P天王星の留から、私はハリス氏が民主党の候補者になれなかったとしても、大統領選に破れたとしても、今回の大統領選はハリス氏にとって「人生の転期」になるような気がします。

 

私はハリス氏に女性初の大統領になってほしいですね。だって、またトランプ氏では鮮度がありませんよ。トランプ氏はバイデン氏の老齢を指摘していたようですがトランプ氏だってかなりヨタヨタの印象です。若い人にバトンしなくては。

 

 





トランプ前大統領が銃撃され負傷したとのニュースを聞き、DCチャートを出してみました。

 

N(出生) 

1946年6月14日、10時54分(東部夏時間)、40N42 073W48′59″(ニューヨーク) +4:00 ASC=29獅子座57

 

事件 

2024年7月13日、18時07分(東部夏時間) 40N51′40″ 079W53′44″(ペンシルベニア州 バトラー) +4:00 ASC=14射手座25

 

まず事件が起きたときのチャートですが、太陽と月が正確にスクエア(90度)し、太陽は8Hにあり、太陽と月は=火星/土星。12Hルーラー火星が6Hで=土星/冥王星(0度01差)、=太陽/海王星(直接)。全体として「とても危険な時」といえます。

 

DCチャートでは、月と土星の真正(誤差0度10未満)のオポジション(180度)が作られていて「悪いタイミング」を示し、MCには金星が正確に乗り=太陽・月/土星(太陽と月は135度)で「平和が破られる」ことを示し、8H天王星=太陽・火星/冥王星が「突然の暴力」を指しています。

 

あと1インチ(約2.5センチ)銃弾がずれていたら大変なことになっていたようです。7Hルーラー火星=木星/天王星(直接)が「弾がそれた幸運」の表示でしょうか。

 

7月13日のP(プログレス)には良いものもありますが以下の形成は明らかにハードです。

 

①、P・ASC/P・MC=P土星(00分離04)

②、P・MC 45 P天王星(00分離03)

③、P・ASC/P冥王星=P天王星(誤差00度00)

 

いずれも P:P の形成ですが、Nとの比較でも、P月=N太陽/N天王星(00分離15)などがあります。これら一連の形成の正確さはセカンダリープログレッションの優秀性を証明するものです。

 

私は4月30日の配信「トランプ氏は大統領に返り咲けるのか?」で、P・MC=P土星/P冥王星(直接)の接近が厳しいと指摘しました。この形成が念頭にあったため私は今回のニュースを聞いてもあまり驚きませんでした。トランプ氏の運は明らかに下り坂だからです。7月13日時点でこの=は「01接近20」で、まだPの基本オーブ1度00未満に達していません。しかし、この形成は極めて強力で私は1接近30を切った時点ですでに有効圏に入ったと見ています。

 

人間には最盛期、幸運期、衰運期、苦境期というものがあります。どんなに優秀な人間もこの波を避けることはできません。トランプ氏も大統領に当選した時が最盛期だったのであり、上記Pが作られようとしている現在は明らかに”落ち目”なのです。

 

人の人生上の成功も愛の幸福も、その時代特有のものです。それは「その時代だけに与えられた神の祝福」なのであり”夢よ再び”はまず実現しません。私にも占星術師としての落ち目が遠からず来るでしょう。しかし、私はそのとき決して「夢よ再び」を求めることはしないでしょう。

 

 





1977年、アメリカ航空宇宙局NASAによって2つの宇宙探査機「ボイジャー2号」と「ボイジャー1号」が打ち上げられました(2号が先)。両機とも地球文化の存在を音や映像で収録したゴールデンレコードを搭載していることで有名です。

 

先日、ボイジャーのTV番組を観て「愛おしく」なりました(笑)。なぜなら、すでに目的を達成し打ち上げから47年間もたっているのにまだ観測を続けながら宇宙の彼方を飛行しているというのですから。もうすぐ機能も失われるのでしょう。しかしそのあとも永遠に宇宙の彼方を、太陽圏の外を目的もなく飛行し続けるらしいのです。これを「我が子」と見れば、我が子は立派に任務を果たした後、目的もないままに永遠に離れ続けるということです。これって何? 笑 

 

ボイジャーの打ち上げ時のチャートを出してみました。

 

ボイジャー2号

1977年8月20日、10時29分 EDT +4:00 28N29′20 080W34′40(フロリダ州 ケープカナベラル空軍基地) ASC=13天秤座38

 

ボイジャー1号

1977年9月5日、08時56分、EDT +4;00 同上 ASC=07天秤座00

 

両方のチャートに共通する9Hの木星がボイジャーでしょう。木星は「乗り物」の3Hのルーラーで「遠い場所(9H)」にあります。

 

面白いのはボイジャー2号の木星が「00蟹座00」であることです。もう戻ることがないのに「家」の象徴である蟹座の0度にあるとは! また、3Hにある海王星がASC天秤座に正確にセクスタイル(60度)しています。これって、ゴールデンレコードでしょうか。さらに、2号は海王星を訪れた唯一の探査機だそうです。このへんは面白いですね~。

 

ボイジャー1号の木星は火星と正確に合しています。火星は7Hルーラー。まだ見ぬ地球外生物とのコンタクトを目指している(実現する?)のでしょうか。現在1号は2号よりも遠くに離れているようで、9H月と1H冥王星の△が「極限(冥王星)への到達」を示唆しているようにも見えます。

 

両機の任務成功は、両チャート共通の木星/冥王星=土星(直接)にあるようです。特に1号では、ASC/MC=土星=木星/冥王星です。土星は共に4Hルーラー。ボイジャーは地面(4H)から打ち上げられたのです。

 

ボイジャーありがとう。人類の目的に貢献してくれましたね。戻ってくれば目いっぱい労をねぎらってあげられたものを。永遠に行ってしまうのですね。