今朝、バイデン大統領の大統領選撤退報道が飛び込んできました。バイデン氏は副大統領のハリス氏を支持するとのこと。まだ正式な民主党の候補者に決定していない段階ですが、ハリス氏の可能性についてチェックしてみました。

 

カマラ・ハリス

 

1964年10月20日、21時28分、カルフォルニア州オークランド 37N48′16″ 122W16′11″ +7:00(夏時間) ASC=24双子座25

 

ASC=双子座、太陽=天秤座、月=牡羊座。全て男性サインで、現代的で活力のある性質。調和アスペクトが優勢な良いチャートです。月の27牡羊座39は何と私のN金星(27牡羊座38)と0度01差! 私がハリス氏をどう感じているか、わかるでしょう(笑)。

 

ともあれ個人的な思いは排除して公平に評価しなくてはなりません。ハリス氏が大統領になる可能性はどの程度なのか調べてみました。チェックしたのは以下です。

 

(1) ハリス氏のネイタルチャート

(2) ハリス氏の P2024年11月5日

(3) ハリス氏の R2024

(4) ワシントンDCの 2024年春分図

(5) ワシントンDCの 2024年11月1日の新月図

(6) 5とハリス氏のNとのコンポジット

 

けっこうハードな作業でした。そして判断は極めて難解でした。今日の記事は「なぜ難解なのか」についてできるだけ簡潔に書こうと思います。

 

まずネイタル(出生図)、(1)

 

太陽と月が正確にオポジションで、ASC/MC.=太陽/月=天王星。抜群の個性。土星がMCに接近し、ASC/土星=太陽・月。この=をどう評価するかが問題ですが、大統領になっても不思議はない形成と感じます。

 

(2) 2024年11月5日のP(プログレス)

 

P・ASC/P天王星・冥王星=P土星(準直接)が致命傷に見えます。そして、P月がここに=(P月 135 P土星)。しかしこのP月は留(ステーション)しているP天王星にセクスタイル。さらに、P太陽△N月、P太陽セクスタイルN土星があり、この太陽は強い。

 

(3) R(リターン)2024

 

出生地オークランドで作成。太陽135月が誤差0度01。太陽135土星、月90土星で、土星=太陽/冥王星。これは「勝てる形成」ではありません。ただ、オークランドで作ると、7Hに月と木星があり、月/木星=MCが成立します。しかも月は=木星/DSC(直接)です。

 

(4) ワシントンDCの2024年春分(ASC=16蠍座18)

 

ASCルーラー火星が27水瓶座46でハリス氏のN太陽に真正のトライン(120度)、N月に真正のセクスタイル(60度)。木星はハリス氏のN・MC/N太陽に=(0度13差)。春分図との相性は良いのです。

 

(5) ワシントンDCの11月1日新月(ASC=22蠍座47)

 

ASC/MC(13運動27)がハリス氏のN土星(28水瓶座27)に誤差0度00の=! これをどう評価するか。しかも土星(12魚座51)はハリス氏のN太陽に135度(真正)、N月に45度。この土星はハリス氏の落選を思わせます。一方、天王星がDSC(7Hカスプ)に接近していてその中間点がハリス氏のN木星の位置です。

 

(6) Nと新月図のコンポ(ASC=08魚座36)

 

ASC/MC=土星、火星/土星=冥王星(準直接)。MCスクエア土星で、MC/土星=天王星(準直接)などハードが優勢。

 

以上のように

 

(1) ネイタルは良好。

(2) Pは土星がハードで、太陽が良好。

(3) Rは土星がハード。オークランド作成では7Hが優勢。

(4) 春分図との相性は良好。火星が強い。

(5) 新月図との相性は土星が心配。

(6) Nと新月のコンポはハードが優勢。

 

全体として土星のハードが心配です。それに比べ木星の応援がやや弱い。したがって落選しても不思議はありません。ただ、P太陽が強く、P天王星が「留」していることは可能性の表示ですから当選してもこれまた不思議ではないのです。

 

この判断の難しさは何を意味しているのでしょうか。結局はハリス氏のMCに接近しているN土星の中に「大統領になる意味」が含まれているのかどうかが焦点になるようです。ただ、ハリス氏のネイタルの強さ、P天王星の留から、私はハリス氏が民主党の候補者になれなかったとしても、大統領選に破れたとしても、今回の大統領選はハリス氏にとって「人生の転期」になるような気がします。

 

私はハリス氏に女性初の大統領になってほしいですね。だって、またトランプ氏では鮮度がありませんよ。トランプ氏はバイデン氏の老齢を指摘していたようですがトランプ氏だってかなりヨタヨタの印象です。若い人にバトンしなくては。

 

 





トランプ前大統領が銃撃され負傷したとのニュースを聞き、DCチャートを出してみました。

 

N(出生) 

1946年6月14日、10時54分(東部夏時間)、40N42 073W48′59″(ニューヨーク) +4:00 ASC=29獅子座57

 

事件 

2024年7月13日、18時07分(東部夏時間) 40N51′40″ 079W53′44″(ペンシルベニア州 バトラー) +4:00 ASC=14射手座25

 

まず事件が起きたときのチャートですが、太陽と月が正確にスクエア(90度)し、太陽は8Hにあり、太陽と月は=火星/土星。12Hルーラー火星が6Hで=土星/冥王星(0度01差)、=太陽/海王星(直接)。全体として「とても危険な時」といえます。

 

DCチャートでは、月と土星の真正(誤差0度10未満)のオポジション(180度)が作られていて「悪いタイミング」を示し、MCには金星が正確に乗り=太陽・月/土星(太陽と月は135度)で「平和が破られる」ことを示し、8H天王星=太陽・火星/冥王星が「突然の暴力」を指しています。

 

あと1インチ(約2.5センチ)銃弾がずれていたら大変なことになっていたようです。7Hルーラー火星=木星/天王星(直接)が「弾がそれた幸運」の表示でしょうか。

 

7月13日のP(プログレス)には良いものもありますが以下の形成は明らかにハードです。

 

①、P・ASC/P・MC=P土星(00分離04)

②、P・MC 45 P天王星(00分離03)

③、P・ASC/P冥王星=P天王星(誤差00度00)

 

いずれも P:P の形成ですが、Nとの比較でも、P月=N太陽/N天王星(00分離15)などがあります。これら一連の形成の正確さはセカンダリープログレッションの優秀性を証明するものです。

 

私は4月30日の配信「トランプ氏は大統領に返り咲けるのか?」で、P・MC=P土星/P冥王星(直接)の接近が厳しいと指摘しました。この形成が念頭にあったため私は今回のニュースを聞いてもあまり驚きませんでした。トランプ氏の運は明らかに下り坂だからです。7月13日時点でこの=は「01接近20」で、まだPの基本オーブ1度00未満に達していません。しかし、この形成は極めて強力で私は1接近30を切った時点ですでに有効圏に入ったと見ています。

 

人間には最盛期、幸運期、衰運期、苦境期というものがあります。どんなに優秀な人間もこの波を避けることはできません。トランプ氏も大統領に当選した時が最盛期だったのであり、上記Pが作られようとしている現在は明らかに”落ち目”なのです。

 

人の人生上の成功も愛の幸福も、その時代特有のものです。それは「その時代だけに与えられた神の祝福」なのであり”夢よ再び”はまず実現しません。私にも占星術師としての落ち目が遠からず来るでしょう。しかし、私はそのとき決して「夢よ再び」を求めることはしないでしょう。

 

 





1977年、アメリカ航空宇宙局NASAによって2つの宇宙探査機「ボイジャー2号」と「ボイジャー1号」が打ち上げられました(2号が先)。両機とも地球文化の存在を音や映像で収録したゴールデンレコードを搭載していることで有名です。

 

先日、ボイジャーのTV番組を観て「愛おしく」なりました(笑)。なぜなら、すでに目的を達成し打ち上げから47年間もたっているのにまだ観測を続けながら宇宙の彼方を飛行しているというのですから。もうすぐ機能も失われるのでしょう。しかしそのあとも永遠に宇宙の彼方を、太陽圏の外を目的もなく飛行し続けるらしいのです。これを「我が子」と見れば、我が子は立派に任務を果たした後、目的もないままに永遠に離れ続けるということです。これって何? 笑 

 

ボイジャーの打ち上げ時のチャートを出してみました。

 

ボイジャー2号

1977年8月20日、10時29分 EDT +4:00 28N29′20 080W34′40(フロリダ州 ケープカナベラル空軍基地) ASC=13天秤座38

 

ボイジャー1号

1977年9月5日、08時56分、EDT +4;00 同上 ASC=07天秤座00

 

両方のチャートに共通する9Hの木星がボイジャーでしょう。木星は「乗り物」の3Hのルーラーで「遠い場所(9H)」にあります。

 

面白いのはボイジャー2号の木星が「00蟹座00」であることです。もう戻ることがないのに「家」の象徴である蟹座の0度にあるとは! また、3Hにある海王星がASC天秤座に正確にセクスタイル(60度)しています。これって、ゴールデンレコードでしょうか。さらに、2号は海王星を訪れた唯一の探査機だそうです。このへんは面白いですね~。

 

ボイジャー1号の木星は火星と正確に合しています。火星は7Hルーラー。まだ見ぬ地球外生物とのコンタクトを目指している(実現する?)のでしょうか。現在1号は2号よりも遠くに離れているようで、9H月と1H冥王星の△が「極限(冥王星)への到達」を示唆しているようにも見えます。

 

両機の任務成功は、両チャート共通の木星/冥王星=土星(直接)にあるようです。特に1号では、ASC/MC=土星=木星/冥王星です。土星は共に4Hルーラー。ボイジャーは地面(4H)から打ち上げられたのです。

 

ボイジャーありがとう。人類の目的に貢献してくれましたね。戻ってくれば目いっぱい労をねぎらってあげられたものを。永遠に行ってしまうのですね。

 

 





 

 

 

 

日本人で初めてエベレスト登頂した植村直己(うえむら なおみ)の名は忘れることができません。

 

1966年 モンブラン単独登頂

同年 マッターホルン単独登頂

同年 キリマンジェロ単独登頂

1968年 アコンカグア単独登頂

1970年5月 エベレスト登頂

同年8月 マッキンリー単独登頂(この時点で世界初の五大陸最高峰登頂者となる)

N1978年 犬ぞり単独行としては世界で初めて北極点に到達

 

まさに「稀有な日本人」であり、植村さんは世界で最も有名な日本人になったのでした。そして、

 

1984年2月12日、43歳の誕生日に、「冬季のマッキンリー」に世界で初めての単独登頂を達成。しかし、下山中に消息不明となり、現在も植村さんの遺体は発見されていません。最後の無線通信が交わされた13日が命日となりました。

 

マッキンリー山(現在はデナリ山)はアメリカ・アラスカ州にある北アメリカ大陸の最高峰で標高6190メートル。夏でも山頂は-30℃、冬場では-40℃にもなる過酷な山であり、植村さんは1970年の夏季の単独登頂に成功していますが今度は「冬季の単独登頂」に挑戦したのでした。

 

植村 直己 1941年2月12日生まれ

 

命日 1984年2月13日(43歳)

 

N(ネイタル)の配置からは多くを指摘することはできませんが、射手座の火星が太陽とセクスタイル、月とトラインはいかにも冒険家(射手座)です。

 

太陽と天王星がスクエア。これは植村さんが「単独登頂」にこだわったことに関係しています。もちろん植村さんもグループ登頂をしていますが天王星が太陽に影響を投げかけていたことは疑えません。太陽スクエア(90度)天王星は、危険をかえりみない性向をつくるのです。定義的に反骨性、独行性の意味で、気分的には「平凡では面白くない」という気性を意味します。私もこのスクエアを持っていますからよくわかるのです。

 

命日1984年2月13日のP(プログレス)を見ると、

 

P土星=N太陽/N冥王星(00接近09)

 

この長期形成が基調として大きいのです。

 

Nを90度円に変換してみれば、太陽/冥王星=海王星が成立していることがわかります。

 

N太陽/N冥王星は「12定着53」。N土星は08牡牛座55。その差は3度58。この誤差をPはジリジリとつめていき、40代前半の正確なコンタクトになったのです。

 

R(リターン)1983では太陽/土星=海王星(直接、0度08差)がつくられています。海王星は「28射手座36」。この位置はN海王星(27乙女座10)とは1度26差ですが、N太陽/冥王星(12定着53)とは0度43差です。この海王星の示唆」「見えなくなった」植村さんを象徴しているようです。

 

植村さんは辛いとき「自分はひとりじゃないんだ」と自身を叱咤激励していたといいます。たくさんの応援を背に頑張っていたのです。それは冥王星の機能です。おそらく「記録的達成」の表示であるN木星/N冥王星(定着5度)にASCかMCが=する生まれではないかと想像しています。

 

二度と表れそうもない偉大な日本の登山家・冒険家、植村直己。この名は死ぬまで忘れないでしょう。

 

 





橋本航征先生と私は明暗塾(門馬寛明主宰)の同門で、年令も近く、近影の老化による”痩せぶり”も似ていて親近感を感じるのですが、先生の直近のブログ記事について意見を記しておきます。

 

悪口を言うのではありません。しかし、橋本先生の以下の記事は占星術を学ぶ方々に「余計な概念」を与える危険があると感じたので同じプロとして違う視点を示しておきます。問題の記事は以下です。

 

6月23日 占い師側もボイドは注意

6月25日 ウソをつかれる日

6月26日 ボイドは心配を打ち消すとは限らない

 

すべて「月のボイド」に関する指摘です。要約すると「この期間(月のボイドの期間)は、依頼者が占い師を試そうとしたり、すでに結論が出ていることを質問することがある。古い時代の占星術師は(この期間の)依頼者に帰ってもらってたそうです」と。要するに、この期間の依頼者は正直でない可能性があるため占いのタイミングとして良くないということです。

 

古い引用ですが、橋本先生は、1997年10月刊行の「路地裏・占い読本」(魔女の家BOOKS)の中で神戸児童殺人事件(酒鬼薔薇聖斗事件)を取り上げ、被害者・淳君が自宅を出た時刻のチャートを掲載し、「月がボイドにあった」と指摘しています。そして、月がボイドにある時間帯は人間の理性が働かないと言われている、と記しています。

 

なるほど、月は25射手座46にあって「ボイド」です。しかし、この度数を見れば、4度13、つまり、その後の約8時間強は世界中で「人間の理性が働かない」ということになるでしょう

 

占星術師の机上概念です。「トランジット水星が逆行しているときはミスが生じやすい」と同質の、決して証明することのできない占星術師特有のパラノイヤ(妄想)といわなくてはなりません

 

 

橋本先生の記事で持もう1点。

 

6月17日の「何でもかんでも聞くんじゃない!」(!まで入っていて、一瞬目を疑いました)

 

「何でもかんでも聞くんじゃない! 本当に聞きたい大事なことだけにしなさいヨ」とあります。ボイドの記述といい、よほどカチンときたことがあったのでしょうか。

 

しかし、依頼者であろうが生徒さんであろうが「聴きたいことがいろいろある」のは自然なことです。それを「つまらない質問、意味のない質問」、「気楽に聞くんじゃないよ」と斥けるのはいかがなものでしょうか。私にも橋本先生にも「判らないことがあり聞きたいことがいっぱいあった時代」があったはずです。まして依頼者ならなおのことです。

 

私が主催する代々木レッスンでは「聞きたいことがあったら講義中であってもかまいません。手を上げてください」と伝えています。「疑問点をそのままにしておくのは誰でもなく、皆さんご自身がソンなのですよ」とお話ししています。

 

お陰様で代々木レッスンは皆さん仲が良く、明るく自由闊達な雰囲気に満ちています。

 

私はどんな質問でも歓迎します。質問にはレベルの差はありますが、どんな質問でも聞く側にとっては疑問点なのですから。

 

「今、ボイドだ。あなた私に正直に話してないでしょ。私を試そうとしているのかな?」などとは考えません。いいじゃないですか。正直に話してなくても。試してみようとしていても。それはたいした問題じゃありませんよ。

 

なお私はボイドは採用しませんし、ホラリー占星術も使用しません。日々の悩みは「DCチャート」に尋ねます。

 

 

 

 

 

 

 

 

7月7日の都知事選挙。過去最高の56人の候補者の争いになりましたが実質的には「小池 VS 蓮舫」という構図になるのでしょうか。これまでの圧倒的強さから今回も小池さんの当選ということになりそうですが一応お二人の星をチェックしてみました。

 

すでにチェックなさった方は苦戦なさったでしょう。私も苦戦しました。まず小池さん。

 

小池 百合子 1952年7月15日生まれ

 

P太陽=P火星/P土星(正午基準で00接近06)

 

この=はハードですが、P火星とP土星は2度差のセクスタイル(60度)ですから厳しいハードとまではいえません。しかし、都知事初当選時(2016年7月31日)にあった P太陽/P天王星=P木星(00分離09)のような強い形成は見当たりません。

 

ただ、R(リターン)2023には 太陽60天王星があり、これは選挙にはとても強い表示です。ただし、太陽/火星=海王星(00分離07)という不安要素もあります。

 

T(トランジット)では、T木星△N土星があります。この△は1回限りの形成ですから強い形成ではありませんが2日前、5日が正確ですからN土星が職業関連であれば(出生時刻が必要)当選の表示となるでしょう。

 

次に蓮舫さん。

 

蓮舫 1967年11月28日生まれ

 

P太陽/P火星=P土星(00接近28)があり、他の形成を見てもあまりパッとしません。

 

R2023では、太陽/木星=天王星があり、これは強い=です。ただ、射手座で合する太陽と火星に魚座の土星からスクエア(90度)がつくられ、太陽/土星=火星(0度45差)が成立しているとあっては当選を予想することができないのです。

 

参考のために「新月度」も見てみました。

 

新月 2024年7月6日 07時57分(新月=14蟹座23)

 

新月が11Hの蟹座から5Hの小惑星セレスに真正の衝(180度)で、両候補とも「子育て(セレス)支援」を全面的に打ち出していることが面白いですね。

 

この新月ではASC=土星/冥王星(準直接)という明瞭なハードがあります。しかし一方で、新月=火星/木星が誤差0度00の=。この=は世界共通ですが、東京のチャートでは火星と木星は10Hにありますから日本の政治にとっては良い時期です。(火星は9HにありますがMCと1度差ですから実質10Hと見ます)。

 

天王星が10Hにあり、ASCとスクエア(90度)。この形は「革新」を思わせるものです。なら、蓮舫さん? しかしこの天王星はASCと同じく=土星/冥王星を持っています。これは「革新死すべし」の表示でしょうか。MCの20牡牛座52は蓮舫さんのN土星(5牡羊座45)とセミスクエア(45度)。やはり当選を予想することができません。

 

イチョウ

 

国会での切れ味鋭い質問が印象的な蓮舫さんが個人的には好みです(笑)。しかし、国会議員と都知事は違うもの。蓮舫さんは国会議員の方が適しているように感じるのですが・・・。

 

19日、改正政治資金規正法が成立しました、新月(6月6日、21時38分、16双子座17)を見ると、ASC/木星=海王星(2H)が何と「誤差0度00の直接」です。ハーフサム事典には「財政的甘さ」と記されています。岸田首相は「大きな一歩」と言いますが、この海王星の強調は「誤魔化し」が含まれていることを明瞭に示しています。

 

 





今、ARI・占星学総合研究所(東京都港区)から帰宅。4年半ぶりの訪問でした。超多忙な祖父江恵子社長は不在でしたが、この本の編集に携わった事務局の渡邊さん(女性)にお会いし謝意を伝えました。

 

そして”出来立てほやほや”の新刊をいただきました。

 

本のサイズはハーフサム事典と同じですが70ページほど今回の本の方が厚いです。全体を見渡してほぼ90点以上の出来。行間が辞典より広いため読みやすく、何といっても「90度円チャート」が添付されていることが素晴らしい(笑)。この本が広く認知されれば90度円(ハーフサム)は「欠かすことのできない普通の手法」となるでしょう。

 

2度目を通しましたが人間ですからまだ誤植があるかもしれません(辞典初版にもありました)。誤植に気がつかれましたらどうぞご指摘ください。

 

占星術初学者である私の娘にもゆっくりと読み進めてもらおうと思います。読むだけでもセンスが養われると考えています。

 

 





3月14日の配信「射手座のオープン性」で私は射手座が持つ開放的な側面をお話ししましたが、今日は射手座の「弱点」についてお話ししようと思います。

 

というのは最近複数のクライアントの方から「自分は飽きやすく、一貫性がない」と少し悩まれていることをお聞きしたからです。チャートでは射手座の海王星が強調されていました。それを見た私は「これだな」と思いました。チャート全体からそれ以外の答えはないようでした。

 

なるほど、射手座の海王星は不安定性、一貫性のなさではあるようです。公転周期164.79年のT海王星は1つのサインに13.7年ほど留まります。1970年から1984年にかけて生まれた方のほとんどが「海王星・射手座」ですからこのお悩みをお持ちの方は案外多いのかもしれません。ただ、射手座のこの側面は欠点と呼べるほどのものではありません。せいぜい「弱点」です。

 

今の世の中は形の上で結果を出す人間が評価されます。成功した人間、、財産を築いた人間が評価されます。しかし、それだけの評価でいいはずがありません。誰もが蓄財を目指す生き方をするわけではありません。特に射手座はそうした方向で生きることはしないものです。射手座の野性的な知性は金銭ではなく、高い精神的価値を求めて生きる知性です。「高い」というのは本来の意味で、現実には「低いレベルの知的闘争」もあります。その例が私の競馬です。

 

私は今も中央競馬を楽しんでいますが、もちろん若いころのような賭け方はしません。私の投機は2Hの牡羊座の太陽が表示ですが、「競馬」は射手座です。この月が、2Hにある5Hルーラーの水星とスクエア(90度)であることが競馬好きの表示です。

 

約半世紀にわたって楽しみ、特にその後半期では占星術も使った「あらゆる方法」を考え出し、試してきました。おそらく、私くらい”あらゆる必勝法”を試した人間は少ないはずです。逆にいえば、次々に考え出すということは「結局、全部ダメだった」ということです。1週間前「これだ!」と自信を持った方法が1週間後には「(性格的に)実行できない」「実行しても結果が出ない」ことを思い知らされます。しかし気を取り直して「それでは」と、また研究を始めます。また「発見」しますがそれもダメ。こうしたことを何百回と繰り返してきたのです。この「方法論が次々と変わる変移性、一貫性のなさ」に射手座の特性が表れれています。半世紀トータルで1000万円は無くしたでしょうか。経済的視点でいえばバカです。

 

しかし、私は競馬をしたことを後悔しているでしょうか。いいえ、全く後悔していません。競馬は私にたくさんの「喜び」を与えてくれました。他の方々がお酒を楽しんだり、オシャレを楽しむように、私は「馬で楽しんだ」のです。

 

確かに次々に変わる必勝法は射手座の「意志薄弱な一面」です。ただ、それゆえに楽しめたという側面もあるのです。

 

私の射手座は財産を築こうとか、社会的に成功しようなどとは全く考えない星座でした。ただただ楽しもう、という星座でした。星座にはそれぞれ特性もあれば弱点もあります。私の場合、弱点も楽しんだといえますが、「射手座の不安定性」も使い方なのかもしれません。射手座の海王星はおそらくビジョン(高い領域の精神的指向)に関係します。現実的に一貫性がないことに悩む必要はないと思います。そうした悩みは結果第一主義の社会の評価基準です。「占い」を楽しんだり、都市伝説を楽しんだりすることも人生の楽しみです。、変移性は「いろいろ楽しめる」ということでもあるのです。

 

 





以前から出る出るといっておきながら延び延びになっていたARI占星学総合研究所からの2冊目になる本がやっと出版される運びとなりました。6月15日の出版予定ですが、ARI占星学総合研究所Amazon予約注文の受付が始まりました。

 

「工藤明彦の占星術の世界」税込み4400円(ARIに注文すれば国内送料は無料)

 

この本は私の「アメーバ・ブログ」の中から主要な記事を選び調整したもので、その意味では新規なものとはいえませんが、アメーバ記事では内容にしたがってそのつど記していた惑星、星座、ハウスの意味についてこの本ではそれぞれ一章をもうけて系列的に書きました。また、この本のために「愛と結婚」についての事例解説を加えました。

 

ネイタルチャートとイベントチャートには通常の出生チャートと「その90度円チャート」の両方を1ページに収め、私の見解を読みながら2つのチャートを「眺められる」ようにしました。全てのチャートに90度円を添える本は日本では最初だと思われます。

 

この本のタイトルには自分を主張しているかのような響きがあるかもしれません。けれど、もしタイトルが「現代日本の占星学」というようなものであったら、そこには「基準となる」といったニュアンスがあると思うのです。しかし、私は自分が基準でありたいとは思いません。一般的に言われていること、昔から伝わっている教義の中には「実効性がない」と感じるものもあります。これまで市販されてきた占星本は「そのこと」を指摘しません。その結果、多くの人々の星の学びが阻害されています。私の技術的見解のいくつかは「基準的」とはいえません。けれど、私は私の見出したものを一般論より適切だと考えていてます。そのことを堂々と書かせていただいていますから「工藤の ―― 」なのです。

 

皆さんの書棚にハーフサム事典と共にこの本を置いてほしいと思います。何かの原因でアメブロの記事が見られなくなっても本としてあればずっと手元に残ります。「逆行が悪いなんてウソ」など、占星術上の迷信、問題点を指摘する本はほとんどありません。必要なのに「出ていない」のです。

 

90度円の添付と、技術上の批判の目、この2つがある本は今後もほとんど出ないと思います。

 

自分で宣伝します(笑)。

 

この本を占星術を学ぶ全ての方々にお勧めします。