今回も城構造うんぬんではなく、信濃の山の縦走記録です。
虚空蔵山の連珠砦のラスト、 虚空蔵山城の東の峰、積城と亀井城
積城は、宮坂武男(2013)『信濃の山城と館３』によると、読み方は「つみ城」と思うが、詰めの城の転訛であれば持越城の詰めの城を、読みを「つぎ城」とすれと虚空蔵山城に続く城の意ともとれるとしている。
記事中のスケールも同書に拠る。
亀井城の由来は不明とするが「構え城」の転訛とも考えられ、虚空蔵山城の東の構えの一つ、または南直下の飯綱城の詰めの城、あるいはその両方の可能性を推測している。
虚空蔵山城から
ていぴすさんの「積城行く人！」の掛け声に、「はい！」と即座に反応したのは私だけ…。
もう行ってる…
おぅ
うりょ
信濃先方衆の勇姿である。
降れば登ならければならない
えぇーい、ハートの呪いじゃぁ。
登り詰めれば積城域
西のピーク
少し降りて主郭へ繋ぐ
25×3mの繋ぎ
高地は36×4の郭
積城の主要部である。
積城の標示版がある
左（北）下方に水の手か。
表示板
虚空蔵山城降下から６分。
北下方
水の手か。
水の手？
主要部もうひとつのピーク
やや岩場
そしてまた降る
帰りに登らなければならないことは、わかっている
鞍部
亀井城
鞍部の上、亀井城
眼前の枝にピントが合う一眼レフが恨めしい。
ややワープ
高地は亀井城主郭より西のピーク。
あの上が主郭
あと一登り
気付いているだろうか。
私は、ていぴすさんよりも先に立っている…。
山頂をまもる帯郭？
亀井城主郭
6×5m。
表示板を設置された人も、同じ病の方なのではないか。
虚空蔵山城降下から13分。
直下、上信越道
南下方には帯郭状に一段巡る
横堀に見えなくもないが、そこまで穿って見なくてもいいであろう
主郭西稜線
降る…。
宮坂図には岩場に物見がとられている。
行かねばなるまい。
なにもなさそうだが、この先に岩場
岩場
宮坂図では、この上が物見。
眺望は、いまいち
先へ。
東限を確認したい。
堀切？
しかし、城というほどの普請はされておらず、堀ではないであろう。
平
そして少し下る
この平が亀井城域東の突端
岩場
突端（東限）
危ない。
虚空蔵山城降下から18分。
縦走登山道は、やや南から続くが、もう行かない
佐久方向 眺望
あとがき
ていぴすさんの掛け声のお陰で、積城、亀井城まで実見することができました。
上信越道、北陸新幹線で、上野側から越後に向かう時（関東から春日山へ帰るとき）、砥石・米山城を過ぎると虚空蔵山が立ちはだかります。
従来は、その山容を避けるような心理があったのですが、一週間後、上信越道で上野平井城、6月には国峰城へ行った帰りには、虚空蔵山の山容が現れると、誇らしい気分になりました。
駒澤打死の史料を目にしてより念願だった虚空蔵山城。
らんまるさん、ていぴすさん、馬念さん、ななこさん同行の元、実見することができました。そして、長編への出演、ありがとうございました。
冬前には、和合城、飯綱城、燕城、物見城、千曲川対岸の小泉上の城を狙っています。
上田周辺は疎かったのですが、飯山もほぼ調べたので、来シーズンは、宮坂武男『信濃の山城と館３』の世界に挑んでみようと企んでいます。
２と３の境目も、もうちょい行きたい…。
最近は入りが悪いFM長野に、信濃への気持ちが滾らされています。
参考文献 宮坂武男(2013)『信濃の山城と館３』、戎光祥出版