毎年12月になると、大学卒業後、初めて就職した企業を思い出す。
大学4年生の就職活動。高校の教育実習で先生に言われたことは「体育学科卒はつぶしがきかないから、教員かスポーツ関係の仕事しかないから、何が何でも教員をめざせ」とのことだった。
しかし、教員は縁故の世界だということがすぐわかり、努力することが馬鹿らしくなった。
でもいつか、そんな奴らにうらやましがられるようになってやると思っていた。
でも、大学の募集掲示板に貼ってある企業に訪問に行っても、まったくしっくりこない企業ばかり。
結局卒業後、就職することなく次回の教員採用試験を目指すと自分に言い聞かせ、生活費のため電気屋でバイトをする日々。
そんなある日、契約していた新聞に興味深い企業募集を見つけた。
大学で専攻していた運動生理学を生かせそうな仕事内容と企業だった。
しかも1年目の企業。堅苦しい先輩もいないからいい。なんても思った。
企業訪問(面接)案内をもらい、行ってびっくり。
これまで訪問した企業とはすべてにおいてスケールが違う。
富裕層相手の高級スポーツクラブ&人間ドッグ施設。
即日面談でなぜか気に入ってもらって内定。
「やったー。妥協しないでこじんまりした企業に就職しなくてよかったー」と思った。
詳細は別のログで書くことにして、想像通り、いやそれ以上の体験をその後することとなった。
運も味方してくれたと思うけど、自分なりの前向きな努力を評価してもらえたように思えてうれしかったなー。