温活のススメ withコロナ | 分子栄養学のススメ

分子栄養学のススメ

分子栄養学の確立者である三石巌によって設立された会社“メグビー”のブログです。

温活とは・・・

健康を維持するために適正な体温まで基礎体温を上げる活動のことを言います。

現代人は、昔の人に比べると基礎体温が0.5℃~1.0℃ほど低い傾向があり、冷え症やちょっとした身体の不調に悩まされている方が多いそうです。
特に「冷え症」は多くの女性が持つ悩みの一つで、肥満やむくみ、生理不順、不妊、免疫力の低下など、さまざまな不調を引き起こす原因となっています。

体温については8月17日のブログ『ウィズコロナ時代に知っておきたい体温の科学』に詳しくありますので合わせてお読みください。


コロナとともに迎える秋冬・・・
新型コロナウイルスは飛沫感染だけでなく空気感染やエアロゾル感染するという報告が出されています。
もし体内にウイルスが入ってきてしまったら、自分自身を守れるのは自分の免疫だけです。
免疫力を保ったまま過ごすにはどうすればいいのでしょうか。
体温低下と免疫力の低下は相関関係があるといわれています。
自らの行動で身体を温めていく温活でコロナ禍での健康を自分で守りましょう。

  • 血流を良くする

気温が低くなり、血管が収縮するだけでなく、動脈硬化で血管が細くなっていれば、血流が滞ることにより、しびれ、冷え、関節痛などが起こってしまいます。
血管が細くなっていても、血液の粘度が対応できる程度に低下していれば、血流の滞りはなく、これらの症状は改善されると考えられます。
そのような身体にするためには、まず、良質タンパク、ビタミンB群、ビタミンCを不足のないように摂取し、身体の機能が正常に働くようにすることが重要です。
これに加えて、血流改善のためのビタミンEやイチョウ緑葉フラボノイドなどの栄養素を組み合わせていくことをお勧めします。
血液中の脂質が酸化されると血液の粘度が上昇し、血流の滞りに繋がりますので、脂溶性の抗酸化成分であるビタミンEの摂取は特に重要です。また、ビタミンEには女性ホルモンのバランスを整える働きもあります。
 

  • 身体を温める

外気が冷えてくると鼻から吸い込む空気も冷えています。身体が冷えると、ウイルスに対抗するために必要な物質であるインターフェロンも産生量が低下してしまいます。
そのため身体を温めることはとても大切です。
特に頭部は洋服や布団から出ているため冷えやすく、脳に通じる太い血管が走っている首から背中にかけた部分を温めるのが有効です。
また、靴下や腹巻などで下半身を冷やさないようにする、3つの首(首、手首、足首)を温める、お風呂に入る、あたたかいものを食べるなど冷えから身体を守ることも大切です。

 

  • 運動をする

全身の筋肉の割合は下半身が70%を占めているといわれています。特に、ふくらはぎは第2の心臓と言われており、下半身にある血液を心臓に押し戻す働きを担っており、ふくらはぎが衰えてしまうと、血流も悪くなってしまいます。
ウォーキングやジョギング、スクワットなど、下半身を使った運動をすることで血流が促進し、身体全体があたたかくなります。
また、筋肉は体熱の約40%を産生するといわれていますので、筋肉が増えると体温が上がります。毎日少しずつでも良いので生活の中に運動を取り入れてみましょう。
三石巌がお風呂で行っていたアイソメトリックスをご紹介しますので、ぜひ行ってみてください。


基本のスクワットについては『ステイホームに潜む!座りすぎの代償』に、他のアイソメトリックスについては三石巌著『老化と活性酸素』に詳しく載っています。合わせてご覧ください。