(2)リウマチの症状を緩やかにする
(病気の進行をできる限り予防する)
炎症反応の拡大を予防して、組織(関節)を守っていく為には以下のような対策が必要になります。
●傷害を受けた組織(関節)の修復
自己抗体による攻撃で壊れた関節組織を修正していく為には、関節組織の材料に不足があっては対応しきれません。
そこで、良質タンパク、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ミネラル(亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウム等)などの栄養素を積極的に摂取されることをおすすめ致します。特にビタミンAは、関節組織の形成には重要な働きをしています。
●筋肉の緊張を和らげる
痛みに伴い筋肉が緊張して硬くなりますので、筋肉の収縮や弛緩に関わるカルシウム、マグネシウムなどのミネラルを摂取して、筋肉の緊張を和らげることも大切です。
※体内での働きを考えますと、カルシウムとマグネシウムは2:1の割合で摂取されることが理想的です。
●痛み、炎症対策(活性酸素対策)
炎症時には組織の傷害を助長する活性酸素の発生量が増えます。痛みを感じるとその痛みがストレスとなり、さらに活性酸素の発生量も増大して悪循環につながります。
活性酸素を除去するために、抗酸化成分であるビタミンC、ビタミンE、植物ポリフェノール、イチョウ緑葉フラボノイドなどを組み合わせながら多面的に摂取されることで、より良い相乗効果が期待できるものと考えています。
※ストレス時には、ステロイドホルモン(抗ストレスホルモン)を体内で合成する為に、その材料である良質タンパク、ビタミンC、ビタミンEの消費量が増えますので、これらの成分は特に強化して摂取されることをおすすめします。
●血流改善
関節周囲の組織は血管が少ない部位なので、代謝回転(新しい細胞への作りかえ)が遅く、炎症の際に発生量の増大する活性酸素除去に働く酵素(活性酸素除去酵素)も少ない場所です。このようなことからも、いったん組織が傷つくと慢性化しやすく回復には時間がかかります。
また、リウマチのこわばりや痛みは、冷え(血流不足)によって強くなります。
以上のことからも、血流改善に必要なビタミンE、イチョウ緑葉フラボノイドなどの成分は、特に強化して摂取されることをおすすめ致します。
※特に手足の末端は血流が滞りやすく冷えやすい部分なので、日常生活において関節部分を冷やさないようにサポーターなどで保温されることも大切です。
☆最後に・・・
年間を通して低気圧や台風など、「気象(環境)の変化」は常に生じています。
また、近年地球環境も悪化してきており、異常気象や災害など思わぬところにストレスが隠れています。
ですから、「さまざまな変化(ストレス)にどのように対応していくべきか?」ということに応用して考えることができると思います。
そんなストレスに対抗していくには、“自らの知恵と行動力(=健康自主管理)”で自分自身の心と体を鍛えていくしかないのではないのでしょうか?
持病のある方もない方も、“環境の変化と体への影響”について、今一度考えていただければ幸いです。
おわり・・・