近ごろ、欧米に見ならった食生活に難くせをつける傾向があります。
いわく、肉や卵などの動物性食品指向が心臓病のような循環系の病気やガンをふやしている。
むかしの食生活にもどるのがよい、と。
私たちの食卓に、動物性タンパク食品が多くなったことが、結核を追放し、母体を健やかに保つことによって乳幼児の死亡率を低下させたことを忘れてよいのでしようか。
私たちの歴史には、長い封建時代と、それにつつく軍国化の時代があります。
そこては、質素が美徳とされ、根性が体力の根源となるような、科学を軽視した考え方がつくりあげられていました。
つづく・・・