生き甲斐は歴史参加
アメリカでは、健康診断の項目のトップに、生き甲斐は何かをあげるという話を聞いたことがある。
人間はボケる日まで生き甲斐を追求する動物だといってよかろう。
それをはっきりと意識することを健康の第一条件とすることは、大いなる見識であろう。
私の生き甲斐は「参加」だ。
サルトルは参加を説き「参加の文学」を説いた。
そして、ついに「文学は無害なものになりつつある」と嘆いて文学を捨てた。
ここにいう参加は、歴史参加の意味である。
ベネデット=クローチェは「歴史は天気予報ではない、ひとりびとりが作るものである」といった。
参加とは、自分も歴史を作る人になりたい、というほどの意味である。