賢脳は学習と栄養でつくられる
フランスの哲学者・デカルーの時代は、心とからだを二元的にとらえていたが、科学の進歩は唯物論という一元論を生んだ。
今日では、脳で行なわれる物質の相互作用が心をつくっている、と解釈されている。
つまり、脳が肉体を運営する物質群と同一の物質によって成り立っているという事実は、自明のこととなったのだ。
私たち人間は、誕生の時点でみな等しく最高の脳をもち、この世に出れば母乳という最高の“ヒトフード” に恵まれて乳児期を終える。
問題はその後の学習と栄養だ。
『賢脳食』(三笠書房)