前回の記事:スキ・キライと身体
「好き・嫌い」を身体との関係を含めて考えてきました。
できれば、好きなことに囲まれた生活をしたいと思いますし、
好きなことを仕事にしたいと思います。
私は自営業(鍼灸整骨院)ですから、自分の責任で、仕事の
あらゆることを選択できます。好きなようにできるということです。
リスクを背負う分、好きなことをやらねば!という思いもあります。
だからこそ私は、「好きなこと」を真剣に考える必要がありました。
今回、「好き・嫌い」を考えようと思ったきっかけは、この本を
読んだからです。
「非道に生きる」(著:園子温)
映画監督である、園子温(そのしおん)さんの本です。
とくに、おススメしているわけではありません。
まさに、好き・嫌いが分かれる映画監督でしょう。
彼の作品は、《すべてが問題作》と言われています。
彼の映画は、奇をてらっているわけではなく、想いを正直に
表現していると感じます。人間のあらゆる側面をむきだしに
しているという印象です。
著書の中で彼は、自分がおもしろいと思うことを追求して
ほしい、自分の表現を面白がることが重要だと述べています。
続けて、
『本来、人間は生まれながらにたった一人で、自分の道を切り拓く
ために生まれたわけです。そもそもが、道なき道を行く宿命なんです。
他の人と同じ考え方をするために生きるのなら、生まれてこなくても
よかったとさえ思います。少しでも面白くないと自分が思うことは一切
やらない。それを他人が「非道」と呼ぼうが知ったこっちゃない。』
映画監督だから、このように「非道」に生きれるのでしょうか。
私は小さな院を営む一人の施術者ではありますが、
こうしてブログでも自分の考えや想いを表現しています。
他の施術者と同じような考えや表現ではつまらない。
という想いも密かに持っています。
だからこそ、著者の言う『何かしらの極端さや過激さを
求めなければ表現など面白くありません。』という言葉
に共感してしまうのです。
【自分で決める】
好きなこと は 楽すること ではありません。
いやなこと でも 必要なこと もあります。
達成感を得るためには、乗り越えるべき壁も必要です。
「すきなこと・いやなこと」を二者択一で選ぶことなどできません。
両者に挟まれながら、人生を謳歌するのでしょう。
もちろん「好き」だけでビジネスができるとも思っていません。
得意なこと・好きなこと・求められていることなどの要素が
重なってビジネス(仕事)として成り立つものだろうと思います。
それでも、「好き」という要素が一番重要だと私は感じています。
そもそも、「すきなこと・いやなこと」は何なのか?
それは、自分で決められます。
私は世間の常識、世間体を気にしすぎるあまり、自分の「好き・嫌い」
もあいまいにしてきたのかなと、この本を読んで感じました。
私が尊敬する人たちは、みな「自分の好き・嫌い」を表現してい
ます。嫌い!と言わないまでも、好きなことを表現すれば自ずと
嫌いもわかります。【自分の好き】に共感してくれる人が周りに
集まるような、そんな生き方を私もしたいです。
まずは、自分の好きなこと・心地よい生き方とは何か?
好きなことを好きだと表現できているか?
私の場合、そこからスタートです。
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