こんばんは、ココアこと田中貴子です。

<大阪・兵庫・仙台に続いて、明日から京都・東京・沖縄がコロナ蔓延防止の重点地域と決定されましたが、先週末の旅日記です。

昨今のデリケートな事情もありますが、ご理解くださればと存じます。>

 

 

先日読書会の続き、旅の覚書です。(4月5日・6日)

 

 

今回参拝したお寺は、京都を代表する有名どころ尽くしになりました。

 

 

写真でぐるり、ハイライト観光バスに乗ったかのように、一緒に旅気分を味わってもらえたら、嬉しいです。

 

 

翌日は遅咲きの桜「御室(おむろ)桜」で知られる、仁和寺へ。

 

 

ここは、平安時代の888年に宇田天皇が開山した真言宗御室派の総本山。

 

 

その後、約千年間、皇室出身者が住職を務めた、格式のある「旧御室御所」だそうです。

 

 

前日の雨で、満開を楽しめるのはこの日がラストチャンスと聞いて、友人Mさんと訪れました。

 

一番の絶景はこちら~。

 

 

五重塔と背の低い御室桜のコラボは、誰しも雅な気分が盛り上がります。

 

 

目線の高さで鑑賞できる花のトンネルを、ゆったり歩けば、マスク着用でも極上の幸せです。

 

青空に映えた花びらは、無邪気な天使のような印象をもちました。

 

 

手を横に広げただけで、花に触れられる距離感なんて、初めて!



ここから先はどうしよう?

 

 

仁和寺から、更に「きぬかけの道」(名前は素敵だけど、普通の道路)をたどれば、龍安寺や金閣寺へも行かれる。

 

 

高校2年の修学旅行に行ったきりの記憶と今とではどうかな。

 

 

そんな期待をもって、次は龍安寺へ。

 

 

龍安寺は枯山水の庭園が有名ですが、参道から池までの思いの外広い境内を回れば、見どころが沢山あります。

 

 

参道脇の竹で作られた垣、そしてまぶしいほどの新緑で出迎えられて、大満足でした。

 


背の高い枝垂れ桜が風にふわふわ揺れる様子は、大玉の花火がゆっくり落ちていく感じにも似て、溜息が漏れます。

龍安寺でうっとり堪能してしまい、金閣寺へは拝観時間終了の40分前に滑り込みセーフでした。

 

 

途中でタクシーに乗り継げたこと、感謝しかなかったです。

 

 

柔らかな夕陽を浴びた金色は、綺麗でしたよ~。

 

翌日の散策は、用事1つ以外は、超マイペースに静寂の中で、過ごそうと決めていました。

 

 

旅は大好きな友だちと道連れなら、一緒に感動を分かち合い、お喋りが楽しいけれど・・・

 

 

頭をからっぽに、何にも考えないひとときもほしいな。

 

 

3月はリフォームで在宅時間も長く、冬からは片づけや見学にと、いつも以上に夫婦でいたので、1人きりでいる必要を感じたのです。

 

 

この日のキーワードは、「新緑」「水辺」「仏像」~ひらめいたのは、まず「東福寺」でした。

 

 

ここへは、だいぶ前に紅葉シーズンに訪れたのですが、人がとにかく多くて圧倒されたっけ。

 

 

東大寺と興福寺から一字ずつもらって京都最大の伽藍を造営したのが始まりだそうです。

 

 

三門特別公開で説明ガイドを聞けば、東福寺は火災に見舞われた歴史も何度もあったとか。

 

 

禅寺ということもあり、桜は落ち着かないということで、境内はモミジで覆われ、紅葉の名所になったようです。

 

 

人のほとんどいない通天橋を独り占め状態!


新緑鮮やかな絶景ポイントへと胸を躍らせました。

 

ここが真っ赤な海のごとく燃え立つ頃は、人がわんさかなのでしょうね。

 

 

大人気なのも無理からぬ、圧巻の素晴らしさです。

 

こちらは、重森三玲作の市松模様を取り入れた、斬新でモダンな庭です。

 

重森三玲は、他にも東福寺塔頭の光明院の「波心の庭」を手掛けたそうで、こちらにも立ち寄りました。

 

 

ここは優美で、心を解き放ちたくなる空間です。

 

 

石の大きさ・形・配置が、人の集合体に見えたり、立ちはだかる壁に見えたり、ただの石だと思えたり。

 

 

どうしてこれを作ったのかなと想像してみたり・・・ただぽかんとしたりでした。

 

午後からは3度めかな?大好きな東寺へ。

 

 

京都で桜を見るなら「醍醐寺」、紅葉なら「永観堂」、そして仏像を拝むのなら「東寺」!

 

 

スケールと満足の高さで選ぶなら、この3つは外せないと思ってます。

 

 

東寺は京都駅から近いし、五重塔もあるし、花も楽しめるので、絶対的な安定感です。

 

 

見事しか言葉が見つからないのが、空海が密教の教えを分かりやすく伝えたい思いをカタチにした「立体曼荼羅」。

 

 

一昨年、東京・国立博物館で「国宝東寺ー空海と仏教曼荼羅」も観に行きましたが(リンクはそのときのブログ)、やはり薄暗がりのお堂で見上げる姿が威厳を感じます。

 

 

祈りを捧げるように、大日如来さまと対話する時間がとびきりの至福になりました。

 

 

「正直であれ、そのままでよい」と、力強いメッセージをもらえたような感覚に。

 

 

ソメイヨシノはほぼ終わりでしたが、代わりにこっちを見て!と言わんばかりに、八重桜が満開でした。

 

池に映り込む五重塔は見落とせない撮影スポットです。

 

私たちが生きている時間は、瞬きするほどの長さかもしれないけれど・・・

 

 

伝えたい広めたいの熱い信念のもと、行動してきたことがバトンのように受け継がれて、今ここにある。

 

 

だから、その人らしく、自分が本当にやりたいことを選んで、出来ることに情熱をもってやればいい。

 

 

結果はいずれ付いてくるから・・・

 

 

心を濁らせないこと、穏やかでいること。

 

 

疲れたら、ぽかーんとリセットして、じゃぶじゃぶ洗い清めよう。

 

 

そんなことを実感する旅でした。

 

 

皆さんは今、どうですか?

 

 

読んでくださって、ありがとう。