こんばんは、ココアこと田中貴子です。
２０１８年、ますます大活躍した男優さんといえば、大泉洋さんではないでしょうか。
今やあっちこちで引っ張りだこ。
今回ご紹介するのは、予告編で、深夜に怒り心頭のまま、頼まれたバナナを手渡す高畑充希さんに、大泉さんが「グッときた～」のとこで、心もっていかれた映画「こんな夜更けにバナナかよ」です。（２８日封切り）
大泉さんは、自然体な表情でつい笑顔になる、ひょうひょうとした親しみやすさが持ち味。
何事も一生懸命で、人気者になっても北海道をこよなく愛する飾らない人柄など・・・不思議な魅力を感じます。
「ハケンの品格」の頃はもっぱら、いじられキャラだったけど、ＮＨＫ大河ドラマ「真田丸」で幸村の兄役で、複雑な境遇に置かれた演技に何度か泣かされ、以降はこの人でなくちゃ！と言われる１人になったのではないでしょうか。
私もここ数年だと、「しあわせのパン」「青天の霹靂」「トワイライト ささらさや」「駆け込み女と駆け出し男」「探偵はＢＡＲにいる」も観ましたが、今年は更にすごい！（青字はレビュー記事のリンク、調べたら３作品も書いてました・笑）
「恋は雨上がりのように」「焼肉ドラゴン」、「グリンチ」（主人公・吹き替え）に、本作、そして来年１月には「そらのレストラン」が控えています。
上に挙げた作品もそれぞれによかったのですが、こればかりは大泉さんが主演でないと成立しなかったなぁと、しみじみ。
これまでの役柄の中でも、筋ジストロフィーを患う難役にも関わらず、わがまま・おしゃべり・惚れっぽい、自由な心をもつ人柄はどこかまんまを彷彿させるものがありました。
そして、在り方はどこか「男はつらいよ」の寅次郎さえ、思い出します。
細かなところは、見てのお楽しみということで、あえて伏せますが・・・（ネタバレを避けたい人は後日先を読んでくださいね）
この物語は実在した鹿野靖明さんをモデルにしていることがすごいです。
筋ジストロフィーで車いす生活で、動かせるのは首と手だけで、口は達者。
人の介助なくしては生きられないのに、ボランティアの人達が支えとなり、自立生活を送っている。
しかも、思ったことを遠慮せずにズケズケと、そこまで言っちゃう？という程、したいことを要求していくのです。
映画の始まりは戸惑い、それでいいの？とハラハラしたり、或いはふざけるなよ！とイライラすることもあるかもしれません。
でも、主人公の鹿野さんは、相手がどうだろうと至ってマイペースで、自分のやり方を貫きます。
一般的に、体に困難をきたす状況だと・・・何をしてもらうたびに、皆に迷惑をかけているのだから、申し訳ないような気持ちで、おとなしく従うものだ。
そう思いがちな頭をカチーンと割られたような気持ちになります。
困難な人＝可哀そうな人＝労わられる人と、同情のような気持ちが混ざってくると、見えない主従関係のようなモノが生まれる。
それをむしろひっくり返して、たまたま境遇が身体的に不自由なだけで、上も下もない、対等なんだ。
だから、困っていることはお互いさま。
堂々と助けを求めていいんだ。
何に困っているのかをきちんと知らせたほうがいいんだ。
嬉しかったことも、ちゃんと口にして託そう。
正直でいることは、相手を愛し、信頼していることでもあるんだ。
それを体を張って伝えることで、相手までがオープンになり、真の意味で優しくなっていく。
だから、ボランティアの輪がじわじわ広がったんだなと思います。
大泉さんの１０ｋｇの減量などのリアルに近づける熱演も光れば、勝気なヒロイン高畑充希さんに、気弱で優しい三浦春馬さんなども、はまり役です。
見届けてる私たちも、いつの間にか、鹿野さんから生きる尊厳と勇気を沢山もらいます。
かけがえのない自分をもっともっと愛そう。
どんな自分も素晴らしいんだもの。
自分に正直に、楽しく自由に生きようと刺激をもらいますよ～。
読んでくださって、ありがとう。
〇新ブログ開設しました！「丹田呼吸法で、心身を健やかに整える」
〇丹田呼吸法マスター講師として、東京（新宿）レッスンにも登板しています。
次回登板日は、1月５日・１９日、２月２日・２３日です。
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