こんばんは、ココアこと田中貴子です。
今週はずっと晴れ続きで、毎日がお花見日和ですね。
皆さんのお住まいでは、いかがですか?
公園を通りかかったら、シートを敷いて、満開の桜を楽しむ人たちを沢山見かけました。
雲1つない空は、絵の具からそのまま出したような、際立つ水色と青色です。
こころなしか、ハート型の輪郭を作っている?
ちょっとラブリーですね。
こちらは、命の躍動をイメージする血の如く、真っ赤なカバーです。
「いのちを呼びさますもの~ひとのこころとからだ~」
稲葉俊郎 著 (アノニマ・スタジオ)
今回は、クリアな色つながりで、この本をご紹介しますね。
まだ寒かった頃、吸い寄せられるように、鮮烈な赤と「生きていることの不思議を知る」の帯フレーズに惹かれたのが、きっかけでした。
「すぐれた芸術は医療である」という序章のタイトルにも、意外性を感じて、手に取ってみたところ・・・
西洋医学と東洋医学のアプローチの違いに触れながら、医療の本質とは?生きている完全なる命を前にして、どう扱うのがいいのか?を真摯に追求しようとされる姿勢に、分からないなりに、もっと理解したい。
ヒトの、いのちの不思議さを、体から心から両サイドから掘り下げたこの本に、なぜかチャレンジするように、読みたくなったのです。
しかしながら、医療現場で臨床医として働かれている稲葉さんの目を通しての、体の構造にまつわる部分も多く割かれているので、なかなか進まないのも、また事実でした。
それでいて、アンダーラインを引きたくなるほど、心の柔らかいところに届く、癒しにも似た言葉もあって、一筋縄ではいかないのが、むしろ清々しくなっています。
ほんの一部ですが、心に留まった文章をあげますね。
・どんなに辛い目に遭っている人でも、苦難な道のりであっても、今こうして生きている以上、その根本には誰かに守られ、愛され、大切にされ、生きてほしいと願って育てられた体験が必ずあるはずなのだ。
他の動物が生後すぐに自立して生きていくのに対し、人間が必ず生後初期にこうした体験を経ることは重要な意味を持つと考えられる。
・対話に必要なのは、扉を開くこと、相手とわかり合おう、分かち合おうと思うこと、そして根気強く続けること、そういう基本的なことなのだ。
それは自分の体や心との対話にも当てはまる。
長い人生の伴走者は、自分自身の体や心なのだから。
私のように、解剖学・生物学的なモノに難しさを感じたとしても、第2章の心のはたらき以降は、深い洞察もあって、じわじわと染みていきます。
ことにラストの第3章は、自分という内面を見つめ、作品という芸術に昇華させた具体例(東田直樹さん、岩崎航さんなど)が載せられているので、かなりかなり(笑)理解しやすいです。
稲葉さんが色々な分野にも造詣が深く、人の可能性を信じて、その在り様の素晴らしさを語るところは、本で確かめてほしいほど、温かい気持ちが溢れていきました。
レビューにも苦戦しましたが、ひとまずここで一応の決着にします。
体や心にまつわる仕事をしていたり、体や心の仕組み・不思議さに興味のある人には、イチオシですよ~!
私も2度3度繰り返す中で、何かがまたつかめていけるかなと思うと、楽しみでもあります。
さて併せて、今月記事からのハイライトも載せておきますね。
1)2月人気記事+人生を受け取り和解する本「すべては導かれている
2)ほとばしる青春と音楽に酔いしれる~映画「坂道のアポロン」
3)行動することでしか未来は開けない(喜多川泰さんの親学塾@横浜から)
4)二度と戻ってくることのない一瞬にかける~映画「ちはやふる」
5)自分らしく進もう!感性を研ぎ澄ますとき(第51回読書会レポ)
注目2記事
途中の「さて・・」から読み進めてくださいね。
追伸:明日31日より、4月2日まで京都方面へ行きます。
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