こんばんは、ココアこと田中貴子です。

好き嫌いの範疇をこえて、つい見入ってしまう俳優さんがいます。

たとえば、市村正親さん。

私には、凄みのある「鷲(わし)」のイメージ。

大きな目でギョロリと、にらまれたら、ビビッてしまいそう。


舞台の人らしく、身振り手振りも大きい、声も大きい。

会ったこともないのに、苦手意識がありました。

そんな中、NHK・Eテレの対談番組「SWITCHインタビュー達人達」(毎週土曜午後10時から)で、落語家・立川志の輔さんとの初顔合わせの番組を観ました。(8月13日)

志の輔さんは、落語好きな旦那さんに連れられて、生でも5回ぐらい聞きに行ったことがあるので、これは観なくては、がぶりついてみました。

たまたま録画で観たので、巻き戻して、途中いいなと思った言葉を必死でメモったのがこれ。

観客の想像力を働かせてあげるのが、もしかしていい芝居なのかな。

こっちが全部与えるんじゃなくて。

お客さんが働き始めると、いい芝居なんだ。」

私もかつて、子育てだけでなく、仕事でも、”お節介”モードが出がちでした。

せっかくだから、これもあれも言っておこう。

せっかくだから、ここまでやっておけばいいだろう。

自分の今感じたこと、持っている知識を提供することが喜ばれると信じていました。

でも、沢山あげても、相手は思いのほか、忘れている。

相手は口をぽかんと開けて、ただもらった知識や言葉をうのみにしてしまう。

瞬間だけ、分かったような気になってしまう。

そうすると相手は考えることをしなくなり、分からなくなると「どうしたらいいんですか?」と聞くばかり。

「キーワード検索」するように答えをすぐに求めたり、楽になるコツを知りたくなってしまう。

市村さんの言葉には、情熱100%がサービスにあらず。

全部を与えてしまうと、押しつけがましくなってしまう。

その人独自に、自由に解釈する余地がなくなってしまう。

いい意味で語らない部分があれば、「あれはどういう意味なんだろう?」と不思議な疑問がわいてくる。

心がザワザワと動くのも、大切な意味がある。

そう気づかせてくれました。

同じ芝居をみても、同じ景色をみても、同じ場にいても、人それぞれ違っていい。

それを味わうことが、心に深く響く、豊かさなんだなー。

対談が気になった人は、この番組のダイジェストを紹介してくれたサイトがあったので、こちらからどうぞ。

http://ami-go45.hatenablog.com/entry/2016/08/14/021523



市村さんで調べたら、更にこんな名言も!

「自分の意志で1つのことに打ち込めば、必ず新しい何かが自分の中に生まれる」

「一生一度、思いっきり夢いっぱい」


一気に市村さんが大好きになってしまいそうな言葉たちです。


読んで下さって、ありがとう。


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