今回はペプチドの効能について調べて行きたいと思います
調べたメーカーはこちら
◆エンビロン/アヴァンスセラム・モイスチャライザー
◆the ordinary /buffet
◆Bellefare/EGFセラム
◆revision skin care/DEJフェイスクリーム
◆drankelephant/ポリペプチドクリーム、プロティーニペプチドセラム
◆バイブルグロスファクター
そして前置きが長くて申し訳ないのですが、効能の前にまず
ペプチドは真皮層まで浸透するのか問題。
レチノールは表情ジワなど表面
ペプチドは真皮層など奥深くのシワたるみ
と言われているのをよく見ます。
わたしもそれを信じていましたが、自分なりに調べるうちにそれは誤っているような気がしてきました。
結論から言えば、化粧品レベルでは、真皮層に届くというのは言えないようです。
そもそも真皮層には自己バリア機能があるので、真皮層に届いてしまうのは逆に危険という意見もありました。
例えばよく聞くEGF(ヒトオリゴペプチド-1)。
こちらも効果があるのは表皮まで。
FGF(ヒトオリゴペプチド-2)は線維芽細胞(真皮層にある)に効果があると言う記載があったので、真皮層までの影響力を持つ成分のようです。
このように真皮層まで影響力があるのか否か、成分によって異なるようなのです。
EGFとFGFについての記事↓
https://eijingukea.nahls.co.jp/seibun/top/egf/
ネット上のデータにはなりますが、やはりペプチドは真皮層まで届くと断言している研究者の方のデータは見つけられず、調べた結果、わたしの結論もかずのすけさんと同意見となりました。
かずのすけさんの意見の要点は以下抜粋
- 「化粧品そのもの」は角層までしか浸透しない!と考えるのが基本。
- ただし「成分」によっては浸透性が高いものもあるし、化粧品に配合することは可能。
- データ上基底層や真皮まで浸透することを謳う「成分」もある。
- でも試験時と実際使用時では状況が違い過ぎるためそういう「成分」が入っていたとしても、実際の効果はあるかないかよく分からないかなり微妙なものとして考えるべき。
- 法律的には「角層まで」としか言えないのが揺るぎない事実だし、それを守らないメーカーは節度がないと思う。
詳しく読みたい方↓
ペプチド=真皮層に浸透する
と謳っているメーカーもあるようですね
法律で化粧品は角層まで、という決まりがあるようなので、ちょっと用心した方がいいかもですね…
ちなみに表皮と真皮の断面図はこのようになっています。エラスチンやコラーゲンを活発化すると記載のあるものは真皮層に浸透しているのかも知れません断言できません(笑)
ではいよいよいってみましょー
製品選びに少しでもお役に立てば嬉しいです
◆エンビロン/アヴァンスセラム・モイスチャライザー
・マトリキシル3000
→パルミトイルトリペプチド-1
…保湿、ハリ
→パルミトイルテトラペプチド-7
…たるみ、シワの原因になるインターロイキンを抑制する
・トライラゲン
→コラーゲンの破壊を防ぐ、ハリアップ、シワ予防
・マトリキシルシンセ
→パルミトイルトリペプチド-38
…新しい成分。シワたるみ予防、コラーゲンを活発化させる
ゼオスキンのデイリーPDにもマトリキシル3000は配合されてました。
the ordinaryのbuffet、revisionのDEJフェイスクリームにはマトリキシルシンセが配合されてます。
また後に出てくるドランクエレファントにはマトリキシル3000とマトリキシルシンセが配合されています。やっぱりドランクエレファント気になる存在
◆the ordinary /buffet
・アセチルヘキサペプチド-8 *
→アルジレリン。神経伝達阻害ペプチド。表情ジワに効果あり。水溶性。
・ペンタペプチド-18
→表情ジワに効果あり。
・パルミトイルテトラペプチド-7 *
→クマ、血行改善、たるみ解消。
・パルミトイルトリペプチド38
→シワたるみ予防、コラーゲンを活性化させる。
・ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミドジアセテート *
→シンエイク。深く硬くなったシワを伸ばし滑らかにする。神経伝達阻害ペプチド。
the ordinaryは表情ジワに効果がありそうですね。
*は、revisionのリボックスにも配合されているペプチドです。神経伝達阻害ペプチドは、表情ジワにアプローチして、肌にハリを与え、12時間継続すると言われています。(塗るボトックスといわれる所以ですね。)
価格はサイトによってまちまちですが、2000円以内で購入できるイメージです。リボックスは20000円近いので、まずこちらから取り入れてみるのも手かなと思います
◆Bellefare/EGFセラム
・ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1
→EGFは、主に表皮のサポートをする成分です。「表皮」は一番下から「基底(きてい)層」「有棘(ゆうきょく)層」「顆粒(かりゅう)層」「角層」の4層構造です。
一番下にある「基底層」でつくられた新しい細胞が、徐々に角層まで押し上げられていき、バリア機能を果たした後は垢となってはがれ落ちる一連の流れをターンオーバーをサポートするのがEGFです。EGFは肌の表面などにあるEGF受容体と結びついて、新陳代謝を活発化させターンオーバー周期の正常化を促す作用があります。乾燥肌、シミ、ニキビ後、色素沈着を防ぐ効果が期待できます。また、傷の治りを早める効果があり、火傷による皮膚移植などの分野でも役立てられている成分です。
*ちなみにEGFがノーベル賞を受賞した成分だと宣伝しているメーカーでの購入は再検討した方が良いかも知れないですノーベル賞を受賞したのは、EGFが化粧品として優れているからではないのです。それを宣伝に使うメーカーは信用しない方が良いかもしれないです
◆revision skin care/DEJフェイスクリーム
・アセチルテトラペプチド-2
→抗酸化。ターンオーバーの正常化。炎症物質とメラニン生成を抑え、色素沈着を防止する。
・パルミトイルトリペプチド-38
→マトリキシルシンセ。シワたるみ防止。コラーゲンを活発化させる。
・パルミトイルヘキサペプチド-14
→コラーゲンとエラスチン(真皮層にある)を刺激し、生成を促す。
長くなりましたので、次の記事に続きます