目黒をこよなく愛する★公園めぐりーぬ

母親視点の公園情報サイト 「めぐパ!」を運営している

りーぬですビックリマーク

めぐパ!はまちの小さな公園を取り上げ、ひとつひとつを丁寧に写真と文章で紹介しているサイトです。

いまは私の住む東京都目黒区の公園や児童遊園を中心に掲載していますが、いよいよ東京23区にも進出しはじめました合格


特に児童遊園オタク音譜で、
東京23区の児童遊園データベースを地道に更新中~アップ


どうぞよろしくお願いしますドキドキ
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被災地

先日、こども環境学会の「2012年仙台大会」のエクスカーション「被災地の子どもの現場と建築の視察」に参加してきました。
テレビだけの情報に偏らず、現実に起こったことを自分の目で見て考えられる人間になってほしいと、6歳になった娘も参加させていただきました。
簡単ですが、その報告を記載しておきます。


1.野蒜保育所跡地(東松島市)


ちょうどお昼寝の時間でしたが、普段から避難訓練をしっかりやっていた子どもたちは、先生と一緒に落ち着いて避難準備をし、避難指定場所になっている小学校の体育館を目指して避難開始。
迎えにきた保護者たちが車に分乗させてくれて避難したそうです。
避難指定場所の小学校までは徒歩で40分くらい。園児を連れて歩いていたら全員津波にのまれていたとのこと。


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保育園の天井まで水がやってきたことがうかがえます。
もう少しすると立て壊すそうで、天井や壁にはカビが生えていました。



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子どもたちが使っていたお布団や洋服、ノート、絵本などがぐちゃぐちゃになっていました…。



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卒園の時期ということもあって、ホワイトボードに描かれていたメッセージ。



2.野蒜小学校体育館


野蒜保育所の指定避難所でしたがここにも津波が押し寄せ、避難していた方のうち40名ほどが亡くなりました。保育所の所長も2歳児を抱っこしていて、津波が来たときにステージの上にのぼったものの、津波で体育館に入った水でぐるぐる回され、2階のギャラリーに逃げていた人たちが出したロープ(カーテンをロープのようにして)で2歳児とともに助かったそうです。
幸い、ここに避難した保育所の子どもたちや先生方は全員無事でした。


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奥にある時計が津波の来た時間で止まっていました。



3.仮設保育所(野蒜・牛網・小野合同保育所)


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コンテナを利用して再開された保育所。大人数での視察となってしまい、先生方や子どもたちには申し訳なかったです…。



4.海岸公園冒険広場

海岸に近いものの高台部分があったおかげで、津波から避難できたという場所でもあります。
プレーパークのため、避難時もいろいろ便利なものがあったりして、実は避難所として設置するのに適しているのではないかという意見もあがってきているそうです。


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高台にあるすべり台からでも水平線が見えないくらい松林になっていたため、2年ほど前にもう少し高い展望台を作ったそうですが、今は松の木がまばらになってしまいました。


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津波が来た時の様子だそうです。この丘のまわりはすべて津波…。


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望遠カメラで覗いたときにドキッとした景色。
これが通常なのか、津波後にこのような感じになったのか分かりませんが、自然の脅威を感じたのです…。


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冒険広場のお隣は瓦礫処理場となっていました。
瓦礫…といっても直前まで生活していた大切なものたちですから、とても切なく感じました。



5.荒浜地区の様子(車窓から)


バスの中からの写真ですが、1年経った今でもまだまだ終わっていないという現実を突き付けられます。


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家の土台だけ残っている場所はまだあっちこちにあります。
家が残っていても、1階部分は流されていて使えなかったり…。


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ぐちゃぐちゃになった車もそのまままだあります。


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とりあえず石を戻したお墓。倒れたままのお墓。
黄色いハンカチが出されていたのが印象的でした。



6.仮設住宅の共用スペース「みんなの家」

建築家・伊東豊雄氏が設計にかかわった木造建築。
寒かろうと、町会長さんが暖炉に火をくべて待っていてくれました。しかもこども環境学会の大会のチラシをあちこちに貼っておいてくださったり…。恐縮です…。
「暖炉」があると自然に人が集まって、いつの間にかお酒を飲んでいたりと、とても素敵な共用スペースになっているようです。


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今回、保育所の所長さんや冒険広場の方、避難所の町会長さんからもたくさんのお話を伺え、またこんなに大勢でまさに「お邪魔」してしまったにもかかわらずみなさんとても暖かくて、常に恐縮の気持ちでいっぱいでした。

でもすべてはアレンジをしてくださった、プランニング開の新田氏(こども環境学会仙台大会の実行委員長)のお人柄とみなさんとの強いつながりや信頼関係によって築かれたもので、本当に感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。

あけましておめでとうございます★

2012年がスタートしましたね!

昨年は、トヨタ財団から2年間の研究助成が決まったり、団体や企業から原稿依頼をいただいたり、企画展を開催したりと、さまざまな気づきのあった1年でした。

今年はますます「子どもと公園」との関係に迫りながら、公園調査や研究、情報発信に励みたいと思います。また昨年は、PCの不調等の関係で情報発信活動が滞ってしまいましたが、今年は東京23区の公園・児童遊園の情報発信サイト「めぐパ23」の充実を図るべく、気合を入れ直してつくっていく所存です。


ということで、

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2012年もどうぞよろしくお願いいたします~!!




企画展のご報告★

11月18日(金)・19日(土)に開催した

企画展「子どもと地域と児童遊園」

が無事に終了しました!


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本日の受付嬢にひひ


おかげさまで各方面の方々においでいただき、とても有意義な企画展となりました!
特に今日は天候が悪いところ、駅からちょっと離れている場所であるにも関わらずお越しくださり、まことにありがとうございました。

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20年来の親友からいただいたピンクのポインセチアが会場に彩りを添えてくれましたポインセチア


今回の企画展は「児童遊園」についていろいろな方向から調査研究していたことの整理のため、私自身の「児童遊園研究」に関する方向性を見出したいということなどから、1か月後に修士論文の提出が迫るなか、無謀にも開催いたしましたべーっだ!

●子どもの遊びと児童遊園
●地域(郷土研究的)と児童遊園
●空間としての児童遊園


・・・などなど。


まず、「児童遊園いまむかし」
のコーナーでは、昭和20年代から昭和40年代の目黒区の広報誌等に掲載されていた、児童遊園の当時の写真と、現在の児童遊園の比較をビジュアルで見ていただけるよう、できるだけ当時と同じアングルで撮影してきました。

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現在の写真では、子どもの姿が写っていませんが、展示した児童遊園2か所ほどは人気があって、逆に子どもたちがいない状態で写真を撮ってあります。実際に、子どもの数は当時の半数になっているので、いつまわっても利用者がいない場所があるのも事実です。


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目黒区郷土研究会で2010年に発表した、昭和25年~27年だけ存在し、その後保育園となってしまった「まぼろしの田道児童遊園地を追って」の展示。そしてその調査をもとにして、保育園の子どもたちに「昔、ここは小さな公園があったんだよ」と伝えたくて作成した紙芝居「りんちゃんとピンクの小石」紙芝居の内容も展示。
★そのときの披露した様子はこちら→「紙芝居の上演、そして誕生日」

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自分でいうのもなんですが、この紙芝居の内容はかなり良かったと思いますラブラブ 園庭でピンクのきれいな小石を拾ったりんちゃんとクラスの仲間たちが昭和25年ころにタイムスリップするお話なのです。


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保育園のクラスの育休中のお母さんからいただいたお花黄色い花 受付まわりを明るくしてくれましたアップ



お次は「めぐろの公園めぐろうカルタ」

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目黒区内の公園・児童遊園・遊具などを題材にカルタをつくりました。読み札は幼児にも楽しめるようにリズムを大切にしつつ、直接的な表現よりも「なんだろう?」「実際にその公園をみてみたい!」と思ってもらえるような内容を心がけました。


たとえば、子どもに人気だった「トイレはとなりの氷川神社」(カルタの対象:目黒区立氷川台児童遊園)
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とか、目黒区内のあちこちに設置されてて目黒っ子にはなじみ深いロッキンパッピーを取り上げたり。
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石の山になぜか馬がいる東山児童遊園(区内の児童遊園でベスト!!)は、馬のおしりに注目!
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菅刈公園は「菅刈、芝あり、和館あり」と韻を踏んでみたり
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現在広場スペースとなっているものの、戦前は土俵が、戦後少し経つと植物園の役割を担っていた不動公園は
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という感じで。

絵札は子どもに親しみやすいウサギさんを中心に展開し、展示は透明シートに油性マジックで色をつけ、土台はアルミホイルを使った「キラカード」でつくりました。企画展直前に終わらず、保育園の友人にも助けてもらいながら(でも子どもたちは3,4枚塗ると飽きちゃうのね…)なんとかきれいなものに仕上がりました!!


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日本グッド・トイ委員会のおもちゃコンサルタントの同期が持ってきてくれたお花ブーケ2 彼女とは何年ぶりだろう。そして今日は別の同期も来てくれました。



あとは「東京23区の児童遊園マップ」
これは1万分の1の縮尺で東京23区を1面につなげたい!!という、ずっと持ち続けていた夢(?)を叶えるためにやっちゃいました~にひひ

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写真のように子どもたちに地図にあがってもらえるようにと、ビニールシートを敷こうかあれこれ考えていたものの予算がなくて、結局そのまま敷いてみた。
意外にも紙が丈夫だったので「くつぬいであがっていいよ」というと、これまた意外にも子どもたちの方でもそーーっと大切に上がってくれてました。
郷土研究会でお世話になっている方(80歳前後?)が、「老人には字が小さくて見えないから」と持ってきてくれた大きな虫メガネが子どもたちに大人気で、地図のあちこちを大きな虫メガネでのぞいていました。


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東京23区の上で寝てみるにひひ


あとは桜映画社さんより、昭和39年の子どもたちの様子が映っている貴重な映像や、里山でのびのびと遊ぶ子どもたちのドキュメンタリーを放映していただいたりニコニコ



今回目標としていた来場者数はほぼクリアしつつ、公園課の方、郷土研究会、保育関係者、子どもの遊び関係者、子ども環境学会関連、公園のWebサイトつながり、地域の方、学生さん、元会社の上司や同僚、友人などなど、来場者の属性が近い方が同じ時間帯にいらして、初対面でもお茶を飲みのみ、ある程度ゆっくりとお話ができる状況になっていたのが不思議であり、ありがたくもあり、とても楽しかったです。

新卒で入社した会社のときの上司や取引会社の方など、12年?ぶりの再会とか、社会人大学生のときにとても好きな授業だった先生(年賀状のやり取りはあったものの、卒論とかその他論文など、ことあるごとに一方的に送り付けていた私)や前職場の大学でお世話になった先生が悪天候のなか来ていただいたり……と感謝感激しまくりでした。


結局、児童遊園に関する方向性は見いだせたのかどうかはわかりませんがべーっだ! みなさんそれぞれの分野でとても熱心にご覧いただけたのがうれしく、児童遊園というキーワードでいろいろやっていてもいいような気がする…なんてことも感じました。


来年、第二回があるのかはまったく不明ですが、結論としては


開催してよかった~



ただ、撤収は嵐で大変でしたダウン
友人家族が撤収のお手伝いをしてくれたのですごく早く撤収ができて喜んだのもつかの間。あの風雨のなか台車を押して帰ったので、自宅マンションに到着したときに娘が「怖かった」と号泣し、そのままシャワーを浴びに行っても泣き続けて…。

「ママが風で飛ばされちゃうと思ったからーーーーー! ママがいなくなったらイヤだもん!! ママのこと、大好きなんだもんーーしょぼん


なんていうもんだから、こっちまでホロリとしちゃいました。
さらに娘は、

「せっかくママのmacがなおったのに、また風で壊れちゃったら、ママがんばってるのに・・・(ヒック、ヒック)」

と、企画展に持ち込んだ私のMacの心配まで・・・目


雨女っぷりを今回も発揮してしまった私ですが、とても思い出深い企画展となりました。


お忙しいところご来場いただいたみなさま、
予定があって行けないけど…と応援メール等をくださったみなさま、
準備にヘロヘロしていたときにFacebookで励ましのコメントをくださったみなさま、
設営と初日にお手伝いいただいたKさん、
撤収行くよー!と子どもたちやダンナさままで撤収をしてくださったNさんご家族、
準備や開催中にたくさんの協力いただいた保育園の友人たち、
危篤の祖母を見舞いつつ、常にこちらの心配をしてくれた両親、
風雨のなか何度も往復してくれた夫、
そしてなんといっても調査につきわされ、準備段階からいろいろ私に試され、手伝わされまくってた5歳の娘に――


本当にありがとうございました~~!!


相当長い記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました★

・・・と熱くレポートを書いていたらまたまた午前2:30とはえっ



●● お知らせ ●●

城南エリアに強い不動産会社のエイムハウスさんのAIM HOSE TIMESで公園情報発信活動をご紹介いただいたのですが、今度は12月1日から毎月1日あたりに発行する「Machi Navi」という地図型の地域情報発信パンフで連載することになりました~クラッカー 明日あさってには原稿を出さねばガーンですが、大好きな地図絡みなのでワクワクです音譜

東急ストア30店舗くらいにガッツリおかれますので、12月1日すぎにチェックしてくださいね~グッド!




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