とっても長いプロフィール | 不完全なままで完全である

不完全なままで完全である

◇サイキックです、心のことのおたくです、保育士もやってます◇

私は、ずっと長い間、怒りを生きる原動力にしていました。

乾燥しやすい冬場。少しの摩擦で静電気が起きて発火し火事になりますよね。以前の私ときたら発火するための「摩擦」を求め歩き、いつパッと感情に火をつけてやろうかと思っていました。


「感情に火をつける」つまりそれは、「怒りをあらわにする」ということです。とにかく、感情を爆発させて、内にあるストレスをどうにか発散出来ないだろうかと思っていたのです。


そんな人間だったので、頻繁にトラブルを引き起こしていました。「なんで私ばっかり?」これが私の口癖でした。しかし、これは因果応報というもので、私が引き起こしていことだったのです。


今になるとよく分かります。ですが、その渦中はそんなことは分からず、考えもせず、悲劇のヒロインで生きる、という役割を買って出ていました。(誰にも頼まれてはいないけど)



子どもの頃から「あんたのことはよく分からない」と言われ、「よく分からないなら分からなくていい!」と、家族との間に壁を作り殻に閉じこもり、でも寂しさを感じながら生きていました。


自ら進んで自分の世界に入っていた訳です。なのに、「誰も私を分かってくれない」と思う。私の役割は「悲劇のヒロイン」でしたからね。と、こんな風に自分を創って来ました。


29歳から31歳までの3年のうちに、両親を亡くし、そこからさらに「悲劇のヒロイン道」は過激さを増しました。しかし、30代の終わりに「私には不幸のパターンがある」と気がついたのです。



その当時、私はドイツ・フランクフルトのレストランでパティシエとして働いていました。レストランの労働条件は厳しく、20代前半の若い男子でもはっきりと「疲れている」というサインが「肌」を見れば分かる程。

注意因に、そのレストランが特別なのです。基本的にドイツの労働基準局は厳しいので過酷な仕事はさせられません。多分。しかも、ドイツは住み易いのだ。って、これは余談)


若い人でもそうなのだから、その時30代後半にさしかかっていた私は恐怖を感じました。その日、慌てて家に帰って鏡を見たら、なんということか肌は土色、頬のあたりにはあり得ない線が!(これを法令線という)


体力的にもきつかったのですが、それよりも厳しかったのは精神面でした。スタッフ達はストレスが溜まり、そのストレスを人に対して発散するという悪循環が起こり始めたのです。


私は、先にも書きました通り、怒りを原動力として生きていました。だから、きっと誰よりも怒りをまき散らし仕事をしていたはずです。今思うと、本当に恥ずかしい限りです。でも、そうでないと保てなかったんです、自分を。(言い訳)誰かの悪口を言いながら、不満を言いながら、嫌々仕事をする日々。


そんな自分のことが嫌で嫌で本当に嫌で仕方がありませんでした。フランクフルトには友達もおらず、「このままでは気が狂れるのでは」と思った時に見つけたとあるHP。それを読み、とても大切なことに気がつきました。


「人は変えられない。でも、自分は変えられる。」ということ。そして、思ったのです。「人間には自己治癒力がある。私にもあるなら、その力を最大限に発揮させた生き方をしたい。」と。


それからインターネットで潜在意識、心理学、精神世界のこと、セラピー、ヒーリング、代替医療や自然療法について検索する日々が始まりました。2009年に日本に帰国してからは、興味があったことについて次々に勉強をし、技術を習得したのです。


「自分は変えられる」と気付いた時から、私は「自分のことを知る」ということも始めました。頭の中で浮かんでは消え、消えては浮かび、そしてそれが渦のようになっていく思考。自分に襲いかかるマイナスの感情。これらがどんなものであるのか、じっくりと見てみたいと思ったからです。


それと共に、子どもの頃からの「楽しい時間を過ごしていたと思ったら、感情が一気に奈落の底に落ちたように、火が消えたように暗く沈んでしまう」というパターンはどこから来たのか見つけ、そしてこれを止めたいと心の底から思いました。


そしてまた、これを解決し終わらせることが、母の供養にもなると直感的に思ったのでした。


あれから5年。こつこつと自分の心に向き合って来ました。勿論、これで完璧な自分が出来上がった訳ではありません。私の中には、あの時と同じように、怒りもあれば寂しさもあり、未来を心配する気持ちや、人を羨ましいと思う心もあります。


でも、あの頃と大きく違うのは、そんな感情があってもいいと思えること。世間でマイナス感情と言われるものには、人生を進めるパワーがあると分かっていることです。


怒りを原動力にしていた私。しかし今はそんなものを燃料にしなくても、前に進む力が得られるようになりました。自分の心が感覚がときめいたり、ワクワクしたり、心地よいと感じること。それらが原動力になっています。


腹が立っても、悲しくなっても、ネガティブに傾いた時に自分の感情の波に飲まれ、それに振り回されることはほとんどありません。以前はまっていた「悲劇のヒロイン」は、どこか別の場所へ舞台を移したようです。


かといって、すべて順調という訳ではありません。へこむことも落ち込むこともあれば、ムカッと顔が歪み、攻撃的になってしまうことだってあります。


でも、それが長くは続かない。なぜか、続けられないのです。そして、思うのです。「負の感情を持ち続け、ネガティブで居続けることは、かなりのエネルギーが必要なんだな」と。


自分の感情を、少し距離を置いて眺めることも出来るようになったのも、細かい心の動きをノートやパソコンに向かって文字にする、という作業を繰り返してきたことが多いに役立っている気がします。


私が貴方に対して出来ることは、貴方の人生を修正することでも肯定することでもなく、ただ寄り添うことだけなのかも知れない。だけど、私がそうであったように、必ず暗いトンネルから抜け出せる日は訪れるし、一人よりもそばに誰かがいる方が心強いのは確かです。


古い観念を見つけ、より良い思考パターンに組み替えていくだけではなく、貴方が貴方自身を最高に愛することが出来るために、私が習得したすべての知識や技術、経験をもってサポートさせて頂きたいと思っています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。