連日の報道でお騒がせしています。
国立市ですでに完成し…
引き渡し間近のマンションが、突如として解体されることになったニュース。
「富士山が半分しか見えなくなった」ことで解体が決まったと報道されていますが…
ほんとうに、そんな理由で取り壊されるのでしょうか。
ニュースサイトのコメント欄には…
国立市に対してネガティブな発言が多く並び、ちょっと悲しいです。
たしかに、国立市民は景観をたいせつにしながら「まちづくり」を行ってきました。
ただ、既に建築済みのマンションを壊すべきだなどと過激なことを言う人は恐らくほんの一部であり、多くの住民は静かに見守っていたはずなのです。
と言うのも…
このマンションの建設に関しては計画が発表された当初から住民との話し合いが続き、2022年の6月議会では、近隣にお住まいの住民の方々から陳情もでていました。
それは、けっして景観の問題だけではなく…
戸建ての個人住宅だった狭い敷地に、10階建てのマンションができることで、日照や風、プライバシーなど日常生活に及ぼす影響の大きさを訴えるものでした。
上の航空写真でも分かるように…
マンションの北側は2階建ての住居ばかりです。
さすがに生活への影響は少なくないと、議会では全議員が陳情を採択しました。
(私も陳情を採択する討論を行っています)
でも、だからこそ…
このタイミングで、マンションを取り壊すことへの違和感が大きいのです。
(2年も前に)市議会で全員が「配慮してほしい」とお願いをした生活への影響を根拠とせず「富士山が半分見えなくなってしまった」ことを理由に解体とは…。
過去の明和マンション問題を持ち出され…
「やっぱり国立市民は…」などと批判されるのはとても残念です。
(今ではこのマンションを批判する人は居ないと思います)
実際、JR国立駅のすぐ横には9階建ての立派なマンションが建設されましたし…
旭通り沿いにも建設が予定されています。
そこで…
国立市議会では、21名中20名の議員の連名で、事業者に近隣住民への説明をしていただくようお願いをしてほしいと、市長宛に要望書を提出しました。
現在のところ…
事業者からは国立市に対しても詳細な説明はありません。
いったい何が起こっているのでしょう…(;;)