国立市議会の6日目。
議員の一般質問の最終日です。
今日も「フルインクルーシブ教育」について問う議員が多く…
この問題の大きさが改めて浮き彫りになったことを感じます。
私は、2015年に議員になった当初から…
「インクルーシブ教育の拡大」を訴えてきました。
毎年、毎年…
一般質問はもちろん、予算、決算の委員会でもお願いをしつづけました。
「インクルーシブ教育の拡大」とは、特別支援学級を増やすことではなく…
通常学級でも、支援学級でも、その子が「授業を受けたい」と望む場所で、その子に合った教育が提供される仕組みが広がっていくことです。
でもそれは…
全ての子どもを同じ教室で学習させる「フルインクルーシブ教育」とは全く別の物。
国立市は、通常学級を選んだ子どもが授業に困ることがないように、スマイリースタッフ(指導教員)を配置しながら、丁寧に「インクルーシブ教育の拡大」を進めてきました。
私は、これを高く評価しています。
今日の一般質問でも、「インクルーシブ教育の拡大」が望ましいことを質問する議員がいたのですが…
懸命に質問する議員に向かって大きな声でヤジが飛び交い…
とても悲しい気持ちになりました。
フルインクルーシブ教育を掲げる人たちは、
いったい「誰のための学校」をつくろうとしているのでしょうか。
その渦中で…
30年前の気持ちをふと思い出していました。
子どもに重い障害があるとわかったとき…
最初に考えたのは「生きていくチカラをつけてあげたい」ということ。
自分で呼吸ができるように…
自分でミルクが飲めるように…
自分で手足を動かせるように…
でもそれは、専門家の先生方の力を借りながら、24時間つきっきりで行わなくてはいけない永い永い道のりでした。
それでも親は、ただひたすら「こどもの成長」を願い、頑張るのです。
学校教育は、学齢期という脳の発達に最も大きな影響を与えるたいせつな時期に提供される「全ての子どもに与えられた権利」です。
全ての子どもは、その子にとって「最適な学び」が保障されなくてはなりません。
そのたいせつな権利が奪われることのないよう…
この議会では、歯を食いしばって闘っていくつもりです。