先日、矢川プラスでとても貴重なイベントが行われました。
「ひらくスペース」主催の『若者の権利と若者政策』トークイベント
『アンダークラス化する若者たち』を読み、「若者が社会的弱者になりつつある」という現実を知り衝撃を受けたのが2年前。
イベントには、その著者で、新刊『若者の権利と若者政策』が発行されたばかりの、宮本みち子さんがスピーカーゲストとして登壇されるということで、とても楽しみにしていたのですが…
実は…
この日、私はマンションの通常総会の司会を終えたあとで、プチ体調不良に陥り…
そのまま寝込んでしまったんです(;;)
起きたら、すでに開演後。
(というか、ほぼ終演時間)>
サインをいただこうと買っておいた本を抱きながら、再びベッドに入りました。
なので、今日は、その本のお話です。
『若者の権利と若者政策』
「若者」というイメージだけで「支援」や「福祉」や「社会保障」から遠い存在であると思われがちですが…
考えてみれば、まだ十分な根も張っていないひ弱な若木こそ、社会みんなで育てなくてはいけない貴重な生命体。
国はもちろん、自治体の施策も「若者」にしっかり焦点を当てたものでなければならないと、改めて考えています。
本書には、その「若者政策とは何か」を知るヒントがたくさんありました。
そのヒントの一つとして…
宮本さんは、NPO法人Social Change Agencyの代表、横山北斗さんの著書『15歳からの社会保障』を挙げています。
この本も、私の超オススメの1冊!!!
すべての自治体の職員さんに読んでいただきたい良書!
ここには、自分に必要な社会保障制度に辿り着くことができない若者の課題と、国や自治体が社会保障制度を必要な人に届け、利用しやすくするための取り組みを積極的に行うこと、つまりは社会保障制度を申請する権利の行使をサポートする施策が重要だ、ということが書かれています。
しかも、具体的な事例を挙げて紹介しているので…
困難に直面したときに、すぐに役立つ仕組みになっているんです!
横山北斗さんから、この重要なお話を(わざわざ国立市までお越しいただいて)子ども家庭部長と共に伺ったのが今年の1月。
そこでご提案いただいたのが…
現在の社会保障の「申請主義」に対応する具体的なアイデアの一つとしての、24時間対応できるチャットボットの導入でした。
これについては、3月議会の一般質問で提案しています。
(※このときは若者ではなく子育て中の若い親御さんを対象にしています)
「若者政策」と「こども基本条例の制定」については、今後チカラを入れたい分野。
そのためにも…
『若者の権利と若者政策』はたいへん役立つ図書でした。
自分が持っていなかった視点として気付かされたのが「若者への居住支援」
これまで、高齢者の住宅施策については提案なども行っていましたが…
「単身の若者の住宅支援」に目を向けたことはありませんでした。
これから、真剣に考えて行きたいです。
さらに…
本書の著者の中には、国立市の「こども基本条例」に関わっていただいている、野村武司先生の書かれた章もありました。
こちらも参考にさせていただきます!
まだまだ勉強しなければいけないことが山積みだなぁ。
で…
明日は、12月議会の最終本会議です。
こちらも、しっかり頑張りますね(*^^*)