このブログでは、度々「ふるさと納税」の理不尽さを書いてきました。

予算や決算の委員会で報告書をいただくたびに、悲しい思いに駆られるからです。

 

その「ふるさと納税」の制度が、この10月から改定されました。

 

1.自治体の側での「経費」の範囲を拡大

経費は「ワンストップ特例」に関する事務や寄附金受領証の発行などの付随費用も含めて寄附金額の5割以下におさめるとのルールになりました。

仲介サイトの事業者に支払う手数料ももちろん含まれます。

 

これによって、これまでより返戻品のお得感は大幅に減額されます。

自治体によっては、返戻品の量や見栄えや金額が大きく変わるかもしれません。

 

2.礼品の条件の厳格化

当該地方団体の区域内において返礼品等の製造、加工その他の工程のうち主要な部分を行うことにより相応の付加価値が生じているものであること。

 

つまり、加工品の原料を他の場所から調達する場合は、その加工品が「その自治体ならではのもの」でなければならないということです。

熟成肉などは、肉そのものが地場のものでなくてはなりません。

 

これは、先日の「国立FM」でも言ったのですが…

 

「ふるさと納税」は、多摩地区を含む東京などにとっては、ただただ迷惑な制度でしかありません。

 

そもそも「ふるさと納税」は…

 

多くの人が地方のふるさとで生まれ、その自治体から医療や教育等様々な住民サービスを受けて育ち、やがて進学や就職を機に生活の場を都会に移し、そこで納税を行っています。その結果、都会の自治体は税収を得ますが、自分が生まれ育った故郷の自治体には税収が入りません。

そこで、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか」という問題提起から始まり、数多くの議論や検討を経て生まれた納税制度です。

 

と、総務省のWebサイトには書いてあるのですが…

今では税金を使った、ただのネット通販です。

 

東京都内と違って…

多摩地区に住む私たちの多くは、この多摩地区で生まれ、医療や教育もこの地域で提供されながら育ってきました。

 

つまり、今住んでいるこのまちが「本来のふるさと」という人も多いはず。

それなのに…

 

例えば、国立市の場合は、国立市の場合、令和4年度は、約1億1000万円のご寄附をいただきました。

ありがたいです。

ご寄附をいただいたみなさまには、とても感謝しています。

 

しかしながら、国立市から出て行ってしまったお金は、約3億8000万円。

差し引きすると、2億7000万円近い損失になっているんです。

 

本来なら入るはずだった、

2億7000万円の収入が無くなっているということ!

 

2億7000万円あったら、私立の保育園を2園、運営できる規模の予算。

市内の小中学校の給食費を、全て無料にできるほどの予算です。

 

逆に言うと…

2億7000万円分の行政サービスを、何かしら削らなくてはいけないかもしれない可能性があるということです。

 

 

さらに

最初の話に戻りますが…

 

加工品の原料を他の場所から調達する場合は、その加工品が「その自治体ならではのもの」でなければならないとなれば…

 

これまで返戻品として人気のあった、多くの物品やサービスが対象外となってしまいます。

(国立市は住宅地なので、物品を製造する工場などはほとんどありません)

 

一昨日の決算特別委員会での質疑では…

「新基準で、さらに9000万円ほどのマイナスになる見込み」

ということでした。

 

つまり、3億6000万円もの税収の損失です!!!

 

国立市は地方交付税の不交付団体なので、その損失の補填もありません。

 

ほんとうに辛いです。

苦しいです(;;)

 

「ふるさと納税」制度なんて廃止してほしいです。

 

 

そんなことを肌で感じながら…

決算特別委員会はまだまだ続きます!

 

なので、今夜の夕食はホットクック任せ(笑)

 

先日「喫茶わかば」でいただいたナポリタンが美味しかったので…

冷蔵庫の整理も兼ねて(笑)、「ペンネdeナポリタン」

 

材料を全てホットクックに入れて、スイッチを押すだけ!!!(^_-)-☆

 

 

はい、できました。

 

 

我が家のナポリタンも、なかなか美味しいですよ〜
(ホットクックが作ったヤツだけど…)>(笑)

 

で、明日もがんばります。