今日は「子ども大学くにたち」の、今年度はじめての授業。
作家のきむらゆういち先生をお招きして、『あらしのよるに』の映画鑑賞と…
そこから考える「戦争と平和について」の時間です。
きむらゆういち先生と云えば…
赤ちゃんが最初に手にする絵本。
「あかちゃんのあそびえほんシリーズ」でお馴染ですが…
狼のガウと山羊のメイの友情を描いた『あらしのよるに』シリーズも有名です。
(※全7巻のシリーズです)
授業の1時間目は、その『あらしのよるに』のアニメーション映画を鑑賞しました。
100分あまりの映像ですが…
小さな子どもたちも、画面に食い入るように真剣に観ていました。
※画面は嵌め込みです
『あらしのよるに』を読んだ方や…
アニメーション映画を観た方はご存知だと思いますが…
この作品は、観る人によって感じ方も受け取るものも様々となる物語。
そもそも狼と、その餌となる山羊が友だちになるという不思議な関係は…
「餌を食べたい」という狼の本能をコントロールしなければ、成りたちません。
さらに、この映画。
シンプルに観れば「狼と山羊の物語」なのですが…
国と国の物語にも…
男と女の物語りにも…
貧富や優劣の物語りにも…感じられる作品。
2時間目の「お話の時間」では、
子どもたちが、どのように感じ取ったかを発表する場面もありました。
そして…
今回の上映会のテーマのひとつでもあった「戦争と平和」を考える時間。
「殺傷能力の高い動物は、実は同じ種で殺し合わない本能を備えている。それなのに、弱い人間はお互いに殺し合う戦争をしてしまう…。『あらしのよるに』のガウが山羊を殺す本能をコントロールすることでメイとの友情が成りたったように、人間は本能をコントロールする力を備えなければいけない」という
とてもたいせつなお話をいただきました。
現に戦争を起こしている国の党首にも観てほしい映画ですよね。
授業の最後は…
「今日の映画とお話は、SDGsのどの目的に関係するでしょうか?」という問題。
国立の小学校ではSDGsの授業を行っているせいか…
たくさんの子どもたちが手を挙げていました(*^^*)
会場の外には、ジーズくんの折り紙。
子どもたちの興味が、ますます深まったようです。
で、ここからは個人的なお話。
実は『あらしのよるに』は、私が所属する事務所の代表だった市原悦子さんが大好きな作品で、今日の映画にも声の出演をしています。
『市原悦子ドラマライブあらしのよるに』と銘打ち、2004年から舞台での上演も行っていました。
とてもとても市原さんの代わりにはなれないけれど…
いつか私も『あらしのよるに』を演じてみたいなぁ。
もしもお許しをいただけるものなら…
朗読劇に挑戦してみたいです。
【本日のSDGs】
今日は、この8つの目標のことを考えました。
みなさんも、ぜひ映画を観て考えてみてくださいね。
『あらしのよるに』の映画は、DVDも販売されていますが…
Amazon PrimeVideoでは400円でレンタルすることができますよ(^_-)-☆