今日の午後、突然流れてきたニュース
「六本木の俳優座劇場、閉館へ…」
六本木交差点のすぐ近く。
アマンドの斜向かいという、言わば六本木の一等地にあった俳優座劇場は、1954年に開業した元々は劇団俳優座の劇場でした。
1980年に改築されて現在の300席の劇場になりましたが…
こんな一等地にありながら、ワンフロアーで(たったの)300席というのは、むしろ贅沢な芝居小屋。
テレビをメインに活動していた私でしたが「舞台をやるなら俳優座劇場」と心に誓うほど、憧れの劇場でもありました。
そんな私に最初で最後のチャンスがやってきたのは、2010年の夏。
劇団夜想会の公演『愛と不安の夏』への出演です。
公演本番前日の舞台づくり
照明や舞台装置の効果を確かめるために、何度もリハーサル。
このシーンは、けっきょくコチラの芝居で…
俳優座のメイクルームにて…
はじめて舞台用のメイクに挑戦しました。
うまく出来てるかな。
閉館は、施設の老朽化と収益の悪化が理由とされていました(;;)
ようやくコロナ禍が終わったと思ったのに…
失われた客足は、かんたんには戻らないのでしょうか。
ネットの時代となり、娯楽用のコンテンツは無限に散らばっています。
AIで制作されたグラビアアイドルは人間と見分けがつかず…
アニメのCG技術は究極の美しさ…
それでも…
生身の人間の息遣いを肌で感じられる舞台の魅力は別のモノだと思うのです。
客席に居る「観客」も、実は舞台の演者のひとり。
役者も、常に観客を感じながら芝居をしています。
撮り直しもやり直しもできない生の舞台。
俳優座劇場は、2025年4月末日をもって閉館となるそうです。
まだまだ公演スケジュールはあるそうなので…
観劇の機会があるといいですね。
ちなみに…
国立市にある「くにたち芸小ホール」も、約300席ほどの同規模の劇場です。
こちらも楽しい催しがいっぱい。
(ワタシもまた舞台やりたいなぁ…)
ぜひお越しくださいね。