最近…「学級崩壊」という言葉を度々耳にするようになりました。
学級崩壊とは、子どもたちが担任教師の言うことを聞かず、教室内で勝手な行動をして授業が成立しない、集団教育としての学校の機能が成立しない学級のことです。
学級崩壊がおこるとまともな授業ができませんから、学習面で遅れがでたり、子ども同士のトラブルにも繋がります。
通常は、学級崩壊の気配が見えたところで担任を支援するベテランの先生たちが「学級の立て直し」に入りますから、心配は要らないはずです。
ただ…
今はそもそも全国的に教員の数が足りず、担任を支援する先生どころか、担任が居ない学級も増えているのだとか。
先日の教育カウンセラーセミナーの河村先生の講義の中でも「教員を目指す学生が少ない!」というお話がありました。
早稲田の教育学部にいる学生のうち、教員を目指しているのが約3割。
実際に教員になる学生は、なんと1割しか居ないのだとか。
そういう私も教育実習に行けず(「噂の刑事トミートマツ」のレギュラーだったころなので)教員免許を手にすることはできませんでしたが…(^^;)
それでも廻りの友人たちの多くは教員になり、子どもたちとのアツく楽しい学校生活の話をたくさん聞かせてもらいました。
40年前には、あれほど教員を目指す人が多かったのに…
なぜ教員という職業に魅力が無くなってしまったのかしら?
私の親は地方公務員だったので…
口癖のように「公務員を目指しなさい!」と云われて育ってきました。
たしかに安定しているし給与もむしろ高め。
(刑事ドラマで「安月給」という設定は、いつも気になっていました)>(笑)
教員の退職金は大企業と同等程度の金額と云われています。
しかしながら今の若者は、そもそも「安定」に興味がないようです。
就職した会社に骨をうずめるなどという考えは毛頭無く、チャンスがあれば転職してキャリアアップするのがあたり前な社会。
様々な仕事が効率化され、目まぐるしく流れる時間と求められる結果の重要性。
そんな社会では「子どもたちを教育する」などというつかみ所の無い、結果が見えにくい職業は敬遠されてしまうのでしょうか…
それでも…
大人になった私は、小学校の全ての担任との思い出を忘れません。
家よりも圧倒的に学校が好きだった私にとって「学校の先生」は、親以上の存在だったんです。
だからね。
ほんとうは、私も教師になりたかった。
教員免許をもっている人が、今でも羨ましいのです。
だから国には声を大にして言いたいです。
教員の定年制度の引き上げを、もっと早くしてください!!!
公的年金の基礎年金相当部分の支給開始年齢の65歳への段階的な引き上げの対応として、60歳定年後の再任用制度が施行してきましたが…
公務員の65歳までの段階的定年延長が決定したのが、ようやく昨年のこと。
2023〜24年度は61歳定年、以降2年ごとに1歳ずつ定年年齢を引き上げ、31年度に65歳定年が完成する予定になっているようです。
が…
それでは遅過ぎます!!!
今の教員不足を解消することはできません!!!
小学校は、40人学級から35人学級へ。
さらに30人学級を目指していると文科省は言っていますが、現状すでに担任教師が足りていないのですから、実現できるわけもありません。
教員を目指す学生が少ないのなら、目指したくなる環境を整えてください。
新卒が少ないのなら、今働いている先生たちがもっと働けるようにしてください。
少子化対策も必要かもしれませんが…
今を生きている子どもたちをもっとたいせつにしてください!!!
小学校時代の自分を思い出しながら…
ちょっとアツくなった週末の夜
さて、今夜も予算書と楽しい時間を過ごそうかな…