子どものころから、我が家の保存食として必ず冷蔵庫にあったのが…
「みそピー」(味噌ピー)
東京ではお馴染の甘味噌だれと落花生でつくられた食品で…
大人になった今でも、冷蔵庫には途切れることなく入っている。
あまりにもあたり前のように食べていたので、日本の家庭にはどこにでもあるものだと思っていたら…
実は、関西や西日本方面ではあまり見かけないようで。
どうやら、落花生の産地の千葉県や周辺の茨城や東京のソウルフードらしい。
ところで、そもそも「みそピー」の食品としての立ち位置はどこにあるのだろう?
ご飯のおかずではないと思うし…
「お菓子」のカテゴリーに入れるのも難しい。
(お菓子屋さんでは売っていません!)
おつまみにしては甘すぎるし…
自分の食べ方を考えると…
「小腹が空いたときに、ちょっとだけ食べる」
やっぱり、「おやつ」ということか(笑)
でも実は、この「ちょっとだけ食べる」が極めて難しいのも「みそピー」の特徴。
覆われているラップを外してしまうと、「みそピー」は剥き出しになる。
他の容器に移そうとするが、これがとんでもなく困難な作業(^^;)
トレーの発泡スチロール(もしくは紙皿)と、ほとんど一体化するくらいピッタリとくっついていて、箸でもスプーンでも剥がすことができない。
慎重に…
少しずつ掬い取りながら保存容器に入れようとするも、こんどは箸やスプーンから離れようとしないので、別の箸かスプーンでこそげ落とす。
30分ほど掛かって、ようやく移し替えたときには…
なんだか量が半減したように見えて、少し悲しくなる。
それでも、あちこちの箸やスプーンについた味噌だれを舐める楽しみはまた格別(笑)
悪戦苦闘しながらできあがった「みそピー」の容器は、冷蔵庫のいちばん手前に堂々と置かれ…開けるたびに、目に入るのでちょっとホっとする。
さて、今夜も「みそピー」をお伴に、お仕事しましょうか。