NPO日本移植支援協会様から絵本が国立市に寄贈されました。
『大きな木』
日本ではまだ数少ない臓器移植について、絵本を通して子どもたちにも知ってもらおうと、同協会により制作されたものです。
サッカーが得意で、ぼくのヒーローだったお兄ちゃんが突然脳死状態になり、臓器が移植され他の人たちの体の中で生き続ける…
重いテーマではありますが、私たちが真正面から向き合わなければならない課題でもあると感じます。
東京学芸大学教授の永田繁雄先生の推薦文には、このように書かれています。
「いま大切なのは、このようなリアリティのある課題に向き合い、かけがえのない「いのち」の在り方やその可能性について、自分の意思をもって考えを深めることです」
家庭の中でも「いのち」のことを話す機会はなかなかありません。
日本移植支援協会の高橋理事長からは…
「日本では脳死についての理解がなかなか進まず、救えるはずの命が救えない現状があります。アメリカのように最後は臓器を誰かにプレゼントするというような考え方に子どもの頃から触れることができたら、もっと救える命が増えるのではないでしょうか」というお話をいただき、改めて考えさせられました。
今回は、NPO日本移植支援協会様から「ぜひ国立市の子どもたちにも読んでいただきたい」というお話を、元国会院議員で旧知の中(私が市議になる前から仲良くさせていただいています)の小野次郎さんを通して承り、永見市長と雨宮教育長に繋ぐことができました。
少し驚いたのは、永見市長が臓器移植に関する造詣がたいへん深かったこと。
国内ではどの病院で症例数が多いというようなことまでご存知で、この絵本の価値も十分にご理解いただけることと安心しました。
国立市内の全小中学校にご寄贈ただけるということで、雨宮教育長からは「授業の中でも取り上げていきたい」とご発言をいただきました。
小さな子どもから大人まで「読んで」「考える」ことができるこの絵本で…
「いのち」の大切さを考える機会が拡がって行くと嬉しいです。
そうそう…
協会のページで、素敵な啓発グッズを見つけました。
可愛い「ジュニームーン」の意思表示カードです。
無料で配布されていたようですが、まだあるかなぁ…
他にも、いろいろな意思表示カードがあるようです。
ご興味のある方は、ぜひNPO日本移植支援協会のWebサイトをご覧ください。