今日は芸小ホールで「介護予防講演会」が行われました。
オーラルフレイル(加齢による衰えのひとつで、食物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下すること)は、認知症や全身の機能低下に繋がるとされ注目されています。
そのオーラルフレイルを未然に防ぐための講演会ということで…
摂食機能療法の第一人者・植田耕一郎先生を講師に迎え、お話を伺いました。
歯医者さんの講演なので、お口の中の話ばかりなのかなぁと思っていたら…
これが全く違っていたんですヽ(*'0'*)ツ
肩が凝る
頭痛がする
熱が出る
食欲がない
体がだるい
便秘・下痢
口が渇く・むせる
こんな症状が出たら、(たぶん)私だったらすぐに薬を飲んでしまいますが(^^;)
でも、これは全て「カラダの声」
体に無理がきている証拠で、体が自分に発しているシグナル…。
この「カラダの声」と病気の「症状」を混同してはいけませんよ。
という、お口の話とは全く違うところから、先生のお話ははじまりました。
薬を飲むと、症状は治まるかもしれないけど病気は治りません。
病気を治すのは、結局は自分の「自然治癒力」
自然治癒力を高めることが、日々の健康を維持することに繋がるし
健康寿命を延ばすことにも繋がるのです。
そして、その自然治癒力を高めるのに最も手軽で効果的なのは毎日の歯磨きと…
「吸って…、止めて…、ゴックン、ハー」の呼吸法(*^^*)
さらに、歯磨きといっしょに鏡に向かって行う「口ストレッチ」
口を動かすこと…
食べることや、話すことは、健康維持のために必要なことなんですね。
コロナ禍で人と会う機会が減り、おしゃべりする機会も減ってしまったこの状況は、全身の健康状態にも影響する重大な弊害だったようです。
それでも、健康であるための手法はいろいろあって…
例えば、腹式呼吸や…甩手(シュワイショウ)
これは、意識を丹田(おへその下の辺り)に集中して、上半身を左右にひねりながら慣性で腕を振る動作。
これを毎日行うだけで、転び難くなるのだそうです。
さらに…
肩凝りや腰痛も薬で治すのではなく「叩打法」で、自分で治す!
カップのようにすぼめた手で、リズミカル(4拍子)に叩く方法です。
腕を、トントントントン。
腰が痛いときは、同じように腰をトントントントン。
これだけで血の巡りが改善され、多くの「症状」は治ってしまうのだとか。
すぐに薬に頼ろうとしていた自分に反省!!!
これからは、できるだけ「自分の治癒力」を使ってみようと思いました。
そして、植田先生が投げ掛けてくれたもうひとつのテーマ。
「健康」とはなんでしょう?
「病気がないことではなく、快適で愉快な時間を積み重ねていくことが大事であり…
病気やしょうがいがあろうと、たとえ不治の病であったとしても、人は健康に暮らすことができる」というお話。
これは、国立市が取り組もうとしている「ウェルビーングなまちづくり」のテーマそのものではないですか!!!
さらに…
植田先生が強調されたのは「体の声は警告ばかりではありません」というお話。
「美味しい」
「楽しい」
「嬉しい」
「ワクワクする」
これはカラダが喜んでいる証拠!
体の「はしゃぐ」声にも耳を傾け、心地よさを感じ取りましょう。
「くにたちには、そんな体の声を聴ける場所がたくさんありますよね」と。
もう一つ心に残ったのは…
「齢を重ねた上での認知症や癌は、果たして病気なのでしょうか」という言葉。
病気になっても…
寝たきりなっても…
楽しいこと、心地よいことがあるなら、その人は「健康」
「今日まで生きられたということは、これまでの生き方が間違っていなかったという証拠なのではないでしょうか」と…。
他の誰かを基準にした「健康」ではなく、自分自身の「健康感」をもちたいです。
久しぶりに植田先生のお話を聴いたけど、やっぱり面白い!
今度は「ウェルビーングなまちづくり」のテーマでお話してほしいなぁ。
できれば、市長や副市長にも聴いていただきたいです(*^^*)
いつかチャンスをくださいね。