今日は、谷保の「ひらくスペース」で、記念すべき第1回目のイベント!
先日もお伝えしましたが…
近年大きな社会問題になりつつある若者の貧困が固定化され、浮上するチャンスを奪われてしまっている現状を綴った論文集が『アンダークラス化する若者たち』
この本の著者をお迎えして、その実態や取り組みを伺う貴重なイベントでした。
パネルセッションの司会を担当された、静岡県立大学の津富宏教授をはじめ…
生きづらさを抱えた若者の自立就労支援などを手懸ける「K2インターナショナルジャパン」の岩本真実さん…
若者支援やフリースクール、生活困窮世帯の子ども支援など、50年近く子どもたちの支援に関わっていらっしゃる「NPO文化学習協同ネットワーク」の佐藤洋作さん…
第2部は…
西東京市などで「子ども条例」に関わり、国立市では「子どもの人権オンブズマン」スーパーバイザーとしてご尽力いただいている、東京経済大学の野村武司教授と…
国立市社会福祉協議会の松田周平局長のパネルセッションという…
なんとも、豪華で貴重で有意義なイベントとなりました。
2時間ではとても討論しきれない…
むしろ、お一人お一人のお話を改めて伺ってみたいと思わせる、濃厚なひととき。
ただ、若者のアンダークラス化は一朝一夕では解決できる問題ではないのだということを、改めて痛感したイベントでもありました。
救いは…
「ひらくスペース」の代表であり、今回は若者代表という立場で発言された斉藤さんのご意見に、意外なほど悲壮感がなかったこと。
親の世代よりも所得が低く、雇用も不安定な世代でありながら…
「生まれたときから、それが人生の基本」という時代に育つ彼らは、自分に与えられたものを上手く活用しながら、意外としたたかに生きているのかもしれません。
高齢者の支援策や子ども・子育ての支援策は数々あれど…
これまで「若者」は、ほとんど支援を受ける対象にはなっていませんでした。
基礎自治体の議員としては、もう一度しっかり考えなくてはいけませんね。
『アンダークラス化する若者たち』〜生活保障をどう立て直すか
※文字が小さいので、もしかしたらKindleの方が読みやすいかもしれません。
今回、社協の取り組みを様々ご紹介くださった松田局長。
行政マンでありながら、「社協は民間であるというアイデンティティーを持って事業を進めている」とおっしゃっていたのが印象的。
「良い!」と思ったことを、すぐに決断し実行する行動力も魅力です(*^^*)
生きづらさを抱える人が集まり、考え方や行動のキッカケにする居場所「からふらっと」の取り組みにも注目したいですね。
さて…
次回の「ひらくスペース」のイベントは…
大杉潤さんと石井めぐみの
「老後のお金の不安がなくなる!? 年金と資産運用とプチ起業の話」
お陰様で、こちらも満席となりました。
みなさまにお会いできるのが楽しみです。