昨年9月に「デジタル庁」が設置され…

日本もようやく本腰を入れてデジタル社会の形成に向かうことになりました。

 

子どものころ…

「日本は先進国だ」と教えられ、ずっと世界をリードする国だと思っていました。

 

当然、デジタル化に於ても先進国だと思っている方は多いのではないでしょうか。

 

だって日本は豊かな国だし…

科学技術もトップクラスだし…

世界各国のパソコンも、iPhoneもタブレットもお金を出せば手に入るし…

 

だけどね。

残念ながら、いつの間にか日本は「デジタル後進国」になっているんです(^^;)

 

スイスのビジネススクール国際経営開発研究所が発表するランキング

「世界デジタル競争力ランキング2021」に於て…

 

日本は64カ国中の28位!

真ん中よりやや上くらいのランクです(2020年は27位)

近隣と比べるなら、中国にも韓国にも負けています。

 

そして…

今日の市議会議員研修(オンライン)で分かった衝撃の事実!!!

 

「子どもの貧困対策の方向性について」というテーマの講演ですが…

 

 

様々な統計データを元に、講師の阿部彩先生が「子どもの貧困にも繋がる重要なデータのひとつ」として示されたのが…

 

「勉強のためのPCやインターネット環境がある割合」についてでした。

 

OECD加盟国の子どもたちが、どのような環境で勉強をしているかというお話。

そのOECD加盟国38カ国のなかで、なんと日本は下から3番目!!!

(最下位はメキシコ、その上がコロンビア、日本の上がトルコ、コスタリカとなっていました)

 

PCやネットを使える割合は…

デンマークやノルウエーなど北欧はほぼ100%

約3分の2の国は、90%以上整備されています。

 

そして日本は………60.2%と格段に低いのです!!!

 

確かに、コロナ禍でオンライン授業を行うにあたって、ネット環境のないご家庭用にポケットWiFiやタブレットの貸し出しを行っていました。

 

GIGAスクール構想についても慎重論が多く、なかなか進めるのは難しそうです。

 

でもね。

この遅れが、子どもの貧困に繋がっているとしたら…

やはり改善すべきだと思うのです。

 

「オンラインで授業を行ったら容量オーバーでネットが落ちた!」なんて状態が、あってはならないのです。

 

デジタル化は、物事を効率良く進めるための単なる手段です。

上手く利用すれば、個人個人の適正に合わせて様々な課題の解決にも繋がります。

 

子どもたちには、世界に遅れることの無いよう…

しっかりとITリテラシーを身に付けてほしいです。

 

そのためには、日本のITの弱みでもある「デジタルスキルや教育に対する公的支出」をもっともっと積極的に行うべきだと思うのです。

 

そもそも世界各国に比べて教育予算が圧倒的に少ない日本!

 

ここを変えなければ、子どもの貧困問題も根本的な解決には到りません。

 

国会議員のみなさま!

ぜひぜひ「デジタル化への投資」と「子どもへの投資」を真剣に考えてくださいね。