これまで市民のみなさまから「話しやすい」「意見を言える場所ができた」と評価のお声もいただいていた広聴委員会主催の意見交換会ですが…
コロナ禍で今まで行ってきたような市民との意見交換(一斉に集まって話を聞くのでかなり密な状態でした)ができないため、各常任委員会が対象を絞ってお話を伺うという方式で開催されました。
10月15日に行った建設環境委員会は、国立市商工会の方々と…
10月18日に行った総務文教委員会は、市立中学生の方々と…
そして私が所属する福祉保険委員会では、第1部を介護事業所の方々と…
第2部をフレイルサポーターの方々と意見交換させていただくことになりました。
さらに…
初めての試みで、お忙しい事業所のみなさまとはオンラインでの意見交換です。
設置されたモニターに担当議員(委員)全員が映るようにセッティングして、現場に出向いた広聴委員と中継を結びます。
介護事業所のみなさまや広聴委員会のご協力もあって…
オンラインであることを忘れるほど闊達に、意見交換が行われました。
その中で聞こえてきた、介護事業所の厳しい現状…
認知症高齢者が多い施設では、いったん感染者が発生すると途方もないご苦労と想像を絶する介護現場となることが分かりました。
何より介護に携わる職員さんたちに精神的にも肉体的にも過重な負担が掛かります。
通常でもたいへんなお仕事であろう介護の現場で、コロナ病棟並みのゾーニングやゴミ処理や、感染患者さんへの身体的介護などのご苦労は言うに及ばず…
ダイヤモンドプリンセス号でのコロナ対応に関わった、災害派遣医療チームDMATの看護師さんの指導を受けながら感染対策を行ったというお話も伺い、改めて新型コロナの恐ろしさをリアルに痛感しました。
同時に…介護事業所は財政的にも運営的にも厳しい状況に追い込まれます。
防護服や消毒液など物資の支援は滞りなく届いたそうですが、職員さんの数が圧倒的に足りなくなります。
介護保健制度で定められた人員配置では、コロナ禍での介護はほぼ不可能!
職員を補充したくても応募者はほぼ皆無!
人材確保にもお金を掛けなければならず、さらに経営を圧迫します。
これはもう介護保健制度を根本から見直さなければ、介護事業そのものの存続が難しいのではないかと改めて考えさせられました。
国は、18歳以下の子どもに10万円を配る事業に所得制限を設ける設けないで揉めているようですが…
介護事業所のあまりにも厳しい現状を伺い、なんだか別世界の出来事のように感じてしまいました(;;)
日本の介護現場は、もはやギリギリの状況です。
介護に携わる人材は確保することすらできません!!!
これこそが、早急に手を付けるべき政策なのではないでしょうか。
お忙しい中ご協力をいただいた事業所のみなさま、ありがとうございました。
お手配をいただいた広聴委員のみなさま、たいへんお疲れさまでした。
第2部のフレイルサポーターさんとの意見交換については、また後日。
おやすみなさい…