国立市は「国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例」を制定し、いち早くLGBTなどのセクシュアル・マイノリティの問題に取り組んでいます。
性別、性的指向、性自認にかかわらず、またカミングアウトをするかしないかにかかわらず、だれもが自分らしく安心して暮らせるまちづくりを目指す国立市民のひとりとして、今夜はちょっと素敵な本をご紹介します。
佐藤文香:監修
一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同:著
『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』
一橋大学の学生さんたちが「ジェンダー」について真剣に学び、考え、知人や友人などから投げ掛けられた様々な問いに、大学生の視点で答えている本です。
例えば…
「男女平等をめざす世の中で、女子高の意義ってなに?」という質問。
たしかに、男子高や女子高のように性別を分けて学ぶ必要はどこにあるのかしら…
こんな素朴で難しい問いかけにも、「なるほど!」と思える答えが書かれています。
ただその答えは唯一の正解ではなく、さらに議論を深め、理解を深めるための新たな問いになるかもしれません。
巷では自民党の総裁選挙や、その後に控える衆議院議員選挙のことで盛り上がり、選択的夫婦別姓制度の導入などを含め「多様性の尊重」を議論する場も増えることと思いますが…
これからの社会を担う大学生がリアルに考えるジェンダーの問題を、政治家のみなさまもぜひ同じ目線で考えていただきたいです。
ちなみに…
この本を知ったのは、国立高校の同窓会誌「たちばな」の特集です。
ジェンダー研究の専門家でもある佐藤文香教授は、実は国立高校の卒業生(*^^*)
ジェンダー研究の道に進んだきっかけは、高校時代のある違和感からだったと言います。
そう言えば…
私もちょっと感じていました。
例えば、高校受験のとき。
当時は都立高は学校群制度で、多摩地域では立川高校と国立高校が72群。
毎年東大合格者数が報じられる進学校でしたが、国立高校の男女の比率はたしか3対2。
そもそも男女別の定員だったので、受験のときの合格率は女子の方が低いよなぁ…と。
(そのせいで後夜祭のカップルダンスでは必ず男子が余っていましたが)
今では是正された(たぶん)男女比ですが、当時はあたり前のこととして受け容れられていたんですね。
大学生の視点はリアルで面白く、目からウロコの回答などもありました。
オススメの1冊です!
佐藤文香先生のお話、聴いてみたいなぁ。
国立市で講演を企画してくれないかしら…。
さて…
国立高校の同窓会誌「たちばな」の話は次回につづきます。
P.S.
副反応はやっぱり出なかったけど…
静かにしているクセがついちゃったので、今夜もおとなしく早めに休みます(笑)