昨日に引き続き、「くにたち郷土文化館」のお話です。
今回のお目当ては、彫刻家であり画家でもある関頑亭さんの企画展。
1919年に谷保村(現国立市)で生まれた関頑亭さんは、彫刻家、画家、そして書家として作品を生み出しつづけ、2020年5月…ちょうど一年前に、国立市のご自宅でご逝去されました。
享年101歳。
飄々と生き、ご自身が望まれた「さつま芋のしっぽのひげのように、細くなって一生を終えたい」の言葉通り、人生を全うされました。
そんな関頑亭さんの少年期の絵画から晩年の作品まで、じっくりたっぷり味わえる貴重な企画展。
※こちらも、もちろん無料です
お寺に納められた金剛力士像など大きな彫刻はありませんが、関頑亭さんの人生そのものを伺い知ることができる作品がたくさん展示してあります。
作家の山口瞳さんとも親交が深かったことから、山口さんの著書の表紙や挿し絵も描かれています。
関頑亭さんの作品のなかでも、とくに私が好きなリトグラフ。
当時の国立駅舎と駅前ロータリーを描いた作品です。
実は…梅の花を模した国立市の市章も関頑亭さんが制作されたもの。
意外と知られていないかもしれません。
他に来場者がいなかったので、ゆっくりのんびり観賞することができました。
で、お土産はもちろん関頑亭さんの作品集!!!
嵐山光三郎さんの寄稿にはじまり、谷保村の風景画や、企画展では展示できなかった仏像や狛犬などの彫刻や、関わりをもたれた人物のこと…
そして国立市にとっての「頑亭先生」について…
宝物にしたい1冊でした。
関頑亭企画展は、6月13日まで開催される予定です。
市内の方はもちろん、コロナが落ち着いたら市外の方もぜひ遊びに来てくださいね。
くにたち郷土文化館
〒186-0011 国立市谷保6231
●矢川駅より 徒歩10分
●国立駅南口より 立川バス
4番乗り場:「国立操車場」「国立泉団地」行き⇒「くにたち郷土文化館」下車
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