コロナ禍で、イベントの参加は控えていたのですが…

 

どうしても参加したいと心が動いた今日の催し

「東京大空襲を忘れない”平和の集い" in 国立」

 

 

戦争のことも原爆のこともそれなりに知っているけれど…

1945年3月10日の未明にあった東京大空襲のことは意外と知られていません。

 

たった一晩で10万人の命が失われ、100万人が罹災した大空襲です。

 

3月11日に東日本大震災が起きたこともあり、3月10日の東京大空襲については、メディアで取り上げられることが少なくなりました。

 

76年前の大惨事を、リアルに体験した人たちが語り継げるうちにたくさんの人の心に刻みたい…と、有志の方々が立ち上がりイベントが行われました。

 

 

実は…

国立では戦争の記憶を風化させないために、原爆や東京大空襲の体験伝承者を育成する事業を行っています。

 

それが「くにたち原爆体験伝承者育成プロジェクト」

平成26年から育成がはじまり、現在5名の伝承者がいらっしゃいます。

 

今日は、その伝承者のお一人

佐藤稀子さんが、二瓶治代さんの体験を通した東京大空襲を語ってくださいました。

 

 

雨のように降ってくる焼夷弾(1つの筒に38本の焼夷弾が入っているものが落ちてくるそうです)の実際の大きさを見せてくれたり…

 

 

「はあ坊」(二瓶さんのその頃の呼び名)の目にした光景を語りながら、その心の奥まで感じさせてくれる見事な話術で、3月10日の悲劇を私たちに伝えてくれました。

 

講話の最後には、二瓶治代さんご本人が登壇されました。

 

 

戦争の記憶を忘れないために、ビデオなどで記録を残すこともたいせつだが、人から人への伝承は、伝えられた人の思いが加えられ、生きた言葉として繋がっていく…

 

二瓶さんの、この言葉は忘れられません。

 

行政主導でこのような伝承者の育成を行っているのは、広島・長崎以外では国立市だけだと伺っています。

 

永見市長、吉田室長、

これからも、人権と平和をたいせつにする国立市をよろしくお願いしますね(*^^*)

 

 

別室では写真展が同時開催されており、東京大空襲に加え、沖縄戦やベトナム戦争に関する写真が展示されていました。

 

なかに1枚だけアメリカから借りた資料として、ケロイド状になった肌を撮影した若い女性の写真がありました。

 

そう…

広島の原爆で顔や腕などに深刻なケロイドを負った「原爆乙女」の一人です。

 

10年前に俳優座劇場で演じた舞台「愛と不安の夏」を思い出しました。

 

その圧倒的なリアルに胸が苦しくなりました。

 

 

今日の会場には年配の方が多かったけど…

若い人たちに伝えていく術を持たなければいけないと、強く強く感じた一日でした。

 

さて、私にできることはなんだろう…