9月1日は「防災の日」

大正12年9月1日に発生した関東大震災にちなんで設けられたものです。

 

国立の歴史は、まさにここから始まりました。

 

関東大震災で倒壊した神田の商科大学(現・一橋大学)が、箱根土地の堤康次郎さんが開発した国立(くにたち)に移転したことから、「学園都市」としてのくにたちの基礎が出来上がったのです。

 

堤康次郎さんの著書に、こんな一文がありました。

 

私は関東大震災直後、当時の東京府下に大規模な学園都市を建設する構想をたてた。 震災で東京市内は大きな犠牲をだし焼土と化した。その惨状を目げきして、私はこの機会にこのゴミゴミした大都会から学校を離さねばならない。学生たちにはもっと空気のいい、風紀のいい新しい土地で勉強させるべきだ。それには府下の適当なところを開発して学校を移し、学校中心の新都市を建設せねばならない。こう考えて、先年物故した重役の一人中島陟君を海外に派遣して、ドイツの学園都市ゲッチンゲンその他を仔細に見学させ、充分な参考資料を集めた上構想を練り、大正十三年にまづ大泉学園都市に手をつけた。いまの練馬区から埼玉県下にかけて百万坪の土地を買収してここに道路と上下水道、電灯をひいた。次に同じ構想で北多摩郡に小平学園を建設した。 国立学園都市の建設に着手したのは翌大正十四年で、私の三十七才の年である。私は理想にもえて、ここに理想的な学園都市をつくろうと思った。(中略)新しい日本という国が、ここから生れるという意気込みで、国立という名をつけたのも私である。

 

だから、この日は私にとっても特別な日。
このまちのことと、防災のことを改めて考える日にしています。

 

先日の一般質問でも「防災」に関することを取り上げました。

 

 

取り上げたのは、ここ数年規模が大きくなっている風水害での避難です。

 

国立市の南には一級河川の多摩川が流れています。

ふだんは美しい水の流れと夕日の映える素敵な地域ですが、洪水ハザードマップでは最大で5m(二階の軒下くらい)まで浸水する恐れのある場所も見られます。

 

「ハザードマップでは2日間の総雨量が588mmを想定していますが、どのくらいの確率で起こると考えられますか?」

 

「1年間に発生する確率は1,000分の1以下と言われています」

 

「昨年の台風19号ではどのくらいの雨が降りましたか?」

 

「24時間の雨量は342mmでした」

 

台風が2日間停滞することは考え難いですが、線状降水帯なら居座ることも考えられます。つまり、1,000分の1は「めったに起こらない確率」ではなく「起こるかもしれない確率」と考えなくてはなりません。

 

もしものことを考えて、これまで許可されなかった車での避難を視野に入れることや、富士見台の谷保第三公園を臨時の駐車場にすることなどを提案をしました。

 

地震による災害と違い、水害は想定される地域も避難が必要な人数もあらかじめ分かっています。

 

「車での避難は混乱する」と考えるのではなく、「混乱のないよう準備をしておく」避難計画にしていただきたいです。

 

国立市の洪水ハザードマップはコチラ!

 

 

さて…

我が家も災害に備えて飲料水の準備。

 

ストックしているウォーターサーバの水を停電でも使えるスタンドを購入しました。

 

 

専用のコックが付いているので、小さなコップにも水を注げます。

 

 

使うことがなければよいなぁと思いつつも「備えあれば憂い無し」

 

今月は、自分の家の防災や避難シミュレーションなどを、もう一度しっかり確認する機会にしたいです。

 

 

この週末、沖縄や九州地方に特別警戒級と云われる台風の接近が懸念されています。

残念ながら、行政の避難勧告などはどうしても遅れがち。

自分やご家族を守るための、早めの準備と早めの避難を考えてください。

 

公的な避難所だけではなく、お友だちや親戚のお家など、今のうちから避難できる場所を確保して置くことも必要かもしれません。

 

停電への備え、車のガソリンなど、チェックしてくださいね。