今日は終日、「くにたちの教育」について考えた日。

 

私は高校の3年間を過ごす中で、この街が好きになり住むようになりました。

 

当時は学校群制度があり、「72群」を受験して合格したあとは、抽選で「立川高校」か「国立高校」に勝手に振り分けられる仕組みでした。

 

受験前に見に来たくにたちの街は美しく、住宅地に佇む静かな雰囲気と広い校庭に一目ぼれしてしまったことを覚えています。

 

国立高校は自由な校風で、校則もなく2年生からは授業も選択制。

必修科目をベースに自分でカリキュラムを組めば、自習時間も作れます。

 

私は、火曜日と木曜日の5、6時間目を自習にして、喫茶店で読書をしたり市内で唯一の映画館、国立スカラ座で名画を見たりして過ごしました。

 

 

その当時のくにたちを一緒に語れるのが…

国高と同様に自由な校風で、各界に活躍する人材を輩出している桐朋学園出身で、4月1日から国立市の教育委員をお引き受けいただいた大野孝儀さんです。

 

 

退任された嵐山光三郎さんのあとを引き継ぎ、委員となっていただいた大野さんは、桐朋学園高校の音楽教師でもあり、実は著名なサックス奏者でもあります。

 

まさに、「文化と芸術が香るまち」くにたちに相応しい教育委員さんです。

 

私は常々、子どもたちに、学業だけではない多様な人生の在り方を知ってほしいと思っています。

 

とくに文化や芸術は、学校の教科書では知ることの出来ない魅力や感動を、生身の人間を通して体感してほしいと思うのです。

 

教育委員会は、市長の行政権限から独立して、教育に関する様々な事務を執行するために設置された、合議制の機関です。

 

教育委員には、主に教育長のお仕事をチェックしていただく役目などがありますが、大野さんに入っていただいたからには、文化と芸術の香りがぷんぷんしていた、あのころのくにたちを目指して、たくさんのご提案をいただきたいと思っています。

 

今日は話が弾みすぎて、思いもかけない長時間の面談となってしまいましたが(笑)、お互いが得るところが大きい、たいへん有意義な時間になりました。

 

かつて「教育のまち」と言われた国立市の、新たな教育がはじまりそうです(*^^*)

 

大いに期待しています。