「令和元年度 国立市教育フォーラム」に参加させていただきました。
テーマは「人権を尊重し多様性を認め合う学校教育」
国立市では、「国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例」を制定し
2019年4月から施行しています。
この条例の議案が出たときには、正直・・・
「こんな長い名前の条例は覚えにくいし、なんでわざわざ多様性を認め合うことを条例で定めなくてないけないのかしら・・・」と戸惑いました。
だけどね。
今日の教育フォーラムに参加して、その意義がとてもよく分かったのです。
国立市では、その条例を基軸とした学校教育が進められていました。
教育フォーラムの冒頭は、映画『カランコエの花』の上映会
中川駿監督による、LGBTをテーマにした作品ですが・・・
なんどもなんども繰り返し観たくなる、素晴らしい映画でした。
(興味のある方は、こちらのリンクをご覧くださいね)
まず、キャストの高校生たちが素晴らしい!!!
台詞なのかアドリブなのか分からない、リアルで自然な演技。
監督の素晴らしさなのかなぁ。
そんなリアルな高校生活の中で起こるひとつの波紋・・・
これ以上書くとネタバレになるので筆を止めますが・・・
ぜひ全国の学校で上映してほしい作品です。
AmazonのPrimeVideoなら500円で観られるので、こちらもお奨めです!!!
上映会のあとは、小学校、中学校の校長先生も参加するパネルディスカッション。
当事者と云われるご本人から、ご家族も参加するディスカッションでは、映画の感想から、LGBTへの理解を深めていただくための提案や学校での取り組みなど・・・
具体的なお話をいろいろ伺うことができました。
そんな中で・・・
昨今のLGBTに対する取り組みに対する自分自身の「違和感」に、気付くこともできました。
LGBTは多くの方に周知し理解していただく必要があるのですが、センシィティブに扱いすぎて、その周知が思い切ってできていないのではないかという問題です。
「性同一性障害」という言葉にも「カミングアウト」という言葉にも疑問をもっていました。
それって障害なの?
わざわざ公にするような秘密なの?
だって
芸能界にいると、LGBTなどという言葉がなくてもあたりまえのことですから。
とくに役者の世界は、ほとんどの人がグラデーションの中にいるんじゃないかしら。
もちろん、かく言う私自身も・・・(*^^*)
むしろ、多様性を孕んだ人ほど「よい役者」として評価されている気がします。
だからね・・・
「いろんな人が居る」ということが当たり前になって、いつかLGBTなんて言葉が忘れ去られればいいなぁと思うのです。
その「いつか」に向かうために・・・
パネルディスカッションの中で先生がおっしゃっていた
「男らしく、女らしくではなく、自分らしくをたいせつにする教育を実践して行きたいです」
という言葉が心に響きました。
国立市の教育の進化を実感できた「教育フォーラム」
長い名前の条例を作った意義はしっかりとあったと確信できた一日でした。