18日の韮崎市の視察の最大の目的は、青少年育成プラザ「MIACIS(ミアキス)」
内藤市長にその概要をうかがった後、さっそく地下一階の本拠地に伺いました。
もともと某大手スーパーの食品売場だった地下一階。
スケルトンの状態に改装したあとは、利用する子どもたち自身が内装や家具などを決めて、調達の工夫もしていったそうです。
だから、多くの家具は手作りやもらい物。
オシャレにリフォームされているので、アウトレットの家具屋さんのよう(笑)
ミアキスを運営するのは、スタッフ全員が20代という「NPO法人河原部社」
代表の西田遥さんは、大学時代からシェアスペースやシェアハウスを創業。
卒業と同時に地域をプロジェクトデザインする会社を起業した凄腕の若者です!!!
「ミアキス」とは犬や猫の祖先と云われる動物です。
環境によって進化が分かれたことから、この場所が中高生の「進化の起点」となるようにとの思いを込めて、名付けられたそうです。
さらに、この場所の役割としてたいせつなのが「ヨリドコロ」となること。
ファストフード店などで時間を潰していた学校帰りの子どもたちが、安心して集まれる場所になっています。
自宅でも学校でもない第3の居場所として心地よい場所になるよう、利用する子どもたち自身の手で、この場所自体も日々進化をしているそうです。
ミアキスのもう一つの役割は「カムバック支援事業」
大学進学や就職で韮崎をいったん離れた子どもたちが、地域との繋がりを持ち続けられるよう、様々な仕掛けやプロジェクトが行われていました。
以前にも紹介した「しごとポケット」
気になる職業を選んでカードを持ち帰ったり、その仕事に就いている人と繋がることもできる素敵な仕組みです。
午後3時を過ぎると、子どもたちがどんどんやってきて・・・
この日は手作りのテーブルでマージャン教室がはじまりましたヽ(*'0'*)ツ
(ワタシも習いたかった〜)
グループで来る子も、ひとりで来る子も居心地がよいように、適度な仕切りや緩い空間の取り方は絶妙です。
利用するときに、スタッフがひとりひとりの顔を見ながら受付けをするシステムも、とても良いと感じました。
ミアキスでの大人との関わりも、またたいせつな進化の過程なのでしょうね。
そうそう!
ミアキスの中にもピアノがありました。
韮崎高校の学生たちがペイントしたイベント用のピアノです。
「Play Me, I'm Yours Kunitachi 」が影響してると思うと嬉しいですね(*^^*)
地下一階に設けられた「部室」(笑)
これもなんだかワクワクするスペースです。
さらに・・・
ミアキスの入る市民交流センター「ニコリ」の中には学習室がたくさんあります。
会話厳禁で静かに学べる「学習室1」
多少の会話や物音はOKの「学習室2」
ロビーや廊下に設けられた休憩所も子どもたちの自習場所。
自習に使う子どもが多過ぎて「勉強机ではありません」と張り紙をしたテーブル。
一般市民の休憩用に、数セットは確保しているのだそうです。
韮崎の子どもたちは、どれだけ勉強好きなのかしら〜(笑)
3時間ほどの弾丸訪問でしたが、濃密な実り多い視察となりました。
子どもたちが安心して楽しく過ごせる居場所づくりは、子どもたちが自立をし成長する場所でもありました。
内藤市長はじめ、ご対応いただきました韮崎市のみなさま、
ほんとうにありがとうございました。
国立市政に活かせるよう、がんばりますね!!!
P.S.
今回の参議院選挙では14日限定でニコリが投票所になっていました。
ミアキスでは「18歳限定で選挙に行ったらドリンクバーが無料!!!」
そんな素敵なキャンペーンをやっていたそうです。
受付けや立ち合いスタッフとして18歳の高校生が参加しています。
若者の投票率が低いと嘆くより、投票率を上げる工夫を柔軟な発想でやっちゃうミアキスのスタッフは素晴らしいですよね〜